「朔太」さんのページ

総レビュー数: 819レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

面白いです。・・・だけど、心底笑えないんですね。
合コンで彼女作りたい欲の若者物語なんで、
その先の展望がなくって、笑いながらも心配性の
自分が現れてきます。
そんな難しいこと言わないで、バカバカしい若者の
行動を優しく見守れる人だけが読んでやってください。

繰り返しますが、コメディ漫画なんだけれど、
ペーソス漂う悲哀感たっぷりなんで、
心底笑えないところがあります。ご注意を。

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[投稿:2020-02-01 08:51:37] [修正:2020-02-01 08:51:37] [このレビューのURL]

35年前の日本は、高度成長期から米国からの圧力で
貿易摩擦にストレスを感じ始めた時代です。
以降、米国の顔色を伺いながら、自らの発展の
可能性を探り出します。

本作の表題を拾い出しますと、日米貿易摩擦、
為替ゲーム、金融の国際化、産業の空洞化、
金融の再編、赤字国債の落とし穴、コメの自由化、
企業買収、土地経済の崩壊、医療ビジネス最前線、
防衛産業の光と影、アジアの経済、節税ビジネス・・・
などなど、現代の経済テーマかと見間違うほどです。
それほどに、35年間経済に関して日本は進歩が
ないのか、それとも・・・。

いかに本作が時代を先取りしていたか、あるいは
分かりやすく読者に啓蒙していたか、という点で
驚くばかりです。

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[投稿:2020-01-16 18:20:19] [修正:2020-01-16 18:20:19] [このレビューのURL]

実在のプロ野球選手を題材にギャグマンガとして仕上げた
日本最初?の先駆け的作品でしょう。
その後も、江川や佐々木など個性的かつ天才的な選手を
ギャグの対象に抵抗なくできたのも、この作品が先行的に
あったおかげと思われます。

いしいひさいち氏のギャグは毒がなく、とにかく上品で
安心して笑えるので、好きです。
その後、となりの山田君はあの朝日新聞に採用された
ぐらいですから、文部省推薦漫画くらいの重みがありそうです。

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[投稿:2020-01-12 07:48:45] [修正:2020-01-12 07:48:45] [このレビューのURL]

血のつながらない幼子を行きがかり上、引き取った時点で
ドラマが生まれるのは必須でしょう。
親子物語が延々続くことを想像しましたが、案外違っていました。
子どもを通したシングルマザーのつらい現実や子育てを
放棄する母親の問題など展開はバラエティーでしたね。

何といっても、8巻あたりからの最終話に至る二人の
関係性の変化には驚かされました。
主人公にはいつも心に刻まれた場面として、幼子が
思いのたけをぶつけて泣く姿を放っておけない
シーンが最初にある訳です。
その気持ちが全ての始まりだったわけですが、
読み終わった後もとても共感できます。
その時に生まれた主人公の覚悟が始まりであり、
全編を貫く人の優しさの原動力だったと気づきます。
良い作品だと思います。

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[投稿:2020-01-08 01:00:04] [修正:2020-01-08 01:00:04] [このレビューのURL]

画は可愛いし、モラトリアムな世代の心情が
よく描かれていると思います。
でも、何か違うんです。

ジャニーズ系の可愛い男子を中心に描かれても、
それは中学生や高校女子の夢の世界であって、
現実の大多数の汗クサ男子とはかけ離れている。
のでバーチャルなんです。

思春期の悩みは深いのは同じだけれど、
考えている未来が必ずしも明確ではないのも
同じだろうけれど、他人に価値を見出されて
すでに無形財産を持っている人物には
共感できないものです。

具体的に言えば、脇役のくるみに関わる話が、
一番面白く思いました。
ただただ普通男子と普通女子では話は
作れなかったのでしょうか。
そこを掘り下げられるようだと、
志村貴子も本物と認めましょう。

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[投稿:2019-12-24 19:33:08] [修正:2019-12-24 19:33:08] [このレビューのURL]

