「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

7点 馬鹿者のすべて
熱を持った主人公の行動や言動は嫌いではないので、
面白く読ませてもらいました。
高校時代のいじめで受けた屈辱が、28歳コンビニ店長の
宇治田(主人公)の心奥底に、このままでは終われないと、
一言で言うと恋人も仕事も捨てて復讐に燃えるわけです。
このように書くとただの偏執狂なんですが、何の力もなく
夢も持てない、未来に展望がない人間、特に20代後半
から40代の男の焦りや失望ってのが土台にあって、
よく心情は分かります。
その共感があって初めて、一連のバカっぷりが理解
できるのだと思います。
宇治田が敵役に訴える言葉に「将来の夢や未来の目標
なんて純粋に描けたら苦労しない。(無力無能な自分に)
そんなもの簡単に見つからない。それでも自分が
おかしいと思うこと不公平と思うことにだけは、
立ち向かっていける。それならできる。」
があります。
多くの若者がたどり着く最後の境地なんでしょうね。
一握りの勝ち組を除いて。
ということで、無茶苦茶な行動には違和感もありますが、
突き動かされる熱情には結構共感することができました。
蛇足ですが、敵役の南をどう感じたかは、個人差が
あるようですね。嫌いと思う人も多いようですし、
人格破綻者と切り捨てる人も。
私は、世界ランカーのボクサーになっても、宇治田を
友人と呼び、彼なりの配慮をところどころで見せる南は、
意外にも嫌いにはなれませんでした。
4巻で終結させるには、惜しい佳作というところです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-08-28 16:32:41] [修正:2016-08-28 16:32:41] [このレビューのURL]
6点 ラブやん
カズフサの部屋の押し入れに、チンマリ納まるラブやんは、
カズフサのような人種にとっては、文字通り天使のような
存在ですよね。肝心のカズフサはロリのため、触手が
伸びないことが原因で、幸か不幸か二人の友情を
育むことになるわけですが。
ロリ・オタ・プーの3拍子揃ったカズフサ登場で、
すっかり嫌悪感から始まった連載ですが、主な舞台が
ほとんどカズフサの部屋で終始しながらも、結局15年の
長期連載になった珍しいギャグマンガです。
下劣な人種のオンパレードではありますが、一定の距離を
おきつつ理解と同調の日々で同居生活を送るラブやん。
長期連載の間に、次第に関係性が熟年夫婦のように
明らかに変化していく様がかえって安心させてくれました。
カズフサも途中からはいつの間にか、フサやんと
呼ばれていることに気付きましたか?
下ネタというより、童貞ネタ満載ではありますが、
さらりと受け流すどころか、その上に盛ってくる
普通の女の子の対応が魅力に思えます。
嫌いじゃないっす。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-08-06 15:55:53] [修正:2016-08-06 15:55:53] [このレビューのURL]
ギャグとしては下ネタのオンパレードで、品格のカケラもない。
アザゼルの最低最悪な性格もあって、結構不愉快になる場面もある。
悪魔だから仕方ないとはいえ、仕事はできないのは勿論、不出来を必ず他人のせいだ
と言い張り、その割に自尊心は高く、いずれは魔界の王になるはずと主張する。
挙句は、「俺をなめていると・・おさな馴染みの彼女が黙ってへんど。」
下品でどうしようもないが、しかし・・・普通に可愛い佐隈や悪魔以上の
悪魔のような芥辺とのからみは、ボケとツッコミが完成されていて、笑える。
ツッコミの際には半端ない制裁(首が飛んだり、クラッシュしたり)で、
これも毎度お約束のパターンで笑える。
読めば読むほど引き込まれていくのも悪魔の呪いのせいか。
子どもには読ませられない文字通り悪魔の書。10巻まで。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-04-17 18:02:08] [修正:2016-04-17 18:02:08] [このレビューのURL]
6点 ヒカルの碁
特段の盛り上がりもない割に、ヒカルに共鳴してしまい、ヒカリの成長を気持ちよく
見守りたくなるお話です。碁漫画というけれど、戦いの展開や一部始終を見せたことは一度も
なく、本当の囲碁ファンにはまったくもって物足りないです。
しかし、サイというファンタジックな存在とリアルなヒカルの成長が風変わりなハーモニなんですね。
一つの社会的なブームを起こした漫画ですが、本当のところ何が世間に受け入れられたか
正しい分析は誰一人してくれなかった全く不思議な作品でした。
今後も的確なレビューを後世に期待する作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-02-25 21:39:37] [修正:2016-02-25 21:39:37] [このレビューのURL]
9点 サトラレ
思念波が外部に漏れてしまい、他人に心の中が覗かれてしまう特殊能力者サトラレ。
しかし、同時に天才能力も合わせ持ち、人類への貢献度が高い。
彼らに関わる人達が、不思議に優しく、理解が深いのが救い。
人類は本当にこんなに優しいのだろうか、もっと残酷で見苦しくないか?、
