「朔太」さんのページ

総レビュー数: 742レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

眷属という敵は、当初おどろおどろしい呪い物の様相でしたが、
その内に妖怪もどき、さらには怪獣扱いとなってしまいます。
敵の強大化は理解しますが、戦いの結末は予定調和の中にある
ことは読者は知っていますので、繰り返されるバトルには
どうにも飽きが来てしまいます。
バトル以外には特段の興味を誘う展開も仕掛けもありません。
最後まで読み切れずに6巻で撤退致しました。

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[投稿:2023-12-31 09:30:07] [修正:2023-12-31 09:30:07] [このレビューのURL]

1巻も読まずにレビューするのは始めてかもしれません。
読まずにというより、不快さで読む気力を失ってしまうのです。

40年以上前の昭和終期、90年代バブル興隆期の独特の日本文化の悪臭が
漂う作品です。
舅や姑を虐待する嫁、ブスを社会全体が否定する滑稽さを笑おうという
ギャグのセンスは、現在の日本の常識ではありえません。
当時の過度なリベラルなイデオロギーを笑う文化人の影響だったのかもしれません。
掲載誌が小説新潮ですから、特に反リベラル思想も根底にあるのかもしれません。

いずれにしても、極端過ぎて思想家あるいは冷笑家以外にはその面白さは
理解できそうにありません。
奇異に見えるのは、翌年日本漫画家協会賞・大賞を受賞していることです。
協会といった一見公的な機関ですら、世俗まみれの偏見を許す風潮があった
ことが、逆に面白く感じられます。
現在のように、SNSで炎上することを恐れて、権力に阿り、世間一般庶民に忖度し、
批判や反論を恐れるメディアや文化人だらけでも面白くはないですからね。
世相を窺い知るための研究史料としては値打ちがあるかもです。

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[投稿:2023-12-28 16:42:17] [修正:2023-12-28 16:59:28] [このレビューのURL]

出産に関して男はほとんど無頓着で、無神経です。
命がけで産むお母さんは立派です。
ですが、中絶で亡くなる新生児候補者たちは、
がんで亡くなる人よりも多いそうです。
男も女もHする前に、よく考えて欲しいなあ。

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[投稿:2023-12-23 11:43:17] [修正:2023-12-23 11:43:17] [このレビューのURL]

最初の想定がカイジのような賞金獲得ゲームのような雰囲気でしたね。
もうちょっと単純なストーリーかと思いました。
つまり、人間関係に疑心暗鬼を持ち込んで、裏切り者を知恵を働かしてあぶりだす。
3巻まで読んだところ、もう少し奥深いものを感じるようになりました。
もう少し先まで読みたいです。

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[投稿:2023-12-13 17:41:38] [修正:2023-12-13 17:41:38] [このレビューのURL]

連載当時の原作のアトムを知り得る漫画世代は、恐らく70歳以上と思われますが、2020年代において世に認知された最も有名なロボットではないでしょうか。
誰もが実は知らないはずなのに、何だかファミリアなロボット、アトムです。
そのモチーフを大事にして、原作の意図を壊さない、新しい形のリアルなアトムが誕生しました。

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[投稿:2023-12-10 16:10:29] [修正:2023-12-10 16:11:17] [このレビューのURL]

あらゆる格闘技、武術、体術をよく研究し尽くしている。
事前の調査努力が半端ないため、従来の格闘漫画の数段上を
行くリアルさが魅力的だ。
各分野で最強と思われる格闘家がぞろぞろ出てくるたびに、興奮が止まらない。

しかし、勝負は格闘の技量で決着するのではない。
表題通り、ルール無視の喧嘩で命のやり取りが決まる。
鍛えに鍛えた精神と肉体と技術も、果たして喧嘩の優劣を決めるのか、
という点で作品から目が離せなくなるのだ。

特に、前半での工藤優作戦で格闘技とは別世界の喧嘩に引き込まれる。
さらに、中段での金田戦は、まさに喧嘩。
柔道世界チャンピョン金田が地を這うように、知力と気力を尽くす
喧嘩とは、かくもエゲツナイものなのかと恐れ入った。

