「朔太」さんのページ

総レビュー数: 821レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

6点 OUT

アウトサイダーを描いたものは、類型的には
1.高校生以下の友情ギャグもの(A-BOUT!他)、
2.高校中退以降の族の暴れっぷり(BADBOYS、女神の鬼他)、
3.社会人のアウトサイダー 
4.ビジネスマンを装う本物の大人悪  
があるかと思いますが、本編は2と3の中間的位置づけです。

二度と少年院には戻れない、戻らないという切実さがある
のですが、性根は喧嘩がしたくてたまらない訳です。
話中に「色々なものからはみ出し人生を踏み外して、
文字通りアウトの世界に足を踏み入れた人間は、
自由であるようで実は大きな責任を自らに課すことになる。
・・・アウトの世界の入り口で引き返せる人間は少ない。」
とあるト書きが、本作品の主題のような気がします。

アウトローの世界にしては、画は綺麗で主人公への感情移入も
しやすい設定です。
類似作品の中では、比較的好印象が持てます。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-06-11 17:45:40] [修正:2017-06-11 17:47:21] [このレビューのURL]

どの回を読んでも主人公の霞士郎は、気を失ったり、
倒れたり、泣いてたり不安がったりで、大丈夫な時がない。
数年前の航空機事故を引きずっているからといって、
いくらなんでもひ弱で暗過ぎるだろう。

シナリオの展開も遅く、10巻を通して大きな起伏は
なかった印象です。
最終回は悲劇性を醸し出してはいましたが、
三文ドラマ風で評価できません。

私とは相性が合わない作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-06-06 20:54:42] [修正:2017-06-06 20:54:42] [このレビューのURL]

グルメ漫画というより元祖料理対決漫画。
下町のお好み焼き屋さんや定食屋さんには定番の常備薬の
一つだったように思います。
生魚刺身を寿司ネタと絡める一見単純な簡単料理が
すごく繊細な仕込みや技術の賜物なんだと日本国民に
再認識させた功績は大きいかもです。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-20 22:20:20] [修正:2017-06-06 20:47:15] [このレビューのURL]

7点 今日子

普通の女性がある日の出来事をきっかけに、激動の
人生を歩み出します。
一人の女性がどんどん精神的にもたくましく、
危険を顧みなくなるのは、やはり男性を愛した記憶と
いうことのようです。
愛を知った女性は、一人でも戦う勇気が持てるほどに
強くなっていくということがモチーフのようです。

展開が進むにつれて主人公の飛躍ぶりに驚く面も
ありますが、荒唐無稽な感じはなく、
しっかりとした原作のお蔭だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-06-05 01:58:35] [修正:2017-06-05 01:58:35] [このレビューのURL]

1巻から文字通り怒涛の展開が始まり、どんどん先が
読みたくなる迫力があります。
確かに3巻あたりでやや中だるみ、神さまの正体に
言及し始めると、そんな論理的な説明は必要がない
というか、説明を期待する読者に対して一体どんな
落としどころを用意するのだろうか、
それは無理でしょう、と限界を感じだしました。

その辺りだけがマイナス点ですが、全体には進撃の
巨人と並ぶ引き込まれ方をしました。

続編の弐は、評判が良くないようですが、続いて
読んでみたくなります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-29 19:44:37] [修正:2017-05-29 19:44:37] [このレビューのURL]

伝説の作家の一人、吉田秋生の出世作。

絶世の美女で、地元の由緒ある資産家の孫娘・小夜子が主人公です。
美しいが故に常に男たちから邪まな欲望を抱かれて来た小夜子の
復讐心の凄まじさには背筋が凍るような恐ろしさを感じます。
今も根底には脈々と流れている男尊女卑の風習に泣かされ
続けて来た女たち全ての復讐心の象徴が彼女の存在であるか
のように感じられます。

完璧な女が行う計画と行動は、慈悲の心を持つ反面、
人を罰するという神をも恐れぬ所作になっており、人知を超えた
“天祥天女”のごとくということでしょうか。

漫画ではありますが、文芸的な小説の世界を強く感じさせる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-25 05:11:55] [修正:2017-05-25 05:11:55] [このレビューのURL]

プロレスラーである父を再起不能に追いやった柔道王を
倒すことを目的に、アメリカ修行に励み数々の難敵を
倒していきます。
天才肌であり快活楽天的な天然風キャラの主人公なので、
あまり深刻な復讐劇にはなっていません。

一方で、先々の展開が読みやすく、進展も遅く
格闘系にしては血沸き肉躍る感覚に物足りなさを感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-22 19:48:05] [修正:2017-05-22 19:48:05] [このレビューのURL]

水戸黄門漫遊記を連想させる連載当初の不出来ぶりの
せいで、途中から読み進めることができなくなって
しまいました。
ここでのレビューを見させてもらうと、数巻先からは
興味が湧きそうな展開も期待できそうですね。

しかし、一方で私が当初感じた通りの予定調和的な
違和感を感じるレビューも多いようですので、
私は続きを読まないことに決めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-19 03:56:41] [修正:2017-05-19 03:56:41] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

1巻を読んだ時点では、添い寝を求める女性たちの深層心理に
ものすごい関心が湧きました。
深く傷つく彼女たちに焦点を合わせて、様々な背景を抱えた
女性たちの物語が紡ぎだされるのだと大いに期待しました。

・・・が、残念。
何故かそんな展開にはまるでならず、シオだけが元旦那の
影を引きずり、新たな男性関係の中で陳腐な三角関係に
はまっていく。
草食系男子に囲まれ、その真ん中で「誰にしようか?
でも選んでしまうと誰かを傷つけてしまう。
ああなんて可哀そうな私・・。」という少女趣味的大人の
恋愛模様で終わってしまいました。

あああ、勿体ないなあ。
設定倒れで終わってしまい、良作になり損ねた作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-16 04:44:20] [修正:2017-05-16 04:44:20] [このレビューのURL]

三味線というマニアックな芸能の世界なので、興味をもてるか
どうかで面白さが相当変わるものと思われます。

私は、芸の深さに共感できなかったので、評価は低くなりました。
7巻あたりまでの三味線甲子園は、バトルの様相になり、
少年誌らしさを出そうとしたのでしょうが、それほど効果は
なかったように思います。
というのも、音が伝わらない読者に共感を得るのは無理でしょう。

8巻以降の修行編は、言葉で説明される感性が理解できない
面はあるものの、単純に天才が弾いているから素晴らしいで
済ませてきた7巻以前とは違う複雑さがやや面白さを増しました。

連載は長く続いていますから、概ね読者には好評なのでしょう。
私は9巻までとします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-04 17:28:43] [修正:2017-05-04 17:28:43] [このレビューのURL]

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