「朔太」さんのページ

総レビュー数: 839レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

下宿先の黒髭荘の住人は、葛木信二郎を除いて
全員が妖怪でありまして、彼らとの共同生活の中で
くりなす日常生活のお話です。
特段に大きな事件が起きるわけでもなく、
管理人さんの尋さんとの淡い恋愛事情が話の中心に
なってきます。
なので一層日常話の色合いが濃くなってきました。

大正ロマンの世界を背景にしたおどろおどしい
奇怪さを利用していること、一方で妖怪といえども
人間に恋心を抱いたり、感情的には人間と変わらず
変身能力を持っているだけというような
可愛らしい設定になっており、やや少女漫画的な
優しさが全体の雰囲気として出ています。

折角の設定でしたが、もう少し刺激的な日常を
展開できる可能性もあっただけに惜しまれます。

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[投稿:2016-07-19 05:48:41] [修正:2016-07-19 05:48:41] [このレビューのURL]

5点 DESIRE

こんなに都合よくいくわけがないのは承知で、
男性の共通の夢を叶えましょうという意味の表題と
理解しました。
毎回、異なる背景や状況の設定はマンネリが少なく
感心しました。
マネキンに2日の命が宿って、人間化し戻っていく
お話しなどは印象に残ります。
たった2,3冊だけを手に取った感想ですが、
絵も綺麗です。

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[投稿:2016-06-22 21:31:24] [修正:2016-06-22 21:31:24] [このレビューのURL]

ブッダとイエスにまつわるエピソードをしっかり知っていないと
笑えません。
いや知っていても笑いが限定的で、マニアックな匂いが鼻につく
感じがしてしまいます。
お試しで3巻まで読みましたが、延々と同じギャグが続いていく
ような飽きがきました。
連載雑誌で毎号楽しむべきもので、単行本で一気読みはつらい
かも、でした。

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[投稿:2016-06-21 21:44:20] [修正:2016-06-21 21:44:20] [このレビューのURL]

診療士さんと美人看護婦さんが、心療内科というよりメンタルテーマ一つを
選んで、漫才風ボケとツッコミで掛け合いをするパターンが繰り返されます。
これはもう、定型になっていて、自己紹介から始まるパターンすら、
マンネリ化が痛いくらいです。
登場人物は少しずつ増やさないとネタに困るので、看護婦さんの家族が順番に
登場してきます。姉二人、両親、祖父・・・。全員変人です。

特徴的なのは、エロ、変態ネタを必ず絡ませてくるところです。
心理学を扱うと行動は潜在的なところで性的嗜好に繋がってくることが
あるからなのでしょうか。
あるいは、単にエロネタ以外の笑いがとれないせいなのでしょうか。

いずれにしても、最初の数話は面白く読めたのですが、毎回定型になっています
ので、それ以上は食傷気味になってきました。
心療内科やメンタルの知識としても、とても浅いものですので、単行本で
まとめて読む意味はあまりありません。
ということで、4巻まで読みましたが、これ以上は要らないかな。

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[投稿:2016-06-15 18:46:19] [修正:2016-06-15 18:46:19] [このレビューのURL]

5点 百物語

悪魔の娘スダマに魂を売ることで、三つの望みを叶えて新しい人生をやり直す
武士一塁半里のお話。
三つの望み、すなわち富と権力と女が満たされた時、悪魔に魂を差し出すことになるが、
その時一塁は人生の本当の意味を悟ることになるというおとぎ話か
昔ばなしのようなテイストだ。
本編は、21歳の時以来、ゲーテの古典『ファウスト』の二度目のマンガ化ということで、
主人公一塁もファウストをもじったネーミングであることに気づいた。

先のファウストと比べて、より近代的な絵構図やシナリオ構成、結論への導き方に洗練度が
進んでいる。
同じモチーフを選んだことで、手塚治虫の成長を比較できる面白さもある。

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[投稿:2016-05-13 04:53:26] [修正:2016-05-13 04:53:26] [このレビューのURL]

全編、暴力の嵐。不良とかヤンキー、やくざとかの生ぬるい言葉では語れない世界。
時折、自制できず殺人までも起こる。ただ、作者の哲学か、性犯罪の描写はない。
国語辞典で鬼の意味を調べると、ぴったりの定義があった。放逐された者や盗賊など,社会からの逸脱者,また先住民・異民族・山男などの見なれない異人をいうとのこと。

ということで、登場人物も20名ほど出て誰がだれだか分からないこともあって、寄せ付けない読者もかなりの割合でいそう。
12巻までははっきり言ってクソ漫画、鎖国島編が始まった13巻以降はなんとかそれなりの展開に。考える必要がないので、21巻まで一気に読破。

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[投稿:2016-02-21 15:39:59] [修正:2016-02-21 15:40:58] [このレビューのURL]

推理・トリック面を楽しんでいるお子様は果たしてどれだけいらっしゃるのでしょうか?
物理的・機械的に偶然に頼った仕掛けが多く、眠り探偵をはじめとして「そんなアホな」と
納得できない謎解きの連続です。

むしろ、黒の組織から追われる恐怖や組織の謎が一種ドキドキ感を高めており、
推理ものとしての楽しさよりもサスペンスとしての読み物として支持されてきたのではない
のでしょうか?
そう割り切れば、ここらでひとまずサスペンスとしての決着をつけて、今後は
スピンアウト編をライフワークにされてはいかがでしょうか。
はっきり言います。22年間読まされる読者としては、飽きました。

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[投稿:2016-01-17 17:45:29] [修正:2016-01-17 17:46:41] [このレビューのURL]

ダウジング他能力者集団がくりなす死体にまつわる騒動記というところです。
ウィットも微妙な男女の駆け引きもあって、なかなか大人のテイストではありますが、
もう一味何かが不足していて、どんどん次も読みたいとならない感じが残念です。
14巻まで読みましたが、これで止めます。

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[投稿:2015-12-30 11:11:29] [修正:2015-12-30 11:11:29] [このレビューのURL]

5点 SINfinity

原罪をテーマにしつつ、さほど深刻にならないレベルで人の存在意義を問題提議している。
難しい内容だが、娯楽性もあって何より絵が上手く、2巻表紙絵の美少女には
最大の賛辞を送りたい。
思春期の「人間とは?」と考え続ける少年少女に読んで欲しい。


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[投稿:2015-12-26 17:32:01] [修正:2015-12-26 17:32:01] [このレビューのURL]

ローマ時代の風呂文化に関するウンチクがベース。
実際、作品には解説文章が2-4ページが付きます。
当時、新聞書評でも取り上げられるほど話題になり、映画化もされました。
古代人が現代日本の風呂文化に触れると、こんな驚きになるということがギャグになっているわけですが、そんなに面白いですかー?
途中4巻で頓挫しました。

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[投稿:2015-10-08 00:59:44] [修正:2015-10-08 00:59:44] [このレビューのURL]

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