「朔太」さんのページ

総レビュー数: 744レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

“勿体ない”の一言でしょう。
花形満をリメイクするというだけでニュースになる
ほどの価値ある食材を準備し、期待は高まるばかりの
最上の舞台が用意されたにも関わらず、
そこで料理されたのはどこかで見たことや
聞いたことのあるインスタントラーメンでした。

プロセスや結末まで知っている読者にとっては、
二度目のリメイク作品で期待するのは、
花形満の知られざる半生であったはずです。

星飛雄馬がいかなる生涯を経て、天才となったかは
知っていても、一方の天才の生涯もいかなる
プロセスを経たのか、
誰にでも分かるこの簡単な一点で勝負する
だけだったはずなのに・・・。

スピンアウト作品は、本作を超えられないのは
知っていますが、50年以上前の作品なんですから、
もっと大胆にチャレンジしてほしかったです。
9巻にて撤退します。

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[投稿:2016-06-25 14:08:59] [修正:2016-06-25 14:08:59] [このレビューのURL]

乱暴者の悪魔メフィストに対して、神さまは学者のファウストを地獄へひっぱりこんでみろと
命じる。一方ファウストは、いくら勉強しても満足できない学問の奥深さに絶望しており、
そこへ現われた悪魔メフィストと「自分を満足させてくれたら地獄へ行く」という契約を
結んでしまう。 メフィストは魔法でファウストを若者に戻し、街へと飛び出すというお話だ。

手塚治虫21歳の作品。ディズニーの影響を受けたと思えるような構図や
ミュージカル風セリフ回しなど、古典的漫画手法から一歩抜け出した創世期作風である。
考えてみれば太平洋戦争終結から5年後の発表作品であり、不十分な物資や劣悪な環境下での
執念とも言える長作である。
少年期に読み込んだゲーテの戯曲「ファウスト」をマンガ化した作品であり、
相当の思い入れがあったものと思われる。

現代のアニメや漫画に比べると、娯楽性の点で比べるべくもないが、
漫画史における貴重な遺産と言える。

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[投稿:2016-05-06 08:19:15] [修正:2016-05-06 08:19:15] [このレビューのURL]

4点 陰陽師

極めて難解。
安部晴明と博雅の掛け合いを楽しむ分には普通のマンガだが、
6,7巻あたりから相当怪しくなってきた。
陰陽道の世界感、宇宙感を共有できなかった私には、意味不明になって、
頭から“?”マークが花火のごとく飛び出てくる始末だ。
10巻まで買ってしまっていたもので読んだが、そのまま断念した。
その道に興味ある方だけ読むべし。
ひょっとすると専門書なのかもしれないので。

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[投稿:2016-05-01 19:54:54] [修正:2016-05-01 19:54:54] [このレビューのURL]

4点 ADAMAS

宝石使い(ジュエルマスター)という新しい分野の超能力を設定し、
宝石の種類で能力も異なるが、主人公のダイヤモンドがどうやら最強らしい。
単純な敵味方でもなく、当初敵だと思っていたジンは最愛の恋人になる。
仲間との絆もベースにある。時代を超えた過去のいきさつも隠れた謎に
なっていて、不老不死の謎もある。皆川亮二の絵も嫌いじゃない。

これだけ魅力的な設定がてんこ盛りの漫画なんて、絶対面白い・・・
はずだが、・・・。

つ、つまらない!
何が面白くなくさせているのか、はっきりしないのだけれど、兎に角無駄に
セリフが多い、興味ない設定の説明に時間が使われ過ぎ、戦いがストレートで
ひねりがない、くらいしか思いつかない。
最終巻は何とか普通に面白く読みましたが、はっきり申し上げて読み通すのに
気力の必要な作品でした。

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[投稿:2016-03-09 05:58:48] [修正:2016-03-09 05:58:48] [このレビューのURL]

4点 宙舞

前作D-ASHに近いテイストで、「翔ぶ感覚の共有」がキーワードになっているラブコメ。
翔ぶことができると信じられる二人が周囲を巻き込んでいく恋愛模様だが、
途中グダグダの軟弱な少女漫画風になってしまったのは残念。
結局、最終回への展開は自然な成り行きでした。
青年コミック誌では、私も含めて支持はされなさそう。

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[投稿:2016-01-01 18:24:05] [修正:2016-01-01 18:24:05] [このレビューのURL]

いろいろ問題はあるでしょうが、兎に角可愛いので許しましょう。
特に、三姉妹の内のチアキはお気に入りです。
ロリータとは違っていて、男の子的オンナノコの中性的可愛らしさです。
男性的な気質の女優さんは、子供のころこんな性格ではなかったかと想像します。

ギャグは、時々面白いです。

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[投稿:2015-05-24 07:48:54] [修正:2015-05-24 07:48:54] [このレビューのURL]

4点 愛人

妻子ある男が女子学生や人妻との愛人関係を結ぶ。
この顛末が結局、誰もが幸せになれない地獄の破局を迎えるというシナリオ。

どうしようもないんだよね、止めようないんだよね恋心は、という趣旨なんだろうが、
1980年代の男の価値観か?海外までキーセン旅行して、性欲を満たすのが一般的な世の中で、
浮気もほとんど本気が美しいとされたのか?

何か時代の移り変わりを感じざるを得ません。



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[投稿:2015-03-11 22:05:44] [修正:2015-03-11 22:05:44] [このレビューのURL]

本宮ひろ志が、本編について下記のように語っている。
「ジェット機のパイロットになれば女にもてるかもしれない。それで高校に行かずに自衛隊に行った。漫画家で売れっ子になれば女にもてるかもしれない。青春時代、脳みそをを支配していたものは7割女だった。本編は俺のブルーな青春時代の仇討ちである。」
なるほど、この説明で本宮漫画の本質が理解できる。男は誰だって、誰も打てない豪速球を投げることを夢見るし、美女をはべらせたいもの。でも、・・馬鹿だねえ。

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[投稿:2015-03-08 09:03:03] [修正:2015-03-08 09:03:03] [このレビューのURL]

「男組」以来お付き合いしていますが、変わらぬテイストは立派です。
でも池上遼一の表現する男像にそろそろ限界があるのか、飽きてきたのか面白くなくなってきた。
暴力が基盤にあって、背骨に一本筋が通った男気と頭脳明晰な男。
そりゃなってみたいw。

本編は特に暴力の部分が色取りが濃くて、正義のあり場所が定まっておらず、
共感も小さくて失敗したのかもしれない。

全17巻読破。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-02-13 22:41:05] [修正:2015-02-13 22:41:51] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「あたし達はハチ蜜を求めて、花を呼ぶの」が主題。

人によって勿論価値観が異なって、恋愛の立ち位置も違って良いのだけれど、みちばちのような生き方が
高校生をはじめとするマジョリティな人々の志向なのか?

エンディングも、徒労と虚無感だけしか残らない感じがしたが、共感は得られたのか?

ギャグも笑えないかったし、もて方ノウハウにも納得できなかったし、
こんな生き方しかできない人種の群像もの、としか評価できなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-09-20 10:51:16] [修正:2014-09-20 10:51:16] [このレビューのURL]

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