「朔太」さんのページ

総レビュー数: 839レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

「築地魚河岸三代目」で初めて知ったはしもとみつお氏の
他の作品を探してみたところ、この作品が見つかりました。

鉄道駅務に特化した内容ですので、かなり地味ですが、
はしもと氏の持ち味がしっかりでているように思います。
1巻11話で完結していますが、設定から考えても人気次第
では「・・三代目」と同様に長期連載もありえるような
安定感があります。
絵柄のバリエーションは少なく、主人公は同じような目、
子供のような手が特長ですね。
他の作品も読んでみたいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-11-05 11:20:28] [修正:2022-11-05 11:20:28] [このレビューのURL]

6点 HARAKIRI

赤穂浪士四十七士による討ち入り後、生き残った
高田郡兵衛が裏切りの汚名をはらすべく切腹の
機会を追い求めるお話です。

設定が堅いですから、難しいお話になりそうでしたが、
回を重ねるうちに郡兵衛の優柔不断ぶりが
笑いの焦点になるという具合です。
さらには江戸の下町人情話が中心になって、
それなりに味わいの深い40話となりました。
特に、最終話は上手くまとめてあって、
すっきりとした読後感が残りました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-10-31 11:53:22] [修正:2022-10-31 11:53:22] [このレビューのURL]

前作の続編でワールドユースが舞台です。
典型的な少年誌スポーツ漫画なんですが、
私の機微に触れるものはありませんでした。
よく分からないです。
正直、つまらないです。
サッカーをしている場面が当然主体なんですが、
試合の展開は台詞を追わないと分からないし、
ボールを持っている選手以外の活躍や
フォーメーションが表現されません。
三次元的な描画表現が苦手なんですね。
そのため、迫力もサッカー独自の戦術や戦略が楽しめません。
一応、人気漫画だったらしいので、最後まで読みましたが、
残念ですが私には苦痛でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-10-26 18:00:12] [修正:2022-10-26 18:00:12] [このレビューのURL]

「うさぎドロップ」を連想した人も多かったでしょう。
高松出身の作者の讃岐愛を感じるご当地漫画と言えます。

しかし、幼子に化けた狸の子供を周囲の目を胡麻化し
ながら育てていくというのは共感できません。
うさぎドロップでは、亡き祖父の想いや拭い難い血を
背景に、抜けがたい運命を感じさせましたが、
本作品では単純にあざとく幼児の可愛さ、無邪気さを
表現するだけで、育児に身を捧げる動機が希薄です。

とても感情移入できるものではありません。3巻で撤退致します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-10-23 10:05:45] [修正:2022-10-23 10:05:45] [このレビューのURL]

ステレオタイプの医療漫画と言えます。
経営を優先する中小病院の実態、教授職に固執する白い
巨塔の醜いヒエラルキーである大病院、受験勉強で
凝り固まった知識偏重型の医者たちなど、
医療の問題にメスを入れます。

登場人物の色分けは分かりやすく、正義側の主人公と
看護師に対して、悪徳病院長などが対立する構図です。
勧善懲悪が分かりやすいのでストレスはありません。
できれば正義か悪か分別できないような大人の問題も
織り込みたいところでした。

地引氏の描画は見やすいのですが、動きが上手く
表現できておらず、表情も堅い所があって微妙でしたが、
概ね楽しく読めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-10-20 15:43:10] [修正:2022-10-20 15:43:10] [このレビューのURL]

親父が元貧乏人なんですが、商売が成功してブルジョアに
なった息子が弁護士として、世直しに努めるというお話です。
まあ、道楽で弁護士稼業をしているという意味でしょうか。
したがって、ブルジョアジーと貧困の苦労が両方で
理解できるということなんですね。

弁護士の活躍ものは、やはり多数作品がありますが、
扱う事件はやはりどこにでもある種類ものです。
問題は解決方法なんですが、金持ちならではの解決もあって、
少しご都合主義的なものもでてきます。

絵面のせいか、予定調和、めでたしめでたしのお話が多いです。
ややシリアスさに欠けますが、一方で深刻でない法律
教室的な読みやすさも感じられます。
12巻と長いですが、思いのほか飽きずに読めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-10-15 07:28:40] [修正:2022-10-15 07:28:40] [このレビューのURL]

「この物語はフィクションであり、実在のいかなる団体。
個人とも一切関係はありません。」

漫画の冒頭から小さく脚注で書かれており、これが一番笑えました。
板垣氏の二人へのオマージュ作品と解釈致します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-10-09 13:37:48] [修正:2022-10-09 13:37:48] [このレビューのURL]

生身の人間をカードの中に閉じ込める、という設定は
とても新鮮で、恐怖心をあおられます。
その魅力的な設定を使って、先々にどんな展開が
待っているのか期待が膨らみます。
だけど、それは1巻まででしたね。

折角のアイデアを持て余してる印象です。
2巻以降、新たな登場人物が多過ぎて、謎がばらまかれ
そのまま放置されることが繰り返されます。
時折、力を入れてページ数と号数を稼ぐのは、無駄な
追跡劇だったり、敵基地への潜入だったりして、
結果的に展開が遅くなりストレスがたまってきました。
5巻まで読みましたが、恐らく原作者の限界だと
見切ってしまいました。

なんだか、とてももったいない作品でしたね。
それと失礼ながら、「DEATH NOTE」を連想
させる展開と描画ですね。
連想というか、はっきり言って○○りなんじゃないかな。
「FAIRY TAIL」ほどではないけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-09-30 07:40:03] [修正:2022-09-30 07:40:03] [このレビューのURL]

8点 一平

[ネタバレあり]

剣道の達人が学生時代に唯一勝てなかった刑事に師事する
ために、警察官になるというプロローグから始まる。
交番勤務の巡査の日々の警官としての生活を通した
ヒューマンドラマかと思いきや、回を重ねるごとに
一平の目指す人生の生き方が変化していく様がとても興味深い。

18巻を分類すれば、初期は剣道を中心にした青春ドラマ風
巡査の周辺日記、中期はヒューマンな古風な刑事ドラマ、
後期はスぺクタルなアクションドラマへと変貌していく。

剣道一筋の一平が剣業一致に目覚め、試合から引退したり、
交番勤務から刑事を目指したり、最後には国際犯罪捜査室で
世界を飛び回る国際派の刑事になってしまう。
母と酷似の女性は犯罪者であったため悲恋に終わり、
強く慕われる幼馴染とは恋人感情が持てないという
理由で交際を諦める。
色恋とは無縁と思いきや、最愛の女性に巡り合ったりと、
誠実実直一筋な一人の男の人生をなぞっている感があって、
最終話ではひとしお感慨深いものに仕上がった。

刑事ドラマというより一人の男の成長物語という印象が深い。
傑作とは言い難い面はあるが、記憶に残る良作というところだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-09-24 08:29:15] [修正:2022-09-24 08:29:15] [このレビューのURL]

グルメ漫画の中でも、極めて上品な香りがする食べ物が出てきます。
人様のお家に返礼品あるいは贈答品を”おもたせ”するので、
がっかりさせてはいけません。
うめさんの食べ物と文学に対する薀蓄も上品で上質なものなので、
作品自体は堅苦しくないのですが、
清潔で日本文化の香すら漂ってくる感があります。

出てくるおもたせはどれも美味しそうで、一度は食してみたいと
思ってしまいます。
残念ながら東京近辺のお店しか登場しませんので、
地方在住者には残念でしたが。
良い宣伝になってるだろうなと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-09-21 17:46:52] [修正:2022-09-21 17:46:52] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示