「朔太」さんのページ

総レビュー数: 747レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

すごかった!
最後ぷっつり終わってしまったので、あと1話ぐらい後日談的な
ものでもあればよかったなと思います。
さぶろうの超人的働き、忠誠心、愛もすごいですが、
和子の強さや置かれた立場の理不尽さにも胸を締め付けられます。
他の人物の心も丁寧に描かれていて、ばっさばっさ人が
斬られるのを見るのは怖いですが、魅力的な作品でした。
さすが、小池一夫さんの原作でした。

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[投稿:2023-10-18 17:45:34] [修正:2023-10-18 17:45:34] [このレビューのURL]

ラズウェル細木氏の漫画はどの作品を読んでも同じに見える。
毎回、テーマにしていることは、他愛もない季節の風物詩
だったり、いくつかの薀蓄だったり、ニュースを扱ったり、
基本的に暑い、寒い、いや普通なんてことを繰り返す。
特にストーリーはない。

いやネガってるわけじゃなくて、安定的におもしろく、
そしてなにより大事だが食べ物が非常に美味そうに見える。
氏は食べることも飲むことも心から好きなんだろうな。
同じ食い意地のはった人間として深い共感を覚える。

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[投稿:2023-07-31 09:31:15] [修正:2023-07-31 09:31:15] [このレビューのURL]

小林俊彦氏の「ぱすてる」は、1巻辺りで挫折してしまう程、
内容の薄いものでしたが、
本作品は主人公の女子高生管理人の性格が可愛く、
しかも毎回裸体をさらして奮闘するのが見逃せません。
下宿人の女性たちのキャラも立っていて、主人公のMキャラに
対して、いずれもややSぽいところが相性抜群です。

彼女たちの引き起こす騒動は罪がなく、愛らしさを感じさせてくれます。
意外に結構、楽しく読めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-07-15 05:13:16] [修正:2023-07-15 05:13:16] [このレビューのURL]

7点 ヒル

凄いものを見た感じ。
絵も見やすく、展開が早いので一気に引き込まれました。
さらには、止まらない展開が続きます。

あり得ない妄想ではなく、リアルに現代社会の隣人に現れそう。
4巻から5巻にかけて、殺人が絡んできて胸が痛くなりますが、
最終話では上手くソフトランディングしてくれたので有難かったです。
続編もあるらしいので、読みたいです。

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[投稿:2023-05-17 09:46:05] [修正:2023-05-17 09:46:05] [このレビューのURL]

漫画もついにここまで来たか、という驚きでいっぱいになりました。
奈良崎コロスケはこのマンガがすごい!WEBに寄せたコラムの中で、
「グロテスク全開な作品ではないものの、読者によってはどうしても
受け付けない回が含まれている危険性がある。それでも性的倒錯の
世界を覗きたい人にはお勧めであり、いびつな愛の世界を堪能できる
だろう」と評したそうです。

性的倒錯者と言われれば、SMくらいしか想像できませんでしたが、
毎回とんでもない性的嗜好者が現れます。
最初の紹介だけでたまげてしまうこともあります。
読者としては、それを知っただけでお腹いっぱいになって
満足してしまうこともありました。

問題は、嗜好が志向に終わらず、過剰になりがちなんですよね。
度々、殺人にまで発展しがちでして、性的嗜好者の人権のためには、
もっと明るい解釈でお話が作れないかと残念になります。
今のままでは、性的倒錯者を否定する作品になってしまっています。
現に、一気に6巻まで読んだ私には、もう満腹感があります。


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[投稿:2023-04-23 09:18:58] [修正:2023-04-23 09:18:58] [このレビューのURL]

当初の印象は映画「CUBE」のパクリでした。
設定が酷似していましたから。
展開を追うに連れて、オリジナリティを見せます。
毎回緊迫と新たな謎の繰り返しで、読む手が止まらなくなります。

一気に7巻まで読みました。
疾走感は半端ないのですが、行きつく先のオチを期待
すればするほど、失望が大きい予感がしますが、
最終巻まで読み届けようと思います。

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[投稿:2023-04-06 09:03:05] [修正:2023-04-06 09:03:05] [このレビューのURL]

刑務所内の話となると、独特の文化、ルールに目が奪われ、
受刑者の生い立ちや人生模様に焦点が合いがちです。
しかし、ここでは参考文献などをよく調査しており、
受刑者に心情的に偏るでもなく、極めて中立的な
視点が維持されていました。
一気に6巻を読ませる迫力がありましたね。