と疑念を持つが、サトラレ種も純粋に設定されているので、
見守る人達をも感化されるのかとも。
いずれにしても、サトラレという特殊な設定を前提に、心のナイーブさを
良く解釈した作品。なかなかの良作です。
追記:その後、改めて全編を通読しました。その上での感想です。
一言でいえば、人間賛歌です。
サトラレであることを知ったために、孤島に一人住む白木。彼の島に漂流する少女との出会い。
サトラレとの結婚とサトラレの子を産む決意の人、小松。
サトラレである娘の将来を案じる武道家の父の無骨な生き方、育て方。
娘、片桐りんの爽快な生き方。
有り得ない架空の設定の下で、人間たるものはきっと当たり前に考え、悩み、行動するだろう
ことを先回りして予見し、美しく描いた作品です。大好きな作品の一つになりました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-11-21 22:50:40] [修正:2015-07-21 22:42:54] [このレビューのURL]
4点 HEAT -灼熱-
「男組」以来お付き合いしていますが、変わらぬテイストは立派です。
でも池上遼一の表現する男像にそろそろ限界があるのか、飽きてきたのか面白くなくなってきた。
暴力が基盤にあって、背骨に一本筋が通った男気と頭脳明晰な男。
そりゃなってみたいw。
本編は特に暴力の部分が色取りが濃くて、正義のあり場所が定まっておらず、
共感も小さくて失敗したのかもしれない。
全17巻読破。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-02-13 22:41:05] [修正:2015-02-13 22:41:51] [このレビューのURL]
3点 NANA−ナナ−
21巻読破した上で、キャラ解説しますっ。
小松奈々(ハチ)> 頭の中が恋愛だけ。彼女の存在がストリーの中では、何もできない、
何も生まないのだけれど仲間皆に愛される設定。女として理想の存在?
しかし、実在したらただの公衆便所扱いだろう。
ナナ>表面上、オトコ。根っこはやはり女。最後は面倒臭い女扱いされてる。
ヤス>女が想像上作り出す究極の自分にとって便利な男。こんな男はこの世に存在しない。
レン>この漫画の中で唯一理解できる普通の男。音楽以外に何もできないが・・。
レイラ>歌姫。天才歌手がいれば、彼女の周りに芸能界が生まれる。
残りのキャラ>話を繋ぐための存在。特段の存在価値はない。
以上
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2013-07-06 06:00:30] [修正:2013-07-06 06:00:30] [このレビューのURL]
9点 アカギ
”天”で壮絶な人生観を語った赤木しげるのスピンアウト作品。
圧倒的な強運、豪腕、支配力の権化である鷲巣 VS 悪魔的知略天才アカギの麻雀勝負。
本編の面白さを麻雀の心理戦と捕らえる一面もありますが、むしろ神の領域にある
モンスター鷲巣を絡め獲る知略戦にあるでしょう。
二人の周囲にいる脇役達も一流の勝負師だけれど、彼らに真っ当な戦略を語らせた
上で、さらにその上を行く知略を重ねて読者の驚きを誘うわけです。
また、重要なのは、赤木しげるを通して語らせる死生観、ぎりぎりのところで命を
やり取りする精神の高揚こそ生きがい、
こんな狂気が究極の潔さとしてオーラを放つアカギの魅力です。
勝負の行方もさることながら人間アカギをいつまでも見ていたい。
175話まで所持。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-07-28 11:21:21] [修正:2012-07-28 11:21:21] [このレビューのURL]
10点 人間交差点
矢島正雄氏+弘兼憲史氏の油が乗り切った渾身の集大成作品。
青春時代に本編に巡り合えた幸福を感じます。
毎回、読み切りのオムニバス形式なので、原作者矢島正雄氏の貢献大なるも
以降の同氏作品にも色濃く影響が残っていますので、
原作者と漫画家の分担というより、文字通り共同作業がうまく共鳴したと
感じさせます。裏方さん達のご苦労も偲ばれます。
中にはハズレもありますが、珠玉の作品群が一級品の名作の輝きを
放ちます。
私にとって、日本が世界に誇る最高級の漫画と言わざるを得ません。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-11-14 10:15:03] [修正:2010-11-14 10:18:43] [このレビューのURL]
8点 課長 島耕作
現実のサラリーマン生活って、こんなに策略だらけでもないし、
リスクを背負った選択肢しか残らない訳でもないけれど、
でもこれだけの覚悟でかつ組織と個人をバランスした判断は
常に必要としているよね、って
所詮漫画の部分と妙なリアリティで納得する両面性がすごい。
でも、こんな格好良いサラリーマンは現実にはいない。
したがって、オンナにもこんなにもてない。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-09-11 20:30:01] [修正:2010-09-11 20:30:01] [このレビューのURL]
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