「朔太」さんのページ

総レビュー数: 747レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

5点 雷火

ライカという少年を通して、邪馬台国時代のロマンや政略的
策謀を楽しませてくれました。邪馬台国を背景にしただけで、
道具や衣食住等相当の制約ができてしまう中で、神仙術を
駆使することで、窮屈さがなくなりました。

しかし、やはり沸き立つような盛り上がりは一度として
見せずにエンディング。何となく読み流した印象でした。

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[投稿:2016-09-17 04:47:50] [修正:2016-09-17 04:47:50] [このレビューのURL]

5点 COPPELION

原子力事故が原因で死の街になってしまった東京を舞台に、
遺伝子操作を受けて放射能抗体を持つ少女たちの活躍の
お話です。
2011年3月11日以前に、このような設定が漫画に持ち
込まれていたということを後で知って、驚愕しました。
国や電力会社の思惑、対応等、まさに予言の書ですね。
この点は高い評価を与えられます。

そして、当初の2巻、3巻までは、彼女らの前に待ち
受ける様々な謎、政治的な闇、東京を巡る世界の思惑、
その大きな流れに奔流される少女たち・・・なんて
話が一体どう展開されるのだろうと期待が一杯に
なりました。

・・・が、そんな話は脇に追いやられて、遺伝子操作を
恨みに思う側の少女たちと正義側少女でバトルを始める
陳腐な展開が始まりました。いわゆる仲間割れの話
じゃないの、というツッコミを入れたくなります。
ネタバレになるのでこれ以上は止めますが、その先も
敵が入れ替わるだけでほとんど同じ展開が繰り
返されます。

長編作品なのでコアなファンがいるのでしょうが、
興味をさらに先送りにしている感じがしました。
誰かしっかりとした編集者にかかれば、政治的にも
SFとしてもトリックサスペンスとしても展開が
期待できたすごい作品になったかもしれないのに、
単純な恨みをベースにしたバトルものに成り下がった
のは勿体ないなあ、と思います。

我慢してきましたが、12巻で撤退致します。

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[投稿:2016-09-02 05:37:42] [修正:2016-09-02 05:45:27] [このレビューのURL]

下宿先の黒髭荘の住人は、葛木信二郎を除いて
全員が妖怪でありまして、彼らとの共同生活の中で
くりなす日常生活のお話です。
特段に大きな事件が起きるわけでもなく、
管理人さんの尋さんとの淡い恋愛事情が話の中心に
なってきます。
なので一層日常話の色合いが濃くなってきました。

大正ロマンの世界を背景にしたおどろおどしい
奇怪さを利用していること、一方で妖怪といえども
人間に恋心を抱いたり、感情的には人間と変わらず
変身能力を持っているだけというような
可愛らしい設定になっており、やや少女漫画的な
優しさが全体の雰囲気として出ています。

折角の設定でしたが、もう少し刺激的な日常を
展開できる可能性もあっただけに惜しまれます。

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[投稿:2016-07-19 05:48:41] [修正:2016-07-19 05:48:41] [このレビューのURL]

5点 DESIRE

こんなに都合よくいくわけがないのは承知で、
男性の共通の夢を叶えましょうという意味の表題と
理解しました。
毎回、異なる背景や状況の設定はマンネリが少なく
感心しました。
マネキンに2日の命が宿って、人間化し戻っていく
お話しなどは印象に残ります。
たった2,3冊だけを手に取った感想ですが、
絵も綺麗です。

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[投稿:2016-06-22 21:31:24] [修正:2016-06-22 21:31:24] [このレビューのURL]

ブッダとイエスにまつわるエピソードをしっかり知っていないと
笑えません。
いや知っていても笑いが限定的で、マニアックな匂いが鼻につく
感じがしてしまいます。
お試しで3巻まで読みましたが、延々と同じギャグが続いていく
ような飽きがきました。
連載雑誌で毎号楽しむべきもので、単行本で一気読みはつらい
かも、でした。

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[投稿:2016-06-21 21:44:20] [修正:2016-06-21 21:44:20] [このレビューのURL]

