「朔太」さんのページ

総レビュー数: 742レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

両親に自分が悪魔に売られて、という、いきなりの
設定から始まります。
ここだけでもそれなりのストーリになりそうですが、
暗くなるだけなのですっ飛ばして、買った悪魔の孫に
なるところから、悪魔学校に入学するという怒涛の
展開がよろしい。

ギャグ漫画としては、笑いのレベルは相当低い(3点)ですが、
それなりのストーリーも楽しめて結構です。
位階や悪周期といった新しいアイデアをどんどん入れて
くるところで、努力を感じさせます。

トキワ荘プロジェクト出身者らしく、少年向け漫画として王道を行きます。

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[投稿:2021-09-03 01:10:52] [修正:2021-09-03 01:10:52] [このレビューのURL]

前作ソウルリヴァイヴァーの時も原作は藤沢とおる氏
だったようで、今度は自身が焼き直しされたようです。
前作同様の設定で、死界を自由に行き来できる能力者
たちのお話です。
沖縄を舞台にしたので、SOUTHということなんでしょうが、
基軸はその能力を悪用しようとする者との戦いになって
おり、前作とほとんどテイストは変わりません。
むしろ、人間同士の戦いですから、スケールが
小さくなったように感じています。

すばらしい設定を活かしたもっと面白い話が作れそうな
気がするだけに、もったいないの感が否めませんでした。

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[投稿:2021-08-16 07:56:40] [修正:2021-08-16 07:56:40] [このレビューのURL]

5点 HORIZON

イントロダクションとなる第一話は、なかなか迫力の
ある出来栄えでした。
命知らずの男たちの物語が始まるのかと思いきや、
第二話以降はぬるい学園ものに急展開していきます。
テンションの高さが次第に落ちていくという、期待外れの展開でした。

しかし、シーンごとの登場人物の個性は、しっかり表現
されており、全体の印象は悪くなかったです。
ここでの面白さは、次の「ガンバ!」に継続されていきます。

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[投稿:2021-08-02 03:06:45] [修正:2021-08-02 03:06:45] [このレビューのURL]

面白い設定と豊富な古語知識とうん蓄のおかげで、
つかみはOKかと思います。
つまるところ、怨忍ができあがるまでの経緯が、
関心を引きます。
山口氏の個性的な描画は、好き嫌いが激しいでしょう。
特に、残虐なシーンは、迫力があり過ぎて、
直視できないものがあります。
独特の世界観は、人を選ぶかもしれません。

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[投稿:2021-07-12 07:32:14] [修正:2021-07-12 07:32:14] [このレビューのURL]

英国を舞台にロンドンの怪奇伝説をモチーフに、
おどろおどろしい漫画が描かれました。
藤田氏らしい作品です。
最初の設定というか、登場には引き込まれます。
ただし、読み終えた時点では、それほど起伏はなく、
驚きも少なかったという感想になってしましました。
異聞の章に至っては、蛇足気味かな。

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[投稿:2021-06-15 08:08:00] [修正:2021-06-15 08:08:00] [このレビューのURL]

生きることが、簡単ではない、生き苦しさを登場人物
全員が感じています。
例えば、犬だったら、生きることに飽きることや
絶望なんてありません。
生きるために、その日の食い物をひたすら追いかけ、
ねぐらを確保するだけです。
満たされなければ、ひたすら耐えるしかないです。
その先に、絶望なんかないです。
ただ、ひたすら生き延びるために、動くだけです。
人間だけが、閉塞感を感じたり、行き詰ったり、
絶望したりと忙しいことです。
面倒くさい生き物、人間について深く考察するのが、
浅野いにお氏です。
本作品は浅野いにおワールド全開といったところです。

哲学的な雰囲気も感じますが、しょせん人間なんてと
笑いとばして、なんとか一つの救いを感じさせて頂いて、
話を閉めてもらいたいところです。

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[投稿:2021-06-09 08:45:52] [修正:2021-06-09 08:45:52] [このレビューのURL]

