「朔太」さんのページ

総レビュー数: 744レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

リイドコミック誌の前作「極道ステーキ」では、極道の世界を
舞台に勢力争いが中心のお話でしたが、
ここでは、極悪非道の悪を警察組織からはみ出た二人が
超法規的な手段で組織を壊滅していく展開です。

絵は相変わらず上手く読み応えのあるお話が続きます。
青年誌の中でも一層、男臭の強い作品ですね。
色気というレベルを超えるシーンも頻発されますが、
絵のせいかあまり卑猥さは感じません。
10巻69話完読しました。

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[投稿:2022-05-05 12:28:09] [修正:2022-05-05 12:28:09] [このレビューのURL]

小さな老舗旅館の再建と都会に疲れた26歳女性自身の再建のお話です。
主人公の明るさとドジぶりは、高倉さんのいつもの持ち味です。
嫌味がなく、ゆったりとした気持ちで、それこそ表題のように
「ホッと」したい時に読めます。
しかし、格別に面白いエピソードが出てくるわけでもなく、
起伏の少ない展開ですので、2巻が丁度良い長さでした。
突然の連載打ち切りのような終わり方は残念ではありましたが。

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[投稿:2022-05-05 12:13:20] [修正:2022-05-05 12:13:20] [このレビューのURL]

上橋菜穂子さんのファンタジーの世界観が心地いいですね。
この原作の良さを殺すどころか、さらに視覚的にさらに
良質な作品に仕上げているのが、武本氏の描画です。
エリンの純朴さがとても可愛らしく、恐ろしいはずの
王獣すら愛おしくなる絵の上手さです。
エリンやソヨンの深い悲しみのシーンは、これ以上ない程、
感情移入してしまいます。

なかなかの良作でした。

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[投稿:2022-04-29 11:31:31] [修正:2022-04-29 11:31:31] [このレビューのURL]

4点 8月の光

奇才新井英樹氏のデビュー作品ということで、
ファンである私は探しだして読みました。
作品としての出来不出来を論じるべきではなく、
新井英樹氏の原点が確かにあったことに満足しました。

デビュー当時から新井氏が描きたい世界、感情、人生は、
すでにここにあったわけです。

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[投稿:2022-04-24 11:49:41] [修正:2022-04-24 11:49:41] [このレビューのURL]

5点 辻占売

この世に未練を残したままの魂を浄化する話がほとんどでしたね。
そこに悔恨や無駄な恨みを絡めて、穏やかに諭してくれるようなお話です。
女性作家ならではの優しいタッチで物語が進みますので、
癒される方も多いでしょう。
1日1話ずつ読み進めるような作品でした。

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[投稿:2022-04-19 07:44:53] [修正:2022-04-19 07:44:53] [このレビューのURL]

フェティッシュだけど「すけべ」(紹介文より)ではないと思う。
作者も周辺の見知らぬJKや若い女性たちを眺めながら、
可愛いと心底感じるらしい。
男性はもちろんそんな気持ちになっていることは想像できたが、
女性もそんな気持ちになるらしい。
微かなエロスはあるけど、それは女性の体が本来的に持つものと気づいた。

この作品は何だか気に入っています。
この手の作品って、作者が自分に酔っていたり、
独りよがりっぽかったりすることも多いのですが、
こちらはそうではありませんでした。
一話読み終えるたびに、微笑しながら鼻歌が出る感覚です。
絵柄もシンプルで女性特有の柔らかさが出ていて、好みでした。

意外な掘り出し物でした。

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[投稿:2022-04-09 11:19:42] [修正:2022-04-09 11:19:42] [このレビューのURL]

6点 ヘヴィ

ヘヴィ級世界チャンピョンを目指す青年の物語です。
主人公は日本人ですが、NY貧民街育ちですから、
アメリカンドリームの再現のような展開、
いわば漫画版ロッキーでしょうか。
登場する人物たちには全員、悲惨な過去があって、
そのトラウマにとらわれています。
これは、村上氏の作品作りの特徴ですね。

ボクシングの方は、とても勝てそうにない難敵が二人登場します。
この二人をいかに撃破するかが興味をそそります。
意外だったのは、ヒルトンとの戦いですね。
ここは、上手い決着を考えたものです。

少し古い作品ですが、古さをあまり感じさせません。
8巻を一気読みしました。

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[投稿:2022-04-05 09:05:55] [修正:2022-04-05 09:05:55] [このレビューのURL]

「一平」を連載していた頃に比べて、太田垣氏の画力が一段と増している。
成熟したガンダムとして、あるいは宇宙戦記の進化形として、
大人にも鑑賞に堪えるレベルだ。
特に、戦争ものにつきまとう戦争の是非に関する葛藤や罪悪感の
ような感傷は、主人公二人からは排除されているのがスゴイ。
相当ドライな仕上げになっている。

まだまだ連載が継続中だが、ライフワークになりそうな感じだ。

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[投稿:2022-04-02 10:08:53] [修正:2022-04-02 10:08:53] [このレビューのURL]

帯に「日本漫画史に残る奇才、三山のぼる。
最後のメッセージ」とあったため、これは是非に読まねばと思った次第。

当方の無知のせいか、さほど名を遺したような気がしないが、
一部のコアなファンが存在したのは確からしい。
あとがきには原作者の嶋本周氏の、途中には関係者や同業漫画家たちの
追悼文も寄せられており、51歳急逝時には大変な衝撃があったことと
想像できる。

「ファウストの天使」は後の「ファウストの女神」の原型が残る。
個人的には「薫ゆる秋」が良作と感じた。
目標を見失った中年男女のよくある話といえばそうだが、倦怠感が
よく表現できており、最近この種の文芸的漫画は見当たらない。

読んで損はなかったと思う。

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[投稿:2022-03-31 08:49:20] [修正:2022-03-31 08:49:20] [このレビューのURL]

Jリーグ草創期には、日本人にはWカップはまだまだ手の
届かない夢の舞台だった時代です。
ドーハの悲劇もJリーグの開幕も1993年で、本作品も
同年に連載開始なんですね。
したがって、Wカップ出場が悲願の目標になっていて、
選手たちも世界との差を痛感していて、とても謙虚です。

ネタバレになりそうですが、最終話近くでは、ドーハの
悲劇をなぞらえた展開も出てきます。
そういう意味で、少年誌らしからぬ大人テイストな落ち
着きを感じます。

現在のサッカー漫画が乱立する中では、あまりエキサイ
ティングな展開はありませんが、一定の評価ができます。
ただし、描画が躍動的でなく、プレー特に連携の形や戦術が
分かりにくく、ほとんど台詞回しで説明されるのが難です。
現在の高度化したサッカー漫画との比較で見ると、やや厳しい印象です。

1993年というメモリアルな年に、描かれたメモリアルな
サッカー漫画ということでは、名を遺すでしょう。

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[投稿:2022-03-27 17:50:15] [修正:2022-03-27 17:50:15] [このレビューのURL]

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