「朔太」さんのページ

総レビュー数: 743レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

小さな老舗旅館の再建と都会に疲れた26歳女性自身の再建のお話です。
主人公の明るさとドジぶりは、高倉さんのいつもの持ち味です。
嫌味がなく、ゆったりとした気持ちで、それこそ表題のように
「ホッと」したい時に読めます。
しかし、格別に面白いエピソードが出てくるわけでもなく、
起伏の少ない展開ですので、2巻が丁度良い長さでした。
突然の連載打ち切りのような終わり方は残念ではありましたが。

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[投稿:2022-05-05 12:13:20] [修正:2022-05-05 12:13:20] [このレビューのURL]

5点 辻占売

この世に未練を残したままの魂を浄化する話がほとんどでしたね。
そこに悔恨や無駄な恨みを絡めて、穏やかに諭してくれるようなお話です。
女性作家ならではの優しいタッチで物語が進みますので、
癒される方も多いでしょう。
1日1話ずつ読み進めるような作品でした。

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[投稿:2022-04-19 07:44:53] [修正:2022-04-19 07:44:53] [このレビューのURL]

「一平」を連載していた頃に比べて、太田垣氏の画力が一段と増している。
成熟したガンダムとして、あるいは宇宙戦記の進化形として、
大人にも鑑賞に堪えるレベルだ。
特に、戦争ものにつきまとう戦争の是非に関する葛藤や罪悪感の
ような感傷は、主人公二人からは排除されているのがスゴイ。
相当ドライな仕上げになっている。

まだまだ連載が継続中だが、ライフワークになりそうな感じだ。

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[投稿:2022-04-02 10:08:53] [修正:2022-04-02 10:08:53] [このレビューのURL]

Jリーグ草創期には、日本人にはWカップはまだまだ手の
届かない夢の舞台だった時代です。
ドーハの悲劇もJリーグの開幕も1993年で、本作品も
同年に連載開始なんですね。
したがって、Wカップ出場が悲願の目標になっていて、
選手たちも世界との差を痛感していて、とても謙虚です。

ネタバレになりそうですが、最終話近くでは、ドーハの
悲劇をなぞらえた展開も出てきます。
そういう意味で、少年誌らしからぬ大人テイストな落ち
着きを感じます。

現在のサッカー漫画が乱立する中では、あまりエキサイ
ティングな展開はありませんが、一定の評価ができます。
ただし、描画が躍動的でなく、プレー特に連携の形や戦術が
分かりにくく、ほとんど台詞回しで説明されるのが難です。
現在の高度化したサッカー漫画との比較で見ると、やや厳しい印象です。

1993年というメモリアルな年に、描かれたメモリアルな
サッカー漫画ということでは、名を遺すでしょう。

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[投稿:2022-03-27 17:50:15] [修正:2022-03-27 17:50:15] [このレビューのURL]

5点 トラや

「ひらけ駒!」の南Q太氏の他の作品を探したところ、
この作品が見つかりました。
猫のような性格のトラが魅力的です。
いいですね、感じが良い二人のお話。
気を使わなくてよい二人の相性が本当に大事だと
いうことを再認識させてくれる漫画でした。

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[投稿:2022-01-29 17:43:01] [修正:2022-01-29 17:43:01] [このレビューのURL]

最終巻あとがきに、作者の制作経緯が述べられており、
お台場から新宿まで防災マップを片手に脚本を練ったようだ。
国とか専門家、評論家の類の登場はなく、「帰宅困難者の
七日間」に焦点を絞ったそうだ。
その意気込みは良しなのだが、地震災害に遭遇した
サバイバル物語にしては、想像力の偏りを感じた。

災害被害は時間とともに内容が変化していくはずで、
レイプや暴動、宗教布教など偏った外部との遮断状況
事例の列挙とそのくせ、制服警官が警備に当たったり
悪党たちだけは衣食住に困ってないとか、
いろいろな前提が狂っている感じがした。
情報遮断の上、作者だけが知り得る外部設定をしっかり
確定(例えば、日本沈没のごとく、日本列島全体の
危機なのか、関東一円だけの被害なのか)した上でないと、
ちょっと違うのではと違和感を感じまくる展開だ。
圧倒的な絶望で言えば、「日本沈没」、「ドラゴンヘッド」
の方が読み応えがあった。
細かな点で指摘すると、時間経過に誤りがあったり、
「守る方法」どころか主人公が度々お荷物状態になって
たりで看板の掛け違いもある。

過去に扱い尽くされた感のあるテーマなので、慎重に
シナリオを練った上で進めて欲しいところだった。

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[投稿:2022-01-08 09:05:15] [修正:2022-01-08 09:05:15] [このレビューのURL]

作者自身があとがきで語っていますが、面白い漫画は、
○○漫画と呼べることが条件だそうです。
それでは、本作品はギャグ漫画でもストーリー漫画
でもなく、一体どの範疇なんでしょうか?
面白いかと言われれば何がどうということもなく、
しかし面白くないわけでもなくという不思議な
テイストです。
というのも、まず主人公が悪女に絶対的にもてると
いう設定が奇抜ですね。
ここがキモになって、お話が始まります。
そのことによって起こる非日常が、想像外のことを
生み出す面白さでしょうか。
なんとも言えない魅力が生まれました。

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[投稿:2021-11-19 03:21:15] [修正:2021-11-19 03:21:15] [このレビューのURL]

その筋では、レジェンドとして語り継がれる作品でした
ので、今回読むことにしました。
一話読むごとに、とてもエネルギーを消費して、疲れます。
まるで、太宰治の「人間失格」や「斜陽」を読むかのようです。

60年前、昭和の半ばでは、漫画家さんも市民権を得ようか
という黎明期だったと想像されます。
漫画家という職業だけが特別ではないのですが、小説家に
通じるような人間に対する考察をし続けるべき職業として、
永島先生は極めてストイックに考えられた感があります。

絵は個性的ではありますが、可愛くも思える一方で、
とてもモダンで見やすく、ピカソのような芸術性すら感じます。
1960年代に活躍された永島先生の他の作品も、もっと
読んでみたい気持ちになりました。

因みに「刑事」という漫画誌があったのですね。
初めて知りましたが、なんで「刑事」なんだろう?

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[投稿:2021-11-11 08:50:52] [修正:2021-11-11 08:50:52] [このレビューのURL]

自身の体を改造した組織に復讐するために、暗殺稼業を
請け負いながら世の中の悪を滅していくという
二人の男女のお話です。
必殺シリーズと仮面ライダーorサイボーグ009を
連想させる内容でした。
しかも、数回ごとに読み切り形式で、分かりやすいです。

予定調和の感が否めませんが、絵も可愛らしく、
咎人会という組織の設定など、見るべきところも多く、
まあまあのテイストでした。

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[投稿:2021-11-07 06:16:26] [修正:2021-11-07 06:16:26] [このレビューのURL]

雰囲気を楽しむ漫画。
急いで、ページをめくってはいけない。
次にどうなるのだろうと、期待をしてはいけない。
時には、行ったり来たりして読むべし。
場合によれば、最初まで戻って読み直すのも良い。
読み終わった後には、江豆町の住民になっている。

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[投稿:2021-10-18 09:20:48] [修正:2021-10-18 09:20:48] [このレビューのURL]

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