「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

3点 島根の弁護士
・島根には27名の弁護士しかいないらしいです。
その過疎地を舞台に選んだところが、最大の特徴なのですが、
事件や背景は島根にほとんど無関係です。
・田舎には不釣り合いな巨乳ミニスカ弁護士が主人公です。
幼い頃、家族の下を去った母親にコンプレックスを持っており、
話の展開とともに次第に事情が明るみになってきます。
その進め方も内容も陳腐です。
最初は偶然?にも行きつけの居酒屋の女将が自分の母親と知ります。
横浜から島根に赴任したその先の一軒の居酒屋です!
さらに母親は自分と同じ弁護士資格を持っていて、
敏腕検事として活躍していた!
その後止む無く家族を捨てることに・・。
こんな空想自分勝手な展開では、評価は低くなります。
・法廷もの、事件ものの展開としても、謎解きはないですし、
意外性も欠如しており、魅力はありません。
・骨格となるヒューマンドラマについては、薄っぺらい
人間模様なので感情移入できる話はほとんどなく、ここが致命的でした。
同じ類の漫画では「家栽の人」がありますが、比べるのも恥ずかしいレベルでした。
以上 褒めるところが少ない作品ですが、一途に頑張る
美人弁護士を応援したい方にはお勧めいたします。
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[投稿:2016-12-21 18:45:37] [修正:2016-12-21 18:45:37] [このレビューのURL]
6点 ハリスの旋風
巨匠ちばてつやの初期の作品。
学校は大嫌いで喧嘩に明け暮れる毎日の主人公石田国松。
ハリス学園に迎え入れられるや、野球、剣道、ボクシング、
サッカーと運動万能ぶりで大活躍します。
しかし、元来がヒーロータイプの主人公は絶対出てこない
同氏の漫画ですから、乱闘騒ぎになったり、対抗して
新拳闘部を立ち上げたり、とその都度違った形の活躍を
します。
単純に学園スポーツものかと言えばそうでもなく、自身の
活躍を新聞記事をしてしまうような文化部的な活躍もあったりします。
父が交通事故に遭えば、一家を支えるために学園を一時的に
離れアルバイトもしたりと縦横無尽な展開に驚きます。
ちばてつや氏の原点とも言える作品です。
漫画・アニメファンは一読してほしいです。
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[投稿:2016-12-14 21:31:08] [修正:2016-12-15 12:16:30] [このレビューのURL]
3点 Bバージン
バブル時代の遺物ともいうべきチャラ男が主人公です。
そのチャラさの裏側でBバージンのテーマがあります。
できるけどやらないという純愛がBバージンだそうで、非モテ人種の心の支柱になったとの解説をよく見聞きしました。
チャラッチャラの毎日が描かれている中にあって、Bバージンを誓って一途に一人の女性だけを追いかける主人公の熱さが非モテ人種の胸を打つわけとのことです。
しかし、正直に申し上げて私も非モテ系ですが、全く共感も感動も有りませんね。
時代背景も今とは違ったせいでしょうか、薄っぺらさを感じます。
そもそも情熱を傾けた恋愛を人様から賛美されるいわれはなく、当たり前でしょう、自分のためなんだからと思ってしましました。
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[投稿:2016-12-09 18:22:59] [修正:2016-12-09 18:22:59] [このレビューのURL]
8点 イーグル
アメリカ大統領選の実態をよく取材し、1998年の時点で既に先駆的な視点で新しいアメリカの大統領像をかわぐちかいじが予見していたとも言えます。
どの辺が予見かというと、8年前の選挙で史上初の黒人系大統領として当選したバラク・オバマ氏より先に、有色人種の大統領の出現を予言していたことです。
2000年の頃は、ブッシュかゴアかというレベルで、白人男性による強いアメリカ思想を実践することが大統領に求められていました。
その時代の有色人種あるいは女性による大統領なんて、夢の夢だったはずです。