5点 骨の音

岩明氏のちばてつや賞入選作品がデビューの
きっかけになったのですね。
絵柄は平凡で、昔の同人誌にありがちな描画力です。
お世辞にも、決して上手な部類の作家さんではないですね。

しかし、何を主張するわけでもなく、人間の日常の
不思議な感情を表現するのが最高にうまいです。
むしろ、小説家を目指してもあるレベルで成功されたかもです。
そんな文芸的な短編集でした。

初期の岩明氏の作風は、現在に確実につながっており、
寄生獣やヒストリエが生まれたわけですね。
岩明ファンは一読が必須でしょう。

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[投稿:2021-05-04 08:21:58] [修正:2021-05-04 08:21:58] [このレビューのURL]

綿流し編に対応した解答編です。
ただし、推理小説のような事件全容の解明にあたる
わけではないので、相当なモヤモヤが残ります。

綿流し編は、圭一の立場で話の展開が進められ
ましたが、ここでは、悟史と魅音・詩音姉妹との
関係性がキーになって、詩音の立場で展開が進めら
れており、綿流し編でのそれぞれの場面に対する
それぞれの思いが説明されています。

比較的すっきり感があります。
ひぐらし全般にわたって抱えるモヤモヤ感が残り
ますが、一応の納得性のあるひとつのエピソードが
完結した感があってよろしいです。

ヒグラシはある意味、ここで終わっても良かったのかもと、思いました。

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[投稿:2021-04-21 10:12:07] [修正:2021-04-21 10:12:07] [このレビューのURL]

間抜けだが強くて弱きを助けるステレオタイプの
ヒーロー像を拒否し、むしろ間抜けで短期で
ダーティーな強さを誇示する孫六です。

とにかく、善悪を超えて常軌を逸した喧嘩っぷりや
行動が魅力です。
いわゆるハチャメチャです。
従来の主人公は、乱暴ものなりに正義のポリシーが
あるとか、友情を最上位において行動するとか、
共感を呼ぶのが普通です。

さだやす圭が描く主人公に共通しているのは、
善悪の判断や情にほだされる前に、優先するのは
自身の目の前の欲求に正直になることなんですね。
そのために長期的な展望が描きにくい話が多いです。

それでも長期連載でなんと81巻完結だそうです。
連載開始時には、学園内の権力闘争から地域
、全国の覇権争いに発展した本宮ひろ志のような
“男一匹ガキ大将”か、あるいは投球をさせれば
超一流の甲子園を目指す高校野球ものなのか、
どちらへも可能性があったはずです。

最後まで読むに至りませんので不明ですが、
おそらくその都度の展開が安定しないものとなり、
第三の道が示されるのではないでしょうか。
他のさだやす圭さんの作品が皆そうであったように。
時間をかけて読んでみましょうか。

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[投稿:2021-03-01 17:05:47] [修正:2021-03-01 17:05:47] [このレビューのURL]

1巻あたりまでの印象と全巻読んだ後の印象が大きく
変わっていきます。
というのも、最初のうらたろうは不老不死で
「死の到来」を望んでいる、いわば不死身の主人公です
から、絶対のパワーがあったうえでの旅を始めるわけです。
その旅での騒動を中心に物語が展開されると思いきや、
所々で話の展開がくるくると回転し始めます。
あげくには、5巻では第二幕に突入という予想外の展開に入ります。

話の展開は期待以上に変化があって、面白さはあった
と評価いたします。
しかし、キャラの立て方や描画の質などトータルで
青年誌掲載のレベルにはなく、大人の鑑賞に堪えない作品でした。
少年誌での掲載を選択しなかった編集部の責任は
残ったのではないかと思われます。

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[投稿:2021-01-28 08:08:10] [修正:2021-01-28 08:08:10] [このレビューのURL]

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