「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

7点 バーテンダー
カクテルや酒の薀蓄が際立っているので、そちらに目が
奪われますが、本質的にはヒューマンドラマなんですね。
訳アリ、人生に疲れたお客が来るバーで、細やかな
観察眼で癒しの空間を提供するのがバーテンダー。
佐々倉溜が作る神のグラスは、いわば病んだお客さんへの
薬剤レシピなんです。
みんな傷を癒して帰っていく。
プロのバーテンダーは確かにパーフェクトな匂いが恰好良いですよね。
読後は毎号、酒を飲みたくなりますね。
めったに行かないバーにも行きたくなります。
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[投稿:2018-06-26 19:47:34] [修正:2018-06-26 19:47:34] [このレビューのURL]
7点 週刊石川雅之
中々の力作ぞろいの短編集。
背景も登場人物も毎回全替えして、あらたな短編を
揃えている力量は立派なものです。
何といっても女性の魅力を表現できる力が特筆ものですね。
「もやしもん」の面白さの原点が、ここにあるという感じです。
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[投稿:2018-06-12 19:13:58] [修正:2018-06-12 19:13:58] [このレビューのURL]
9点 神戸在住
神戸の界隈を丁寧に光溢れる町として紹介し、その町で暮らす
女子大生のキャンパスライフを描いたものとして、1,2巻を読みました。
そんな紀行文のような淡白さは面白みもなく、読むのを
止めようかと思っているうちに、2巻後半に阪神大震災の
ボランティアの話となります。
すっかり騙されてしまいました。
中国人の血を隠しつつ、淡々と被災者の現実を受け止める
リアルさに感服しました。
この1話から、この作品への評価が180度転換です。
6巻では、祖母との別れを描いたお話。秀逸です。
さらには、おばあちゃん子だった主人公桂に対して、
別の巻では母が「おばあちゃんにあなたをとられちゃったから・・」
とつぶやくシーンがあります。
それぞれの関係性がキチンと描かれています。
決しておしゃれともいえない桂が、唯一不遇の画家の
リクエストに応じてスカートをはきます。
そして、突然の別れが淡白に告知されます。
しばらくその話題に触れず、巻が進んだ後、
「そろそろ画家との別れについて、触れましょう。」と、
時間を遡る展開は、これは木村紺という作家のリアルな
時間に並行して描かれているのではないか、と思ってしまうほどです。
画家日和洋次との回想は、その後繰り返し出てくるのですが、
淡白なストーリー展開にあって、強い情感、哀しみが
対照的に輝きます。
涙の出ない絶望的な哀しみです。
また、祖母と画家の二人に対する想いは、桂の人間性を
よく表し、女性ならではのナイーブさ、純粋可憐さが美しいです。
人間なら誰だって、強く傷ついた彼女を守ってあげたい
気持ちになることでしょう。
友人や家族の性格付けも、細かな描写がされています。
父と二人だけの外食シーン。
これだけで1話を読ませます。
1日のさまざなエピソードを繋ぎ合わせて、自分の将来を
ぼんやり夢想するシーンでは、「思いつきをただ並べた
そんなありふれた将来像がどれ一つとして現実感を伴わない。
私に足りないものは何なのだろう。
この胸のざわつきの正体は何なのだろう。」と言わせます。
平凡な日々の中で、若者らしい心の不安定さを見事に表現しており、
素晴らしいです。
すっかり、辰木桂(木村紺)のファンになりました。
しかし、何とも共感できない話も多く、特に連載当初は
読み進めるのも辛いほど無駄な会話が多かったです。
そのマイナスがなければ10点でした。
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[投稿:2018-06-04 19:36:31] [修正:2018-06-04 19:36:31] [このレビューのURL]
7点 自虐の詩
終盤の怒涛の展開で、人生賛歌という結末で救われます。
「幸や不幸はもういい。どちらにも等しく価値がある。
人生には明らかに意味がある。」
けだし名言です。
・・・しかし、私は残念ながら、終盤に至るまでの
ほぼ全編での森田幸江の悲惨な人生を全く笑えないし、
彼女にまとわりつくダニのような男たちイサオや父親に
寛容には全くなれません。
したがって、ギャグマンガとしてほとんど読むに堪えない気持ちでした。
途中で放り出したくなるような気持ちですが、
泣ける漫画というコピーだけを信じて最後まで読み通しただけです。
それでも、それでも、人生には意味があると、業田良家は言うのです。
本当にそうでしょうか?
