「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

5点 7人のシェイクスピア
第一部として6巻が完了しました。
しかし、続編は数年にわたり現れず、先々を見通せない
状態でしたので、ライフワークのつもりだったのでしょうか。
腰の据わり方がとんでもなく長期戦の構えです。
1巻はリーの物語、2巻はランスとワースとの出会い。
3巻から5巻は旧教の迫害を中心にしたウィルとジョンの少年時代。
6巻はリバプールへ出奔し、ミルとの出会いと4人の集結。
第二部は、4名はロンドンを舞台に、いよいよシェイクスピアの
誕生?かと期待が膨らみます。
6巻を読み切ってしまいますと、このように俯瞰できる
のですが、途中では現在位置を見失いそうです。
連載中は読者はきつかったことでしょう。
基本的に娯楽作品というより裏伝記としての色合いが濃く、
作石氏の意気込みは理解できるのですが、小説に向いた
素材ではないでしょうか。
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[投稿:2019-01-01 12:35:15] [修正:2019-01-01 12:35:15] [このレビューのURL]
8点 わにとかげぎす
「わにとかげぎす」とは、深海に生息する
「ワニトカゲギス目ワニトカゲギス属」という魚類のこと。
寝てばかりの人生を送ってきた、友人も恋人もいない
ままに38歳になってしまった男を深海魚に例えたということのようです。
レジェンド稲中卓球部から一転、僕といっしょをはさんで、
グリーンヒル以降社会的無力者を一貫して主人公にして描いてきました。
本作でもシガテラと構図は一緒です。
しかし、当初から羽田さんの存在があることで、
極限の絶望には至ることがない点で比較的楽に読むことができました。
お約束の展開ではありますが、単なる変人、偏執狂、オタク
だけではなく、狂気をはらんだヤクザや殺人狂まで
登場しますので、サスペンスまがいのあれこれにも遭遇します。
それでも深海に沈む深海魚である主人公を救いだしたい
羽田さんは天使のようです。
ちょっと非現実的な気もしますが、羽田さん自身も
やや病んだ面をコンプレックスに感じているようなので、
それもありかなと理解しました。
古谷氏の一連の作品は、一見して社会的に価値のなさそうな
主人公を立てて、「孤独、無力、弱者の絶望」をテーマに
しつつ連載が始まりますが、最終話を読み終えると、
こんな自分でも生きてて良いのだと思わせてくれる不思議さ、
未来への希望を感じさせてくれます。
好きな漫画家さんの一人です。
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[投稿:2018-12-27 23:06:36] [修正:2018-12-27 23:06:36] [このレビューのURL]
5点 ふたりエッチ
各世代でお世話になった超長期連載漫画です。
安定したテイストながら、10代青少年のための
入門編教科書というか、知識偏重の匂いがします。
長い連載を振り返ると、無知な男女の出会いから
成長する夫婦物語と言えば言えるのですが、
いつまでたっても初心な感じです。
シニカルに言えば、一定の役割を果たしていると
思われる教育的漫画でしょうか。
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[投稿:2018-12-15 06:36:05] [修正:2018-12-15 06:36:05] [このレビューのURL]
7点 オムライス
あだち漫画と同じく、お約束の匂いがすっかりしていた
時代の星里さんの作品です。
美人4姉妹と同じ屋根の下で同居ですから、事件が
起きないはずがありません。
毎日、家に帰ってくるのが楽しみですよね。
良き時代のハートフルコメディ、って感じです。
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[投稿:2018-12-12 18:01:35] [修正:2018-12-12 18:01:35] [このレビューのURL]
6点 ナナとカオル
テーマをSMだけに絞って、雰囲気のある長期連載シリーズ
によく仕上がっています。
これだけ長く続くとは思わなかったので、感心しています。
読者もエロに対して成長を促す作品かと思います。
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[投稿:2018-12-08 06:35:17] [修正:2018-12-08 06:35:17] [このレビューのURL]
原作が昭和12年の本にもかかわらず、発売半年で200万部
突破のベストセラーとなったそうです。
ジャーナリストの池上彰、コピーライターの糸井重里も
絶賛、ジブリの宮崎駿は映画化するといいます。
明治生まれの児童文学者が、子ども向けに書いた原作が
平成最後の時代に大ヒットする現象が、さらに話題を