本作品では、アメリカ社会が抱える闇の部分をあぶり出し、有色人種日系候補である主人公の打ち出す進歩的な政策を通じて、問題解決の具体的な道筋を提示していきます。
2016年オバマさんは退陣し、女性初の大統領を目指したクリントン氏の夢も破れました。代わってトランプさんが次期大統領へ。
時代は回帰し、「白人男性による強いアメリカ思想を実践すること」をアメリカ人は再び望んでいるようです。
イーグルで描かれた世界の先に現代があるのか、あるいは現代の行く末にイーグルがあるのか、なかなか深い味わいのある作品でした。
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[投稿:2016-12-06 21:17:26] [修正:2016-12-06 21:18:23] [このレビューのURL]
6点 ダブルフェイス
8年に亘る連載と24巻完結を思うと、長編ならではの一貫性とエンターテインメントを感じる作品でした。
<展開>
・前半は世間の小悪を見つけては退治する「世直しマン」の陳腐さが鼻につきます。世を忍ぶ冴えない街金サラリーマンを装いながら、小悪党と遭遇するなり「負債あり」とかなんとか言いながら自分の利益につながらない征伐をする単発読み切り風のお話が延々と続いていました。
10巻くらいまで続いた後は、主人公春居の過去との因果とからめて、巨悪の柳原代議士との対決が始まります。
隠されていたはずのヒーローの過去や正体まで敵に知られるようになってくると、それまでの無敵感からそれなりのハラハラ感が生まれてきます。
様々な敵味方あるいは正体を探るジャーナリストを並行に登場させるあたりは巧妙でした。
<作画>
・ベテラン細野不二彦ですので、安定した筆使いではありますが、いつまでたっても上手い絵とは思えないのは私だけでしょうか?
・一方で巨匠手塚治虫の影響を受けたかのような人物画も嫌いではありません。
<エンターテインメント性>
・ダブルフェイスの題名通りに、表裏の顔を持つヒーローの活躍は、前半は狙い通りとは言えず、飽きがくるものでした。
しかし、その表裏二面性が崩壊する危機が近くなればなるほど面白さが出てくるという構成でした。後半だれがちな作品が多い中で、最終話にかけて盛り上がりを見せる作品です。
ギャラリーフェイクとともに、長編2大作品として細野氏の代表作になりました。
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[投稿:2016-12-04 17:21:43] [修正:2016-12-04 17:22:55] [このレビューのURL]
7点 結界師
正義感にあふれる猪突猛進型主人公が、宿命に抗うことなく、家族を含めた周囲の人たちとともに森を守るという少年誌らしい展開です。
森の謎からさらに世界感を拡大できる可能性もあったはずですが、そこは最初に設定した結界師の使命から逸脱してしまうせいか、こじんまりとした世界感、すなわち主人公の生まれ育った町と関わり合いのある人を守るという、まあどう転んでも大差がない感じの緊張感のない背景が生まれてしまいました。
これが結局、最後までたたってしまい、本作品の魅力を半減させた理由でしょう。
兄との確執も前半から絡めたはずですが、途中から後回しになってきました。主人公より兄の方が能力も人間的魅力もずっと上回っているのも困りものでしたね。猪突猛進感情支配型の主人公は無骨で戦略の才に欠け、主人公としての魅力に乏しいものでした。これも本作品の致命傷だったかもしれません。
結界師の異能ぶりも単純で、世界感も分かりやすく設定されている割には、その世界の裏側で様々な権力闘争と森に対する謎が最後まで温存されているため、先の展開が楽しみになり、どんどん読めました。
ヒーローやヒロインには、特別強力な武器があるわけではないのですが、その武器の使い方と組み合わせ方で様々なバリエーションを見せた攻撃には感心しました。
以上は、30巻あたりまでの感想でしたが、最終巻までの大団円までは魅せてくれました。女性作家らしく、テーマは家族愛として、うまくまとめてくれました。
長短いろいろ申しましたが、総じて満足ができる作品かと思います。