診療士さんと美人看護婦さんが、心療内科というよりメンタルテーマ一つを
選んで、漫才風ボケとツッコミで掛け合いをするパターンが繰り返されます。
これはもう、定型になっていて、自己紹介から始まるパターンすら、
マンネリ化が痛いくらいです。
登場人物は少しずつ増やさないとネタに困るので、看護婦さんの家族が順番に
登場してきます。姉二人、両親、祖父・・・。全員変人です。

特徴的なのは、エロ、変態ネタを必ず絡ませてくるところです。
心理学を扱うと行動は潜在的なところで性的嗜好に繋がってくることが
あるからなのでしょうか。
あるいは、単にエロネタ以外の笑いがとれないせいなのでしょうか。

いずれにしても、最初の数話は面白く読めたのですが、毎回定型になっています
ので、それ以上は食傷気味になってきました。
心療内科やメンタルの知識としても、とても浅いものですので、単行本で
まとめて読む意味はあまりありません。
ということで、4巻まで読みましたが、これ以上は要らないかな。

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[投稿:2016-06-15 18:46:19] [修正:2016-06-15 18:46:19] [このレビューのURL]

5点 百物語

悪魔の娘スダマに魂を売ることで、三つの望みを叶えて新しい人生をやり直す
武士一塁半里のお話。
三つの望み、すなわち富と権力と女が満たされた時、悪魔に魂を差し出すことになるが、
その時一塁は人生の本当の意味を悟ることになるというおとぎ話か
昔ばなしのようなテイストだ。
本編は、21歳の時以来、ゲーテの古典『ファウスト』の二度目のマンガ化ということで、
主人公一塁もファウストをもじったネーミングであることに気づいた。

先のファウストと比べて、より近代的な絵構図やシナリオ構成、結論への導き方に洗練度が
進んでいる。
同じモチーフを選んだことで、手塚治虫の成長を比較できる面白さもある。

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[投稿:2016-05-13 04:53:26] [修正:2016-05-13 04:53:26] [このレビューのURL]

全編、暴力の嵐。不良とかヤンキー、やくざとかの生ぬるい言葉では語れない世界。
時折、自制できず殺人までも起こる。ただ、作者の哲学か、性犯罪の描写はない。
国語辞典で鬼の意味を調べると、ぴったりの定義があった。放逐された者や盗賊など,社会からの逸脱者,また先住民・異民族・山男などの見なれない異人をいうとのこと。

ということで、登場人物も20名ほど出て誰がだれだか分からないこともあって、寄せ付けない読者もかなりの割合でいそう。
12巻までははっきり言ってクソ漫画、鎖国島編が始まった13巻以降はなんとかそれなりの展開に。考える必要がないので、21巻まで一気に読破。

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[投稿:2016-02-21 15:39:59] [修正:2016-02-21 15:40:58] [このレビューのURL]

推理・トリック面を楽しんでいるお子様は果たしてどれだけいらっしゃるのでしょうか?
物理的・機械的に偶然に頼った仕掛けが多く、眠り探偵をはじめとして「そんなアホな」と
納得できない謎解きの連続です。

むしろ、黒の組織から追われる恐怖や組織の謎が一種ドキドキ感を高めており、
推理ものとしての楽しさよりもサスペンスとしての読み物として支持されてきたのではない
のでしょうか?
そう割り切れば、ここらでひとまずサスペンスとしての決着をつけて、今後は
スピンアウト編をライフワークにされてはいかがでしょうか。
はっきり言います。22年間読まされる読者としては、飽きました。

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[投稿:2016-01-17 17:45:29] [修正:2016-01-17 17:46:41] [このレビューのURL]

ダウジング他能力者集団がくりなす死体にまつわる騒動記というところです。
ウィットも微妙な男女の駆け引きもあって、なかなか大人のテイストではありますが、
もう一味何かが不足していて、どんどん次も読みたいとならない感じが残念です。
14巻まで読みましたが、これで止めます。

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[投稿:2015-12-30 11:11:29] [修正:2015-12-30 11:11:29] [このレビューのURL]

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