呼んで関心が拡がっているように思います。
基本は問題提議の書です。
小学生のコペル君の体験は我々にも普遍的な体験です。
世の中には、悪が対岸にあって突然に正義を貫く
苦しみが天から降ってきます。
自身は絶対に悪には手を貸さないと固く誓っていてもです。
それは仕方ないことと棚上げしながら、多くの人は
大人になり、力を得ることが先決と言って死んでいく
ことを繰り返しています。
そんな人生の末路を多くの人が、何か違うと感じているのですね。
これは人間の悩みの一つの例示なのでしょうが、
案外普遍的な気もします。
考えても考えても答えはありません。
自分を人間分子として小さな存在と位置付けた上で、
生産関係である世界、宇宙の中で、それでも自分で
自分を決定するしかない。
そんな風に結論づけています。
明治から大正、昭和、平成と世は変わっても、
人はあまり変わり映えしないということでしょうか。
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[投稿:2018-12-04 23:17:32] [修正:2018-12-04 23:27:24] [このレビューのURL]
6点 女帝
男に裏切られた悔しさを糧に成り上がる。
女の意地、虚勢が常に根底にあります。
水商売の原点とした昭和のステレオタイプです。
今でしたら手っ取り早くキャバクラでトップスターになるでしょうね。
スキルは必要ないし、女の戦いも競争もない。
平和な時代になったものです。
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[投稿:2018-11-13 18:12:35] [修正:2018-11-13 18:12:35] [このレビューのURL]
書道漫画という売りがアピールされていますが、
地味な高校生の文科系部活動をテーマにする難しさを
上手く消化しています。
主人公のキャラ立ちも恋愛模様も競技的な対決、勝負の
行方も、それぞれ中途半端な地味さなので、本来なら
1,2巻で途中打ち切りが妥当なテーマ選定でしょう。
しかしながら、どんどん先を読みたくなる魅力は、ごく
普通の高校生の日常会話、生活がハッピーにみえることですね。
特段のできごとが起こらない何げない高校生活は、
読者の共通体験かもしれません。
欠かせないのは、脇役の部員たちですが、特に3年生先輩女子でした。
ヒールのような一面も見せますが、嫌いになれませんでした。
書道に対する知識、薀蓄は事前調査、取材が半端なく
充実していますので、それなりに楽しめました。
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[投稿:2018-10-29 18:35:26] [修正:2018-10-29 18:35:26] [このレビューのURL]
7点 おおきく振りかぶって
1球ごとに投手、捕手、打者の心理、思考を追いかける野球漫画です。
野球の奥深さを言葉にして追いかける内容に、とても新鮮に感じました。
特に、制球は抜群だが球威や球速は凡人の投手を最大限に
生かす捕手の手腕が興味深く感じられます。
1年生だけの新興チームが夏の大会から夏合宿、新人戦、秋大会
1回戦まで来るのに、23巻まできました。
1球ごとの解説、試合が始まれば練習試合でも全イニングを
進める展開では、はっきり言って遅すぎます。
ドカベンを見習ってもらいたい。
このままでは高校を卒業するまでに100巻かかりそう。
一方で、個別練習、合宿や他校との合同練習、甲子園大会への
経験旅行、文化祭への取り組みなど通常描かれない高校生の
普通の生活を細やかに描いており、独特の世界観を醸し出しています。
作者は女性ながら玄人はだしの野球に対する理解を示して
いるだけでなく、普通の高校生の野球生活を興味深く
描いており(ザワさんにも通じる面白さ)、新たな野球漫画の
境地を開拓したとも言えます。
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[投稿:2018-10-15 18:51:27] [修正:2018-10-15 18:51:27] [このレビューのURL]
7点 霊能力者 小田霧響子の嘘
響子さんが霊能者をかこつけて(本人は一言も霊能があるとは言っていない)、数々の困りごとを解決します。
強きをくじき弱きを助ける義侠心溢れる響子さんです。
何といってもその美貌と巨乳ぶりが作品の半分の価値ですね。
また、ライアゲームほどのトリックや心理戦の輝きは
なかったけれど、軽い数字のマジックやマジックネタくらいの
騙しの驚きは魅せてくれました。
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[投稿:2018-10-04 03:03:07] [修正:2018-10-04 03:03:07] [このレビューのURL]
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