「朔太」さんのページ

総レビュー数: 742レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

[ネタバレあり]

1巻を読んだ時点では、添い寝を求める女性たちの深層心理に
ものすごい関心が湧きました。
深く傷つく彼女たちに焦点を合わせて、様々な背景を抱えた
女性たちの物語が紡ぎだされるのだと大いに期待しました。

・・・が、残念。
何故かそんな展開にはまるでならず、シオだけが元旦那の
影を引きずり、新たな男性関係の中で陳腐な三角関係に
はまっていく。
草食系男子に囲まれ、その真ん中で「誰にしようか?
でも選んでしまうと誰かを傷つけてしまう。
ああなんて可哀そうな私・・。」という少女趣味的大人の
恋愛模様で終わってしまいました。

あああ、勿体ないなあ。
設定倒れで終わってしまい、良作になり損ねた作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-16 04:44:20] [修正:2017-05-16 04:44:20] [このレビューのURL]

三味線というマニアックな芸能の世界なので、興味をもてるか
どうかで面白さが相当変わるものと思われます。

私は、芸の深さに共感できなかったので、評価は低くなりました。
7巻あたりまでの三味線甲子園は、バトルの様相になり、
少年誌らしさを出そうとしたのでしょうが、それほど効果は
なかったように思います。
というのも、音が伝わらない読者に共感を得るのは無理でしょう。

8巻以降の修行編は、言葉で説明される感性が理解できない
面はあるものの、単純に天才が弾いているから素晴らしいで
済ませてきた7巻以前とは違う複雑さがやや面白さを増しました。

連載は長く続いていますから、概ね読者には好評なのでしょう。
私は9巻までとします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-04 17:28:43] [修正:2017-05-04 17:28:43] [このレビューのURL]

子どもと犬を絡めれば、卑怯とも言えるくらいに、
必ず物語が出来てしまう。
その上、父子家庭で母親の思い出を背負ったロボ犬
という上、バッテリー寿命の尽きる悲しさも加わる。

ビッグオリジナルという青年誌だけれども、一種の絵本と感じた次第。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-03-07 05:08:00] [修正:2017-03-07 05:08:00] [このレビューのURL]

平凡な登場人物が醸し出す平凡な日常に、非凡な非現実を
突き付けて、世界はどのように変化し、自分はどのように
変わるのだろう。
ヒーローになりたくてもなれるわけがない平凡な日常で、
アイアムアヒーローとつぶやいてみても、ヒーローには
なれない自分を再確認するだけ・・。

さあ、壮大な実験の始まり。
非現実的な日常を駆け抜けることで、ヒーローになろう。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2017-01-18 18:18:30] [修正:2017-01-18 18:18:30] [このレビューのURL]

サバイバルものを少年誌に掲載しようという勇気ある企画
には、拍手したいと思います。
が、極限状態におかれた人間達の想像的行動を物語にする
ならば、それなりの覚悟が必要かと思います。
青年誌ならば、飢餓、暴力など生存の危機や極限状態に
おかれた男女がいれば起こりうること、そこには圧倒的な
絶望や不信が芽生えて、人間が人間でなくなることまで
表現するのが当然でしょう。
確かに途中に集団的殺人まで表現はされており、少年誌と
しては限界ギリギリかもしれませんが。

最終巻での締めをネットで見る限る、極めて評判が悪く、
私としては繰り返される展開で腹いっぱいになりました
ので、5巻で撤退とさせてもらいます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-12-28 21:35:08] [修正:2016-12-29 08:14:31] [このレビューのURL]

宇宙戦士としての背景の大きさに比べて、日本で起きるちまちまとした事件に
奔走するスケールが小さくて、ものすごくバランスが悪いのが最大の難点です。

1,2巻を読み進めて、きっと連盟軍vs同盟軍の宇宙戦争に小さな地球の
高校生が巻き込まれてしまうくらいの規模を想像してしまいましたが、
読めば読むほど地球どころか日本の一地域で起こる小さな小悪党の事件
解決に奔走するお話が延々と続きます。
SFとして楽しめる素地はあるのに、残念の一言です。