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[投稿:2016-11-27 17:12:20] [修正:2016-11-27 17:15:50] [このレビューのURL]
6点 踊る警官
浦沢直樹の初期短編作品集といった趣のある作品。
バンドで有名になるまでの、ほんの腰掛けで交番勤務の警察官をやって
いる若者、山下は、飲酒運転を見逃してやる代わりに、自分のライブの
チケットを売り付けるような警官です。
本業には身が入らず、バンドでの成功を夢見る彼には、警官なんて
仕事は腰掛けでしかありません。
そんな警官らしくない警官主人公山下が、毎回、ひょんなことから
思わぬ偶然を絡めて事件を解決していきます。
ご承知の通り、浦沢直樹氏はMONSTER以降とそれ以前で異なる作風を
見せています。本作品には、YAWARAやHAPPY!などのドタバタ
スポーツコメディと同じ作風を感じさせる同氏の基盤を伺わせます。
浦沢ファンには、ぜひ一読頂ければと思います。
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[投稿:2016-11-22 04:48:24] [修正:2016-11-22 04:48:24] [このレビューのURL]
5点 鉄腕バーディー
宇宙戦士としての背景の大きさに比べて、日本で起きるちまちまとした事件に
奔走するスケールが小さくて、ものすごくバランスが悪いのが最大の難点です。
1,2巻を読み進めて、きっと連盟軍vs同盟軍の宇宙戦争に小さな地球の
高校生が巻き込まれてしまうくらいの規模を想像してしまいましたが、
読めば読むほど地球どころか日本の一地域で起こる小さな小悪党の事件
解決に奔走するお話が延々と続きます。
SFとして楽しめる素地はあるのに、残念の一言です。
それでも16巻二部の完結でもって一区切りとして、再構築の機会があり
ましたが、三部でも展開の拡大にはつながりません。
ヒロインは可愛いですね。
綺麗なお姉さんバーディの魅力が作品の価値の大半を占めました。
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[投稿:2016-11-21 20:32:34] [修正:2016-11-21 20:34:18] [このレビューのURL]
4点 臨死!!江古田ちゃん
読み手を選ぶ漫画でした。
分かる人には分かるし、そうだよねと思える人には思えます。
一方で、自由奔放に生きたいと願っているわりには、窮屈な世界でしか
生きられない江古田ちゃんを上から眺めてしまう人には、楽しめないでしょう。
江古田ちゃんは、多彩な世界での経験豊富です。例えば、テレオペレータの派遣さんが本業ですが、フィリピンパブの踊り子さんでもあるし芸術家向けヌードモデルもします。
女子もある程度類型化されており、大まかには普通っ子、M子、猛禽、
江古田ちゃんの4類型ですね。普通っ子はギャグネタにはめったにされません。
笑いどころがないから関心外なんでしょう。
猛禽と呼ぶぶりっ子が天敵のようで、多くの男性が騙される様が我慢ならないといったところがギャグ化されています。
5巻まで読みましたが、1,2巻で腹いっぱいになった感じでしたので、
評価は低いです。
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[投稿:2016-11-18 21:53:00] [修正:2016-11-18 21:53:00] [このレビューのURL]
6点 包丁無宿
お好み屋さんとかうどん屋さんとか、下町の小さな食堂には必ず置いてあったような気がします。
主人公暮流助の「桐の家」での修行が一流だったため、彼の作る料理は常に和食の粋を集めたものでした。文字通り包丁一本であらゆる料理がこさえられ、芸術を連想させます。
和食創作が芸術の域にあることは一部の人たちは知っていましたが、世に啓蒙した功績は大でした。
それも町のうどん屋さんを通じて。
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[投稿:2016-11-15 05:24:03] [修正:2016-11-15 05:24:03] [このレビューのURL]
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