「朔太」さんのページ

総レビュー数: 741レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

1巻を読んだ時点で、いわゆる移り替わりの物語か
と思いましたが、まもなくその点は否定されます。
ネタバレにならないように表現しますと、
多人格形成にまつわる「ぼく」の真実を探す旅になります。

デリケートな精神の葛藤が根底にある問題ですね。
麻里、ぼくともに、さらには柿口依にしても、
コンプレックスの塊というか、薄っぺらな人間関係では
救えないほど弱りはてた人種ですから、
容易に問題は解決しません。
神経質な人間が集まって、抱き合って、ぼくはどこに
行ったんでしょう、というようなファンタジーには、
正直に言えば付き合いきれないです。
私は、登場人物の中で共感できる者は一人も現れませんでした。
こんな人種も世の中にはいるんだなあ、程度の感想です。

繊細さを表現するための演出だとは思うのですが、
コマワリが大きく、無駄に無言、風景描写が多く、
心情が理解しにくいシーンが多発します。
したがって、9巻をあっと言う間の数時間で読み切る
ことができます。コスパの悪い作品でした。

押見修造さんの作品は、いくつか読みました。
繊細な人間心理を表現するのが上手な作家さんと評判です。
ここでのレビュー評価も高いですね。
しかし、私との相性は悪そうです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-11-13 08:37:03] [修正:2021-11-13 08:37:03] [このレビューのURL]

アクションシーンが基本的に売りです。
しかし、ストーリー自体は、極めて退屈です。
台詞回しの気が利いている一面はありますが、多過ぎて頭に入りません。
人を選ぶ漫画でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2021-10-02 03:28:13] [修正:2021-10-02 03:28:13] [このレビューのURL]

内容を褒めるレビューを見て、試し読みをしましたが、
一向に面白さが分からないまま終わりました。
今や特段に特別視されていないSMの世界を紹介したいのか、
その特殊な世界でのし上がっていく女性のバトルを描きたいのか、
焦点が定まらない印象です。
引き込まれる人もいるようですが、私には退屈な作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-14 16:43:28] [修正:2021-08-14 16:43:28] [このレビューのURL]

男性でも読みやすい高校生の恋愛物語です。
男性がカラッとしてる性格なので救われていますが、
いわゆるイケメンでモテモテ3高男子なんで、
余裕をもって主人公の女子を扱っている感じです。
ここまで一方的に男性に優位性がある場合には、
ちょっと一般的には女性は不幸になるのが世の常です。

こんなにイカす男性なのに、こんなにダメな私でも、
こんなに沢山のライバルがいるのに、
それでも彼は私のことだけを考えてくれている・・・、
なんて幸せなの。
っていう内容の恋愛漫画でした。

ちょっと現実的ではないですが、少女の理想なんでしょうか。
2巻で撤退します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-08 08:26:04] [修正:2021-08-08 08:26:04] [このレビューのURL]

3点 血の轍

テーマは、母子相関か、あるいは、壊れる人格か。
狂気と異常な親子偏執愛も絡んで、どこに焦点が
合っているのか判然としない。
先を読めば、これも明らかになってくるのだろうか。
しかし、3巻まで読み進めても、事件が一つあっただけで、
遅々として展開しない。

興味が続かないのは、母の狂気の原因と子の恐れる
気持ちが理解できないためと思う。
残念だが、ここで撤退を決めた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-07-15 07:33:33] [修正:2021-07-15 07:33:33] [このレビューのURL]

最遊記本編に至る500年前のお話です。
西遊記で語られる悟空が岩から生まれ、天界から
放逐され、五行山に封印されるまでの大騒動が、
中国ほか東南アジアでは面白おかしく語り継がれているそうです。
日本人がよく知る西遊記の三蔵法師との旅は、
後半のお話ですが、前半は全くと言ってよいほど
日本人には馴染みがありません。

とはいえ、本作品でもタイトルから微妙に変えている
ことから分かるように、本家西遊記から相当乖離した
独自のストーリー展開です。
確かにオリジナリティはありますが、3名の悟空の
庇護者たちの命を懸けて拘る意地の理由が、
終始一貫して理解不能でしたので、入り込めません。
ここが最も大切なところですが、全く説明不足でしかありません。

女性作家の重視する感情最優先ストーリーとなって
しまっており、根底にはBLすら感じてしまいます。
個人的には、BLはそんなに美しいことですか?
と思いますので、共感できません。

絵は美しく、格好の良い人物しか出てきませんので、
女性向けには一定の評価は与えられるかもです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-11-27 06:09:42] [修正:2020-11-27 06:09:42] [このレビューのURL]

小学校低学年向け少年漫画です。
少し学年が上がると読めないというか離れて
いきそうなギャグ漫画でした。
ある時代を駆け抜けた作品ですが、
多くのギャグ漫画と同じ運命をたどりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-09-10 07:27:33] [修正:2020-09-10 07:27:33] [このレビューのURL]

大人気テレビドラマになったということで、試し読みを致しました。
中学生と中学女教師の間の言わば、よろめきドラマです。
内容的にはどこかで見たような既視感があるので、
それほどときめき感はありませんが、
主人公の中学生は思春期病の典型美男子ですし、
女教師はいわば天然のはかない美しさがありますので、
少し条件が揃い過ぎの特別な美男美女の物語にも見えて、引きます。
高校生になった2巻で撤退します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-06-29 11:43:33] [修正:2020-06-29 11:43:33] [このレビューのURL]

絵は見やすく上手いと思いますが、普通の女子高校生の
恋愛模様でした。
第一話の両親がバングラディッシュに転勤という意外な
設定から始まったので、期待して読み始めましたが、
やっぱりな・・展開でした。
タイトルに惹かれて関心を引きましたが、起伏がなく、
事件も起こりません。
ごめんなさい、2巻まで読み進めて撤退です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-05-09 08:44:02] [修正:2020-05-09 08:44:02] [このレビューのURL]

3点 BIBLE

村枝氏が高校時代に読み切りを描き(未掲載)、
1980年前後に一度初単行本作品としてまとめ、
それを原型とした「RED」を1999年に連載開始との
経緯が、単行本あとがきに書かれています。
読めばまさに「RED」の雛形そのものでした。

村枝氏の描きたい未開拓地、ここではアフリカ
統一戦線での戦場でのならず者同士の小競り合いを
背景に、仲間の友情を基軸にしたお話しです。

画はそこそこ上手いのですが、残念ながら
セリフ回しやストーリー展開は大人の鑑賞には耐えず、
少年誌向けの範囲は超えられない印象です。

「RED」に対して評価が高い人にはお勧めですが、
そうでない人には同じ話を読まされている印象が
拭えないでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-03-02 18:53:38] [修正:2020-03-02 18:53:38] [このレビューのURL]

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