「朔太」さんのページ

総レビュー数: 747レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

[ネタバレあり]

壮大な戦国絵巻物。多くの傑出した人物像が同じ時代を生きる奇跡。

相互に共振共鳴したとしか思えない時代。

お気に入りの人物のお気に入りの場面をひとつ紹介する。

軍師郭嘉。

最後の烏丸族との戦いは秀逸。これを終えて病死の床での曹操との最後の場面では、

珍しく曹操の人間的な悲しみを見せた。

全編が悉く奇をてらった表現が多い中で、この場面は安心して読めた。

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[投稿:2014-07-26 19:46:24] [修正:2014-07-26 19:46:24] [このレビューのURL]

絵画は比較的馴染みのある方も多いので、理解されやすかったはずなので、彫像、陶芸、

人形、織物、古美術、特に古壁画、陶片、マニアックなチントーイに至る守備範囲が広さは、

果たして読者の目にいかに映ったでしょうか?

薀蓄の深さ、広さも魅力ですが、恋の駆け引きあり、適度な人情噺も絡めて

あったせいで、32巻飽きずに読めました。

美術知識だけでなく、業界ネタの収集、調査は想像するだけで大変そう・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-05-25 18:19:57] [修正:2014-05-25 18:19:57] [このレビューのURL]

人生はそんなに悪いもんじゃない。
生きていればいつかきっといいことがあるさ。
・・・そんなの、単なる気休めかもしれない。
事実、世の中はたくさんの悪意に満ちていると僕は思う。
けれど、幸運や人の優しさも君のすぐそばにきっと隠れてるんじゃないだろうか。
少なくとも朝は誰にでも平等にやってくるから。
そこで何を掴むかは君次第だ。

収録作品の中でも「夜明け前」が好きだ。


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[投稿:2014-04-09 22:52:36] [修正:2014-04-09 22:52:36] [このレビューのURL]

契約社員がほとんどのキャビンアテンダント(CA)で、月給は手取りで17万円。
寮生活で、肌荒れ、腰痛、睡眠不足にストレス性脱毛症。
それが現実なのに、世間はいまだにCAは華やかだと思ってやがる・・・
でも、・・・女は見栄はってなんぼ\\

男漁りが目的の主人公が、仕事で女を磨くことに目覚めるプロセスは、結構楽しめた。

価値観は兎も角、頑張って頑張るオンナは美しい!

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[投稿:2013-12-22 18:15:23] [修正:2013-12-22 18:15:23] [このレビューのURL]

二つの意味で感銘を受けた。

1.仮想空間でセラピーを求める人々のバーチャル社会が設定されている斬新さ。

  メンタルヘルスを題材にしても現実とのギャップを問題提議されるだけで

  解決につながらない映画は世に沢山ある中で、漫画ならではの提案がされている。

  トルクが最も傷ついているはずなのに、常識的な大人として現実では実現できない

  理想の自分を見出した。近未来のある種の人間の生き方が暗示される。

2.非現実的な社会を設定しながら、心弱い神経衰弱者たちと社会の関係性と

  いう人間の根源的問題がテーマになっていること。

  RPGのバトルものと勘違いして、途中までテーマが理解できなかった読者も多かった

  のではないか?8巻で全てが解明された。

 
 とにかく、こんな漫画は見たことがなかった!!
  

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[投稿:2013-10-27 09:55:54] [修正:2013-10-27 09:58:37] [このレビューのURL]

山本英夫の作品には、偏執狂、オタク、ゲイ、・・・など普通でないキャラが

てんこ盛りされるけど、ありそうなリアルさが魅力である。

社会のどこかでこんな偏った世界も存在しそうだから、続きが見たい。

盗聴なんか今や常態化されているし、そこに踏み込んだ被害の怖さ、覗く側の魅力

など、20年前の作品とは思えない先見性を持った作品である。

殺し屋イチもすごかったが、これも一押し。

でも、どれもこれも不気味な世界だから、人によっては拒否反応が出るかも。

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[投稿:2013-10-12 22:19:35] [修正:2013-10-12 22:19:35] [このレビューのURL]

水谷修氏の活動をモチーフに漫画化されている。したがって、水谷氏自身の姿勢や

思いにフォーカスされやすいが、漫画としての意義は、登場する子供たちの背景だろう。

どの子供たちも幸福を間違いなく渇望している。

覚せい剤や不良行為は、結果として不幸を招きこむのだが、当事者は幼いのだ。

そうせざるを得なくて悲惨な結果を招く。

止めるべきは社会であり大人なのだが、特に親なのだが、多くの私を含めた大人は

自分一人の力の無力さを知っており、政治や社会や役所、学校にその解決を委ねることで逃げる。

水谷氏の行為に対して売名行為だの胡散臭いだの批判も多いが、ならば問いたい。

「あなたに解はありますか?社会の向上にあなたは何を貢献しますか?」

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[投稿:2013-08-12 11:51:42] [修正:2013-08-12 11:51:42] [このレビューのURL]

天賦の才を感じさせない主人公が、回を重ねてどんどん成長していく。

陸上競技の魅せ方は難しいが、力の入った入魂の一瞬一瞬を上手く表現していて、

読者は途中で放り出せない。

十種競技を制する者こそ、陸の王者、という意味が良く分かる作品。

本当に夢中になって読んでしまいます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-11-25 17:43:26] [修正:2012-11-25 17:43:26] [このレビューのURL]

少年犯罪、闇金、イジメ、犯罪者の更正、医療ミス、拉致監禁、結婚詐欺、交通事故詐欺。

被害者が実は加害者だったり、弁護士が被害者救済の立場で加害者になっていたり、

法社会の矛盾を鋭く突いてくる。

法律は人が作ったものだから、当然想定外の範疇も存在し、法律の矛盾と理不尽さが

逆に被害を拡大しているケースを具体的に例示してくれており、弁護士に世話に

なったことがない、我が身の平凡さに感謝してしまいました。

裁判や弁護士なんか不要な世の中になれば良いのに、って

スローライフだけじゃ人は生きられないか。

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[投稿:2012-06-10 22:25:24] [修正:2012-06-10 22:25:24] [このレビューのURL]

3つの分野で満足を与える作品。

1番目は、佐々木倫子のギャグを楽しみたい方々への満足。

2番目は、テツの知識てんこ盛りへの満足。

3番目は、本格ミステリーの匂いを漂わせたドラマ性への満足。

原作者のあとがきによれば、佐々木倫子作品に合わせたミステリー脚本を用意した

ので、ノベライズする予定はない趣旨のことが記載されています。

要するに、1番目のテイストを重視した作品なのです。

そのような意味において、佐々木ワールドを堪能したい向きには、十分に満足

させられた作品と言わざるを得ません。

決して、本格ミステリーを期待してはいけません。解決の糸口も漫画風です。

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[投稿:2012-05-13 05:12:17] [修正:2012-05-13 05:14:09] [このレビューのURL]

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