「朔太」さんのページ

総レビュー数: 819レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

佐々木倫子ワールド満開です。

女性画特有の動きのない絵柄ながら、吹き出し外の台詞がイチイチがギャグに

なっていますから、1ページごとに堪能できます。

なんといってもオーナー黒須の我侭振りが秀逸で、結果的にこれがレストランの

原動力になっている。

こんなレストランがあれば、ご贔屓にするのに。

ただ、昔「王様のレストラン」ってドラマがあったのだけど、

何かシナリオコンセプトはパクッてないかい??

全巻所有。

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[投稿:2011-01-02 10:10:47] [修正:2012-08-15 10:10:39] [このレビューのURL]

8点 HOTEL

石森章太郎は、言わずと知れた手塚治虫と並ぶ漫画創生期の天才である。

500巻770作品をこの世に残し、60歳でこの世を去った。

個人的には、サイボーグ009、佐武と市捕物控に出会えた驚愕の思いが

何十年も継続しているので、本作品はこれに準じてしまうけれども、

ホテルという単純は舞台仕掛けで37巻にわたる読みきり物語を創出する

そのポテンシャルの高さに圧倒される。

一つ一つの作品は良く練られ各回完結している。手塚のブラックジャックに

似た凄さを感じる。恐らく、競い合うように作品を毎週世に出していたのだろう。

物語、作品にプロの美しさ、潔さがテーマに頻出するが、自らをそこに

投影していたのではないか。



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[投稿:2011-12-31 18:47:48] [修正:2011-12-31 18:47:48] [このレビューのURL]

子供は時に残酷で、平気で人を傷つけ、傷つけたことを忘れ何事も無かった

かのように大人になっていく。正義の味方であるはずのケンジですら

そうなのであって、凡人の私達はなんと罪深い存在か。

その罪が”ともだち”を生み出したのである。

このように理解すれば、長編ではあるが、どこにも破綻はなく

”ともだち”は彼らである必然性がある。


長編ではあるが、全ての伏線は、最終話に終結してきているではないか。

20世紀少年達のひりりとした悲しみを痛みを21世紀に持ち越して。

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[投稿:2011-09-13 21:08:24] [修正:2011-09-13 21:08:24] [このレビューのURL]

家出をして東京に出てくる兄弟が、最初に出会う人物がイトキン。

上野動物園への案内をしてもらうが、これが有料。漢字も読めない上、

腕っ節もからっきしで、姿も異様。良い部分を見つけるのが困難な人物で、

第1話に登場する脇役か、と思っていたら、なんと最終話まで付いてくる

準主役ではないか。

すぐ夫という主人公のネーミングからいい加減で、これも徹底した駄目男である。

通常では、とてもこの二人を中心に物語は構成できそうにないが、ところどころで

オンナにもてたり、周囲の信頼を得たりして駄目人間でも生きる意味を与える。

しかし、結局はギャグマンガの宿命であるが、それが伏線として更なる笑える逆境となって落ちる。

日本一億総中流時代だった20年前の世代やそこに育てられた子供には笑えても、

戦中戦後世代あるいは今後の就職難民世代は笑えるのだろうか。

いつまでも、すぐ夫やイトキンは架空の人物として笑いたい。

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[投稿:2011-01-08 17:38:38] [修正:2011-01-08 17:38:38] [このレビューのURL]

What’s Michelでギャグに特化し過ぎた分、純なスポ根でまとめてみたい

思いが生まれたのでしょうか。ギャグの配分が減って、本気具合が増えています。

しかし、小林まことならではのピュアなお笑いは健在で、これがなければ

小林まことではない訳で、程よいバランスのとれた作品に仕上がりました。

結局、その後これを超えるものは出てこず残念ではありますが、これが代表作品になりました。

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[投稿:2011-01-03 10:35:24] [修正:2011-01-03 10:35:24] [このレビューのURL]

通常なら決して手を出さない女性漫画家の作品ですが、

市民図書に置いてあって、出会えた幸運の一冊です。

似鳥さんのキャラが好きです。

看護婦さん漫画の原型になったんではないでしょうか?

一遍一遍が丁寧なストーリー運びで、好感が持てます。

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[投稿:2011-01-02 10:05:50] [修正:2011-01-02 10:05:50] [このレビューのURL]

市民図書に何年も前から置いてあり、それこそ2年に1度くらいの割合で

文字通り、何度も読み返しています。

女性漫画家の欠点である動きのない人物描写が、逆にのんびりした

癒しの世界を醸し出しています。

登場者全てが、なんとも憎めない愛すべき人物に仕上がっており、

愛犬チョビと仲間に囲まれて、いつまでも雪国の中で暮らして生きたい

って、すっかり感情移入してしまいます。

佐々木倫子は、森本梢子に並んで私が受け付けるたった2人の女性漫画家

といえます。

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[投稿:2011-01-02 10:00:43] [修正:2011-01-02 10:00:43] [このレビューのURL]

前半と後半で魅力が変わる。

前半は、潜水艦vs艦隊or潜水艦のバトルで、読者の想像力を超えた戦術を披露する。

潜水艦一艦で何ができよう、いずれ浮上する運命、独立国?何やそれ、という

読者の嘲りの中を、被弾させることなく敵を粉砕していく小気味良さがある。

特にお勧めは、ロシア潜水艦”スコーピオン”との戦い。(10年前位前に読んだにも関わらず、まだしっかり記憶しているヨウ)

潜水艦でも、戦術の長けた指揮官1人で相当なことができそう、って感動した。

後半は、政治イデオロギーの論争劇だな。世界的に見れば、答えは出てるが、

我が平和ボケ日本では、不可欠な議論をしている。

当時よりますます平和ボケした政治家が闊歩している現状(民主党、社民党・・)

では、「この漫画でも見て、抑止力の教科書にして」と言いたい。

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[投稿:2011-01-02 09:17:12] [修正:2011-01-02 09:17:12] [このレビューのURL]

銀行ってこんな仕事が本来の仕事なんだ、って気づかせてくれました。

主人公の女性原島浩美は、日本にもっと必要でしょうね。男性だけで進めるプロジェクト

に女性が入ると判断が遅く足手まといで、補佐的な役割しかできないので

多くの男性リーダーは嫌います。

しかし、異なる切り口、バックアップ策が必要な暗中模索的な案件では、

女性的なアプローチも有効だと思えることもあり、またチームが冷静になれ

る効果もあります。

世界に通用する日本であるためには、本当に彼女のような女性が職場に

もっと増えないと。

エンターテイメントとしても、本作品は堪能できました。8点。

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[投稿:2010-12-30 19:05:21] [修正:2010-12-30 19:06:15] [このレビューのURL]

毎度仕掛ける難解で解決不可能な問題も代打屋にかかれば、たちまち解決です。

本業は駄目公務員のトーゴーも、副業代打屋ではスーパーマンです。

必殺仕掛け人の中村モンドと重なります。

作者が仕掛ける難題に毎回、解決策を挑んでみますが、

本作の結末ほどきれいなシナリオは出てきません。

作者の長年の苦労が推し量れます。

25全巻保有。

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[投稿:2010-11-28 21:55:02] [修正:2010-11-28 21:55:02] [このレビューのURL]

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