6巻の中でテーマは3つ。
一つは妊婦の受刑者の葛藤。
一つは若き女性刑務官と受刑者の対立。
主人公ムショ医自身の家庭内事情、生い立ちと苦悩。
よくまとめられており、なるほど続編が描きたくなるでしょうね。

ただし、作風、絵柄は元夫の佐藤秀峰氏に類似しています。
どちらがどちらに影響を与えたのか詮索はしませんが、
次の作品が難しいかもです。
まあ、面白いんで、二人で別々に頑張れば良いのですが。

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[投稿:2023-03-09 16:46:47] [修正:2023-03-09 16:46:47] [このレビューのURL]

叶精作氏に関するレビューが大変少ないのは、
活躍したのが1970年代から80年代ということもあって、
全盛期をかなり過ぎた作家ということだからでしょう。

しかし、昭和を代表して美しい女性の描画という点では
右に出る人はいないと思われます。
改めて叶氏の技量に驚かされます。

多くは小池一夫氏らとのコラボ作品ですが、本作品もその一部です。
ここでのHEMという造語ですが、いわばアンドロイドです。
脳だけが人間で、残りが人造物。
ヒトラーによる研究開発の賜物という設定です。

小池一夫氏と叶精作氏がタッグを組めば、SFもこうなるという作品でした。
それにしても、叶氏の描く女性は美しい。

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[投稿:2023-03-03 10:38:13] [修正:2023-03-03 10:38:13] [このレビューのURL]

「ナニワ金融道」は青木雄二氏が築かれた裏金融界
独特のえげつなさが持ち味でした。
「カバチタレ!!」ではそのえげつなさをトーンを落として
継承しつつ、金融トラブルを表面的には法的手段で解決し、
実は裏手段で爽快に解決してくれる様が売りでした。

本作品は「カバチタレ!!」の続編ではありますが、
内容的にはネタが尽きたのか、展開に変化が見られます。
ライバルとなる新しい女性行政書士の登場は新鮮で
結構でしたが、全体にマイルドなんですね。
女性行政書士らは正攻法でいきますので、えげつない
戦いがなくなりがちです。

その点で満足度が減ってしまいましたが、ドラマ性は
相変わらずというよりパワーアップして、読む手が
止まらない感じです。
時代を経て、青木氏の世界も進化していくということでしょうか。

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[投稿:2023-02-09 09:49:28] [修正:2023-02-09 09:49:28] [このレビューのURL]

高校野球監督を主人公にすると、どうしても奇をてらった作戦、あるいは奇をてらった人物像を描くしか漫画にならないということでしょうか。
黒木監督の行動は常に常軌を逸しており、ことごとく学校、市民、マスコミどころか、肝心の選手たちにも反感を持たれて、大混乱します。
なぜ、そのような行動をするのか疑問だらけのまま展開が進むのですが、読者はその答えが欲しくて目が離せなくなります。
しかし、騒動が終わってみれば結果良ければ全て良しのまま、次に向かいます。
クロカンには、「常識はずれなことをしなければ勝てない」くらいのそれほど大した意図はなく、一か八か無茶苦茶やってみただけという何だか化かされた感じで続いていきます。

特に納得できないのは、オールディフェンスという先発とは全員が守備位置を変えて臨む守備体型。
それから、度胸をつけさせるために、あえて序盤から強敵に大量失点をされる作戦です。
その都度、選手たちからも信頼を失いながらも、苦境を脱する。
このパターンが全27巻の中で10回以上繰り返される印象です。

読み終えると、この監督は猪突猛進のB型タイプの人間だったということで、監督として有能でも何でもなかったわけですが、読み手に次も読んでもらうための仕掛けが常にされていたようです。
そういう意味では原秀則氏の「やったろうじゃん!!」に類似した構図にも感じますが、作風は全く別物です。

もう一つの問題は、絵が基本的に下手です。
それはそれで味わいがありますが、女性の描き分けが全くできないので、四人以上の美人が登場すると誰なのか判別できません。

ここまで、いろいろ問題点を列挙しましたが、最終巻あたりの感動はやはり揺るぎないものがありました。
クロカンの人間性には疑問がつきますが、ただ泥臭くチームを一からたたき上げていきたい情熱だけは一貫して感じました。
特に、最終話の終わり方は、クロカンの一貫した生き方が表れており、相応しいものだと思いました。

同じパターンが繰り返されますので、そんな風に感じた時点で終えて良いでしょう。
全巻読む必要はないと思いますが、私は27巻の最後まで読み切りました。

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[投稿:2023-01-18 08:46:58] [修正:2023-01-18 08:46:58] [このレビューのURL]

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