どなたもレビューしていないのが意外です。

旅行に出かける際に利用する空港では、これから出発する
清々しい気持ちになれます。
また、無事に海外から帰ってきた際にも、本当にホッと
できる瞬間が空港です。
利用するだけで精一杯の初心者から少し慣れてくると、
空港の裏側のスタッフや仕組みに興味が湧いてきます。
荷物、旅客の物流がスムーズであること以外に、
空港ならではのサービスを快適してくれる人々が
見えない裏方として沢山いらっしゃることに気が付きます。

本作品は、空港に集う人々の人生と、そこに関わる
裏方の人々の努力と誠意で成立する空港サービスに
焦点を合わせています。
この種の群像劇は、石ノ森章太郎氏「Hotel」にも
共通する面白さでした。
空港もホテルも、多くの人々にとっては、非日常的で
特別な場所なんですね。
それだけにごくありふれた人生の一断面が繰り返される
場所でもあり、特別のドラマが生まれる場所でもあるわけです。

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[投稿:2019-12-16 18:35:49] [修正:2019-12-16 18:35:49] [このレビューのURL]

5点 ARMS

SFバトル系漫画はやや食傷気味になってきた今日この頃
なので、今読むのははっきり言ってシンドイです。
漫画の系譜から言えば、SF系漫画ほど現代科学の進化に
ともなって、とんでも技術では子供でも心配になるし、
当たり前想定では誰も心が湧きません。

連載開始時の1997年頃なら受け入れられた想定背景も、
20年経てば後発作品によって陳腐化されてしまうのが
SF漫画の運命なのでしょうか。
10巻までで断念しました。

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[投稿:2019-12-09 18:54:31] [修正:2019-12-09 18:54:31] [このレビューのURL]

社長の身分を隠しつつ釣り生活の部分でハマちゃんと
つながっていたいスーさんの二重生活とすれ違い、
ドタバタしたドラマが中心に延々と同じパターンが繰り返されます。

ビッグコミックオリジナル連載当時から自分の中では
読み飛ばしたい評価の低い作品でした。
唯一ハマちゃんと奥さんの夫婦のあり方がやや斬新さを
感じた部分はありましたが、
当時から戦後1950年代の植木等らの無責任男の
イメージと被り、古臭さを感じたものです。
当時ですらおじさん達のための漫画という印象でした。

それでも映画化され、長期シリーズ化されたのですから、分からないものです。
この漫画の魅力は私には分かりませんが、
多くの人に長期にわたり支持された事実は残ります。

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[投稿:2019-12-07 09:54:15] [修正:2019-12-07 09:54:15] [このレビューのURL]

TVアニメでその存在を知りました。
見ればみるほど、大人の感性に訴える内容ですので、
これを子供がどのようにとらえているのか、
不思議でした。
子どもを子ども扱いしない尼子さんのギャグセンスが
素晴らしいです。

あまりに長期連載だったので、その一部しか読めていない
のですが、多くの子供たちに支持されたように思います。

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[投稿:2019-12-04 18:16:29] [修正:2019-12-04 18:16:29] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

競馬に関心のない私も、競馬世界に興味をしっかり
そそられてしまいました。
何といっても、主人公上条圭が様々なレースを通じて、
日本ダービーを目指すその成長していく過程で、
強いライバル達の騎手との駆け引きと技術を駆使する
レースそのもののワクワク感が魅力です。

一方、一色登希彦氏の漫画は、やたらとセリフが多いことと、
独特の描画で劇画的であることが特徴です。
したがって、各巻で「プロ騎手とは?」「勝つとは?」
なんて哲学的な問答が多くなります。
人によっては、うざく感じることもあるでしょうが、
概ね自然な流れで語られています。

中でも、20巻では「チャンと生きるって何ですか?」
という上条の問いかけに、ベテラン脇役の財津が
「誰かを笑顔にできるということだな。」とサラッと答えます。
それに続く説明もあるのですが、これが長いこと。
でも、それなりに説得力があります。一色氏の独壇場でしょうか。

シッカリとした構成と展開で、面白く読めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-11-18 23:47:03] [修正:2019-11-18 23:47:03] [このレビューのURL]

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