「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

7点 おもたせしました。
グルメ漫画の中でも、極めて上品な香りがする食べ物が出てきます。
人様のお家に返礼品あるいは贈答品を”おもたせ”するので、
がっかりさせてはいけません。
うめさんの食べ物と文学に対する薀蓄も上品で上質なものなので、
作品自体は堅苦しくないのですが、
清潔で日本文化の香すら漂ってくる感があります。
出てくるおもたせはどれも美味しそうで、一度は食してみたいと
思ってしまいます。
残念ながら東京近辺のお店しか登場しませんので、
地方在住者には残念でしたが。
良い宣伝になってるだろうなと思いました。
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[投稿:2022-09-21 17:46:52] [修正:2022-09-21 17:46:52] [このレビューのURL]
8点 愛しのアイリーン
表紙で強調されるフィリピーナの絵姿と表題にすっかり騙された。
どうしたって、「愛しの・・」となるとヒューマンなお話を期待するもので、当初の寒村の40過ぎ独身者の悲哀、恋愛に対するコンプレックス、老々介護への不安、フィリンピン人の貧困に起因する売春、結婚斡旋ビジネスに殺到する登録者たち、などなどは、これから起きる小さな幸福が始まる伏線だと思うじゃないですか。
全然違うのね、これが。
いつまで行っても、明るい未来なんてものは見えてこない。
それどころか、どんどん事態は悪化して、遂には・・・なんてことが起こってしまう。
もう、戻れないから逃避行が始まると思いきや、人生を破綻させてしまうんだな。
途中、岩男は「あいつをフィリピンに帰す」と言ってたはずなのに、それも叶わずで、思いがけない結末へ。
いや、怒涛の勢いで息継ぎができないぐらい暗い展開。
一気に6巻まで読まずにはいられない。
連載中、読者はついてこれたのかな。
こんな暗くて惨めな話は、毎号続きを読みたいなんて思うだろうかね。
そういう意味で、やっぱり新井英樹はすごい。
誰もが知っていながら見向きもしないフィリピーナの物語をモチーフにしてしまうのもすごいし、変な純愛物語に改質してしまわず、悲惨なものはより一層悲惨なまま読者に届けてしまう。
絵はあいかわらず下手だが、「宮本から君へ」に続く彼の書きたい理不尽な世界だったと気づく。
これから読まれる方に忠告しておくが、最終話に至る一歩手前まで、悪い胸やけが続くので、それに耐える覚悟が必要。
最後まで読んだからといって、やっぱり胸やけは治らないし。
新井氏は本作品がお気に入りで、登場する人物が「好き勝手」なところが好きなんだそうな。
代表作として扱われないことを不満に思ってるらしい。
これだけ強烈な読後感を残す作品はあまりないので、やっぱり名作なのかな、いやワースト側で名を遺す作品かもだ。
あまり、再読をしたいと積極的には思わないが、変に後を引く作品とでも言っておきたい。
多分、何度も読み返すような毒がある。
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[投稿:2022-09-14 22:01:43] [修正:2022-09-14 22:01:43] [このレビューのURL]
5点 タイマンゴルファー勝
家族を顧みなかった父親への復讐を目的に、裏ゴルフで
腕を磨く闇ゴルファー。
少年誌には似つかわしくない闇の暗い部分を強調し過ぎ
ていますが、トリッキーなゴルフ技が連発しますので、
やはり漫画だなと安心します。
親子の確執をゴルフに絡めた内容なので、さほど心を
動かされる部分もなく、淡々と読めます。
先を読みたくなる部分は、主人公の勝が窮地に追い込ま
れる場面ですが、元々化け物クラスのスキルがあります
ので、絶対負けないことを確信して読んでしまうのが
難点でしたね。
8巻完読しました。
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[投稿:2022-09-06 22:28:14] [修正:2022-09-06 22:28:14] [このレビューのURL]
5点 0の男
第一話から衝撃的な始まりですので、グイグイと引き
込まれていきます。
少年誌にしては、殺人が日常的に起こります。
主人公の復讐劇が物語の中心になります。
当然、敵の正体、敵の目的、何故家族は皆殺しにされ
ねばならなかったのか、が関心をつないでいきます。
最終話は、なるほどという納得感の得られる内容には
なっていますが、これほどまでに殺戮が繰り返されて
きた謎、組織力の巨大さに比べて、最終話の敵の
無防備さなどの話のアラが目立ちますね。
少年誌ならではでしょうか。
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[投稿:2022-09-06 22:22:30] [修正:2022-09-06 22:22:30] [このレビューのURL]
4点 旬〜味彩の匠〜
料理マンガは無数に存在しますね。
特に料理対決をテーマにしたものは、数えきれないです。
ここでも、そういう意味では中盤まで王道を行く展開です。
一つ特徴を挙げれば、主人公が蕎麦屋の息子なのに、
そばつゆを利用した丼物を得意として、独創的な丼を
あみ出していきます。
ただですね、コロッケ丼だの、おにぎり丼だの、
シチュー丼だのと家庭既存料理の延長上で変わり丼を
「どうだ、すごいだろ」的に押し付けてきます。
多少のうんちくは語るのですが、「いや、もう常識ですから」
という感じです。
さらに、主人公の生い立ちは貧乏で借金1億円ということですが、
登場してくる敵も二千億の資産を持っていようが、生い立ちは
悉く貧乏で愛に飢えたトラウマを持っているのです。
何度もこのパターンを繰り返していることに、
作者も編集者も気付いてないのでしょうか?