それでも16巻二部の完結でもって一区切りとして、再構築の機会があり
ましたが、三部でも展開の拡大にはつながりません。

ヒロインは可愛いですね。
綺麗なお姉さんバーディの魅力が作品の価値の大半を占めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-11-21 20:32:34] [修正:2016-11-21 20:34:18] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

複雑な説明で世界感を語ろうとするのだけれど、登場人物が
多すぎるので、理解は未消化のまま終わりました。
しかし、侵略者とその後の処理で、世界が嘘になって
しまったという点では、大筋でサプライズを与えて
くれました。この世界感がたまらなく楽しめた方は、
評価が高いでしょう。

もう一つは、主人公を取り巻く人間関係が、コンプレックス
と近親的愛憎にまみれていて、これが苦痛に感じる読者と
これを魅力と感じる読者で評価が分かれると思いました。

私は、残念ですが、世界感でも人間関係でも、感情移入できる
タイプではなかったようで、相当の速度で読み飛ばして
しまいました。

それでも最終巻近くでは、「優しいウソの世界」という
表題通りの共感を覚えましたので、そこそこ満足できる
できばえだったと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-10-16 20:09:15] [修正:2016-10-16 20:09:15] [このレビューのURL]

5点 雷火

ライカという少年を通して、邪馬台国時代のロマンや政略的
策謀を楽しませてくれました。邪馬台国を背景にしただけで、
道具や衣食住等相当の制約ができてしまう中で、神仙術を
駆使することで、窮屈さがなくなりました。

しかし、やはり沸き立つような盛り上がりは一度として
見せずにエンディング。何となく読み流した印象でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-17 04:47:50] [修正:2016-09-17 04:47:50] [このレビューのURL]

5点 COPPELION

原子力事故が原因で死の街になってしまった東京を舞台に、
遺伝子操作を受けて放射能抗体を持つ少女たちの活躍の
お話です。
2011年3月11日以前に、このような設定が漫画に持ち
込まれていたということを後で知って、驚愕しました。
国や電力会社の思惑、対応等、まさに予言の書ですね。
この点は高い評価を与えられます。

そして、当初の2巻、3巻までは、彼女らの前に待ち
受ける様々な謎、政治的な闇、東京を巡る世界の思惑、
その大きな流れに奔流される少女たち・・・なんて
話が一体どう展開されるのだろうと期待が一杯に
なりました。

・・・が、そんな話は脇に追いやられて、遺伝子操作を
恨みに思う側の少女たちと正義側少女でバトルを始める
陳腐な展開が始まりました。いわゆる仲間割れの話
じゃないの、というツッコミを入れたくなります。
ネタバレになるのでこれ以上は止めますが、その先も
敵が入れ替わるだけでほとんど同じ展開が繰り
返されます。

長編作品なのでコアなファンがいるのでしょうが、
興味をさらに先送りにしている感じがしました。
誰かしっかりとした編集者にかかれば、政治的にも
SFとしてもトリックサスペンスとしても展開が
期待できたすごい作品になったかもしれないのに、
単純な恨みをベースにしたバトルものに成り下がった
のは勿体ないなあ、と思います。

我慢してきましたが、12巻で撤退致します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-02 05:37:42] [修正:2016-09-02 05:45:27] [このレビューのURL]

下宿先の黒髭荘の住人は、葛木信二郎を除いて
全員が妖怪でありまして、彼らとの共同生活の中で
くりなす日常生活のお話です。
特段に大きな事件が起きるわけでもなく、
管理人さんの尋さんとの淡い恋愛事情が話の中心に
なってきます。
なので一層日常話の色合いが濃くなってきました。

大正ロマンの世界を背景にしたおどろおどしい
奇怪さを利用していること、一方で妖怪といえども
人間に恋心を抱いたり、感情的には人間と変わらず
変身能力を持っているだけというような
可愛らしい設定になっており、やや少女漫画的な
優しさが全体の雰囲気として出ています。

折角の設定でしたが、もう少し刺激的な日常を
展開できる可能性もあっただけに惜しまれます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-07-19 05:48:41] [修正:2016-07-19 05:48:41] [このレビューのURL]

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