さらには、失礼ながら「最強の格闘技はまだ決まっていない」という
毎回巻頭に入るエピソード編が本編以上に面白い。
これが収束して、最強トーナメントに入っていく続編への導入と
気づかされた時には、素晴らしい演出だと思った。
未だ、この作品以上の喧嘩漫画に出会ったことはない。
(減点2は、蛇足的なシュールな意味不明なギャグ回だ。特に、妹が出てくる回は、作者が思っている程、面白くない。)

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[投稿:2023-12-04 17:59:05] [修正:2023-12-04 17:59:05] [このレビューのURL]

従来になかったスタイルで魅せた作品。
結構、巷では話題になっていたように思います。

まずは、台詞の多さ。
NHK番組中学生日記のような教育現場に焦点を当てているにも関わらず、一般的ないじめや受験、不良、親の二極化などのありきたりな教育テーマにはそっぽを向いて、先生と先生、生徒と先生が細部のディベートを繰り返します。
読者はこんな理屈が滔々と語れる中学生はおらんだろうと思うから、ここで脱落するものも多いのをモノともせず、最後までこのスタイルを貫きます。

次に、論理の理屈ぽさ。
私は、11巻を完読しましたが、2か月の時間をかけて読みました。
その原因はああ言えばこう言う形の理屈の重畳が、読む気をダウンさせるから。
1日1話でお腹満杯になる感じで、読み進められないのですよね。
しかし、先々の展開が気になって途中で諦めることはしませんでしたが。
この辺りは同じように理屈っぽい「なにかもちがっていますか」に比べて面白さが劣ります。

途中相当だれますが、11巻にて私の満足度は逆転満塁本塁打のように急上昇しました。
理由は、「神の娘」の実在ぷりです。
神の娘こと、小川蘇美への敬いぶりに違和感を感じていたのですが、最後は納得できました。
大人の世界でもこんな女性がいたらなあ、と憧れ度満点です。

また、演劇の指導内容に玄人の匂いを感じました。
作者は演劇の理論に相当造詣が深い印象です。
どうやら、本作品は、演劇のテクニックがふんだんに盛り込められているようですね。
画期的な手法による新しい漫画に出会えたことに大変満足しています。

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[投稿:2023-11-30 17:17:21] [修正:2023-11-30 17:17:21] [このレビューのURL]

闇社会で、他者に受けた屈辱などをありとあらゆる方法を
用いて昇華させる「回収屋」の物語です。
その世界へ足を踏み入れてしまった青年・ドラこと竜夫の
運命を、激しい暴力描写とともに描くのですが、グロさは
半端なく暴力表現も遂にここまで来たかと仰天する次第です。

シマウマそのものに謎がつきまとうのですが、なかなか
進展せずじれます。
レビューがないのが意外でしたが、最後まで読める方が
少ないのかもしれません。
グロさの気持ち悪さを堪えながら、9巻まで我慢しましたが、
これ以上は不快さが先行してしまいましたので、撤退を致します。
映画化されたのが信じられません。
残念ですがもう戻っては来ません。

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[投稿:2023-11-25 12:01:26] [修正:2023-11-25 12:01:26] [このレビューのURL]

女子プロ硬式野球が戦後まもない昭和20年代に始まって
いたというのは、初めて知りました。
ほぼ史実に基づいた内容とのことで、なかなか興味深いものです。
伝記になりがちな内容を、タイムスリップを使って謎を深める
ことで、ほど良いエンターテイメントになりました。

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[投稿:2023-11-19 16:02:56] [修正:2023-11-19 16:02:56] [このレビューのURL]

面白い。
ラブコメが苦手な私でも、たちまち3巻をよんでしまったw。
エロいシーンは全く出てこないのに、その辺の官能漫画よりエロい。
女性が望むエロとはこうなのかもしれない。
ただし、男性心理と言うか、男性の性は理解されていないが。
注文をつけるとしたら、旦那が絶賛する妻の美貌、可愛らしさに
もっと共感が得られる画であればとは思う。

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[投稿:2023-11-12 16:56:47] [修正:2023-11-12 16:56:47] [このレビューのURL]

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