読み進めると、これ以外の設定のアイデアがないのですよ。
そりゃ8巻で終わってしまいます。
少年誌掲載なので、寛容に受け入れる気持ちもありますが、
途中から青年誌に移行しました。
大人相手にこれは許容限を越えてるような気がします。
多少デッサンの狂いはありますが、絵は綺麗ですので、
読む気が失せるとは言いませんが、単調さと幼稚さが
鼻につきました。全8巻完読。
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[投稿:2022-08-31 08:54:40] [修正:2022-08-31 08:54:40] [このレビューのURL]
5点 モノクロイエスタディ
今井大輔氏の「ヒル」を読んで、この作者の他の作品が
読みたいと思い、探して読んでみた。
初期の短編集なので、完成度は低いが、若い感性というか
気怠さが全体を覆っている。
期待の小さい未来に向かって、なんとか微かな希望を
見つけようともがいている人々のお話、なんて気がした。
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[投稿:2022-08-27 08:57:58] [修正:2022-08-27 08:57:58] [このレビューのURL]
5点 名探偵マダム・ホームズ
表題からミステリー・推理作品との期待で読み始めました。
しかし、ホームズのひ孫というお色気たっぷりの美形
未亡人の復讐劇という何とも期待外れな内容でした。
花小路さんの描く女性は常に露出度が高く、美しい。
でもエロではない。
この点が作品の価値を上げています。
大人の娯楽作品という感じです。
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[投稿:2022-08-22 09:38:19] [修正:2022-08-22 09:38:19] [このレビューのURL]
8点 4P田中くん
ドカベン、キャプテン、名門!第三野球部などの長期少年野球漫画の系譜を継承した作品でした。11年間462話51巻連載の野球漫画のレジェンドと称される作品ですが、不思議とレビューされた方がおられません。
物語の展開は、他のスポーツ漫画とも同様に、高校一年生から始まり、夏の大会を延々19巻まで進めます。その先は春の大会が40巻まで続き、その後ようやく高校二年生の夏の県予選という具合です。
因みに、最終話は高校二年生の夏の甲子園初戦で終わります。この辺りは、先の長期少年野球漫画の常道ではありますが。
身長が156cmしかない幼児体型の主人公が特長であり、決定的とも思える欠点なのですが、1%の才能と99%の努力を父の教えとして守り抜くのが、全編を通したコンセプトです。
最初の方では、それも絵空事のように感じますし、都合よく魔球が出てきたり、サヨナラホームランを打たせたりでした。しかし、むしろ選手としてのレベルが上がるほどに、超人ではなく、努力によって開花している点が強調されるようになります。さらに球速を速くする工夫をするなど、だんだんと努力と成果の関連性に説得力が出てくる印象があります。
特に、24巻辺りでは、鈍足だった走力改善のために、陸上部とともにトレーニングを行い指導を仰ぎます。これにより、運動能力全般が向上し、特に守備力が増すといったところは、腑に落ちました。
また、単なる強力ライバルを登場させるだけでなく、勝ちのためならどんな卑怯な作戦も厭わない監督を擁するチームだとか、主人公以上に実力を持ちかつ魅力的な好青年のワンマンチームの悲哀だとか、ドカベンとは異なるバリエーションに富んだ対戦を仕組んでいます。
さらには、自チームには海外帰りの外人まがいのボブ牧田もなかなかの好キャラですね。
とても格好いいとは言えないが可愛い主人公、と同様に、格好いいというより変なタイトルですが、11年の長期連載を成し遂げた名作でした。
因みに1986年チャンピョン連載開始ということもあって、私は最近その存在を知って、全51巻を完読しました。
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[投稿:2022-08-17 09:02:32] [修正:2022-08-17 09:12:05] [このレビューのURL]
7点 妖怪の飼育員さん
いや、驚きました。
妖怪を使って、こんな風に面白おかしくコメディが作れるなんて。
絵が可愛いらしく、妖怪が愛らしく見えてしまします。
しかし、妖怪本来の恐ろしさや祟りなどのエッセンスを失わず、
人間との共存を常に志向しています。
妖怪園が本当にあればいいのに、と思えるほど、毎回楽しませて
もらいました。
隠れた秀作でしょう。
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[投稿:2022-08-14 09:43:31] [修正:2022-08-14 09:43:31] [このレビューのURL]
4点 バキ特別編SAGA「性」
ここでのレビューは酷評の嵐ですね。
一体、どんなものなのか興味本位で読んでみました。
なるほど・・・。
しかし、事前の先入観があったので、それほど驚愕の内容でもなく、
グップラー刃牙、バキと読んできた私としては、少年刃牙が青年へと
成長する過程で一度は触れておきたかったという板垣氏の心情は理解できます。
ただし、娯楽漫画として面白いか、読みたいかという点では不満が残りました。
まあ、大長編作品の中の一ページと考えれば、これもアリかと。
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[投稿:2022-08-10 07:18:40] [修正:2022-08-10 07:18:40] [このレビューのURL]
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