自分の子供や妻にさえ不幸を呼び込む男、女。
そんな人間とも呼べない生物たちに囲まれて生きる
人生って意味があるのでしょうか。
そんな風に自問自答しながら何十年と生きた挙句に、
熊本さんとの再会があって、その瞬間だけ「生きてて良かった」と
思う幸江の物語でした。
熊本さんは、さらに磨きをかけた孤高の人でした。
人生いろいろ、男も女もいろいろ、という言葉を思い浮かばせる作品でした。
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[投稿:2018-05-28 20:12:50] [修正:2018-05-28 20:12:50] [このレビューのURL]
6点 天牌外伝 麻雀覇道伝説
天牌では、雀ゴロ同士の対決色と勝負の行方を左右する
「まさかの自摸」や「トンでも配牌」、天才的な読み、
天賦のツキなどで読ませる麻雀漫画でした。
一方、こちらの外伝は、麻雀に巣くう人々の
ヒューマンドラマ仕立てがメインシナリオです。
したがって、2話完結や1話完結読み切りが基本形です。
私の好みは、どちらかというと外伝でした。
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[投稿:2018-05-18 07:29:23] [修正:2018-05-18 07:29:23] [このレビューのURL]
2点 僕等がいた
単行本の帯には第50回小学館漫画賞受賞だとか、
全国の女子高高校生の間で空前の大ブームだとか、
あなたはもう僕等で泣きましたか?とか、
大評判のコピーが並んでいます。
なんで、ものすごく期待して読み始めましたが、
いくら読んでも読んでも、評判になる理由について理解不能です。
決定的に私の好みに合っていない。
どうでもいい三角関係を高校生から社会人まで引っ張って、
過去と今現在の気持ちだけで生きるだけが大切であって、
この後どんな人生を送りたいのか
何がしたいのか
何をがんばりたいのか、ってことはまるで関心のない人種の
人たちの物語なんです。
とにかく君のそばにいたいんです、とか言いそうです。
我慢しただけ、無駄な時間を使ったことを後悔させる漫画でした。
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[投稿:2018-05-15 18:15:03] [修正:2018-05-15 18:15:03] [このレビューのURL]
人により大きく評価の分かれる作品ですね。
剣心の“贖罪の日々”の現在と“人斬り抜刀斎”の過去との対比、
周りを固める脇役の個性に惹きつけられるものがあります。
よってキャラの魅力に重きを置く人には、評価が高くなります。
新選組を中心とした幕末の志士と対立軸、明治維新の光と影、
混乱期と揺籃期など明治時代の歴史的背景を面白いと感じた
少年たちは、きっとその後歴史小説を読み漁るに違いありません。
そんな少年少女には教育的効果は抜群だったと言えます。
分かり合えない剣士たちの最後の決着方法は、剣技による
バトルだけです。
その単純さは少年誌ならではです。
そこに「殺さず」や「悪・即・斬」などのポリシーを持ち込み、
牙突などの剣技で上手く脚色したバトルを見せます。
ドラマとして見れば、主人公剣心の幼児性的性格に
小さな破たんが見られ、大人には鑑賞に堪えません。
というように、人によって何を重視するか、何が面白いか、
足りないと思うかによって評価が変わりそうです。
私は、それぞれの良いところ足りないところを平均した評価となりました。
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[投稿:2018-05-07 18:15:38] [修正:2018-05-07 18:15:38] [このレビューのURL]
5点 交通事故鑑定人 環倫一郎
交通事故の鑑定は科学的なアプローチでかなりのレベルで
真実が把握できるようになってきた、
という時代背景がこの作品を生み出したと思います。
現代にあっては、さほど驚きに値せず、
やや陳腐化しているとも思えます。
時代とともに価値を失う典型的な作品でした。
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[投稿:2018-04-17 21:02:38] [修正:2018-04-17 21:02:38] [このレビューのURL]
5点 QあんどA
毎度同じテイストのあだち作品ですが、やや劣化を感じます。
パンチら、着替え・入浴シーンなんてものを毎回乱発。
いつの時代のセンスなんでしょうか。
肝心のシナリオはほとんどなくて、得意の何とも言えない
見え隠れ気味の恋心も薄目です。
というのも、本作品はあだちさん60歳の作品ですから、
仕方ないと言えば仕方ないでしょうか。
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[投稿:2018-03-20 18:03:38] [修正:2018-03-20 18:03:38] [このレビューのURL]
6点 神様ドォルズ
タイトルから感じる期待とはやや異なる展開から始まります。
しかし、閉ざされた村で継承される超能力集団の悲哀が主
題とすると、1巻から12巻最終巻まで踏襲されていて、
途中いい加減飽きてくる感じです。
超能力をベースにしている以上、その力を世界征服や
人類滅亡、宇宙戦争くらいのスケールで展開することも
可能なのに、ここでは村人同士の小競り合いで命を懸けた
戦いをしています。
その原因は、過去の確執。
何故そこまでするのかと問われて、分からないと
答える動機の希薄ぶりです。
登場するドォルズ(作中1度もこの言葉は使われていない)達は
個性的で可愛らしく、いい感じですが、何とも世界感の
規模の小ささだけがどうにも気に入りませんでした。
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[投稿:2018-03-12 17:59:47] [修正:2018-03-12 17:59:47] [このレビューのURL]
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