「朔太」さんのページ

総レビュー数: 819レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

外国人との結婚生活は、異文化の衝突であり、こんなことで怒るんだとか、
悲しむんだとか、嬉しいのかとか、発見の毎日なのでしょうね。
その感動が漫画やエッセイにしたくなる原動力なのだと想像できます。
本編では、主夫をしている立場としての赤ん坊の子育て奮闘記も加えて、
新鮮な感動として多くのページが割かれています。
さらに、理系女子の嫁との人格差もまた楽しめます。

とても気になる異文化を示すと
・ビズ(キス)は他人と頻繁にするのに、時と場合の空気でする、しないの
 判断をフランス人はしていること。
・フランス人でも、時間を守らない、タクシーひとつ捕まらないパリには
 長く居たくなくなり、東京に帰りたいと思うらしいこと。
ちなみにモンプチは「可愛い私の赤ちゃん」という意味だそうです。

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[投稿:2016-04-07 21:54:56] [修正:2016-04-07 21:54:56] [このレビューのURL]

特段の盛り上がりもない割に、ヒカルに共鳴してしまい、ヒカリの成長を気持ちよく
見守りたくなるお話です。碁漫画というけれど、戦いの展開や一部始終を見せたことは一度も
なく、本当の囲碁ファンにはまったくもって物足りないです。
しかし、サイというファンタジックな存在とリアルなヒカルの成長が風変わりなハーモニなんですね。
一つの社会的なブームを起こした漫画ですが、本当のところ何が世間に受け入れられたか
正しい分析は誰一人してくれなかった全く不思議な作品でした。
今後も的確なレビューを後世に期待する作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-02-25 21:39:37] [修正:2016-02-25 21:39:37] [このレビューのURL]

星里さんの作品が、ラブコメ嫌いの男性誌でも受け入れられるのはただただヒロインの
可愛らしい笑顔でしょう。
1990年代の恋愛事情はもっとバブルな感じだったと思うけど、一方で昭和的なはにかみながら
距離を近づけたり離れたりの繰り返しのじれったい関係構築が一般的だったような。
ラブコメはその時代の背景を映す鏡なんでしょうか?
ほっこりドキドキ昭和感覚を感じたい方は、一読をどうぞ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-01-16 17:57:00] [修正:2016-01-16 17:57:00] [このレビューのURL]

独りよがりな主人公には共感できませんが、むしろサブ的に散りばめられた周辺の漫才師たちの
プロフェッショナル魂のストーリこそ本編の神髄ではないかと思います。
デジタルきんぎょの天才金本と相方藤川の敬愛しながらもライバルにある微妙な関係、
ねずみ花火の芸への処し方など人間ドラマの見せ方は、いつもの森田まさのり氏の
ものでした。10巻まで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-01-12 22:26:22] [修正:2016-01-12 22:26:22] [このレビューのURL]

6点 MW

映画かTVドラマ用シナリオを絵コンテ付きで表現したかのような作品。
決してこき下ろしているわけではなく、今どきのシドニィ・シェルダンあるいは
湊かなえ、夏樹静子かのごとくサスペンスドラマ調のテイストである。
実際のところ、2009年に玉木宏、山田孝之主演で映画化された!
現代の我々が読む分には、6点という評価になってしまうほど、漫画文化は進化した。
しかし、1976年という時代背景を考えれば、先鋭的と言わざるを得ず、天才手塚治虫のなせる
技としか言いようがない。

先人たちの功績に合掌。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-01-06 20:35:14] [修正:2016-01-06 20:39:04] [このレビューのURL]

成仏できなかった幽霊の姿が見ることができるMAKOTOとのコラボレーションが新しい
設定です。彼のお蔭で推理の根拠が読者には明白になり、シナリオが上手く運べます。
作者郷田マモラには、大阪愛が相当根深く、青木雄二や東風孝広の影響が大きいのかも
知れませんね。しかし、ひかるのウェットさは彼らにない持ち味でもあります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-12-06 12:01:49] [修正:2015-12-06 12:01:49] [このレビューのURL]

6点 BILLY BAT

浦沢直樹作品は、ほぼ読破しましたし、偉大な日本が誇る漫画家の一人と評価しています。
手塚治虫のライフワークであった「火の鳥」を意識した地球時間あるいは宇宙を制御する
神の手をモチーフにしている気がします。
しかし、7年かけてばらまき続ける伏線あるいはプロローグの連続は、読み手を既に
疲弊させているように思います。
全巻読めば分かる、あるいは全巻読んで分かる人だけ評価して欲しい、という姿勢は
浦沢直樹という実績を積んだ作家だけに許される特権です。
これを許すか許さないか、編集部と読者が決めることですが、「火の鳥」のような
未完のまま終焉を狙いにしているなら、「今」の読者は支持しないように思います。

9巻まで読み進めた感想です。完結後(ないかも知れないと想像していますが)
再度レビューさせて頂きます。

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[投稿:2015-11-15 09:44:01] [修正:2015-11-15 09:44:27] [このレビューのURL]

屈折した青春恋愛群像。そんなに難しく考えなくてもヨロシイのでは?が素直な感想です。ハイ。

作者があとがきで「全体は構想していたが、前半を端折って後半だけを描くと、
編集担当から前半を描くよう指示された。端折ったことがばれていた。」とあるように前後半で、前提とする感情の背景の違いを感じる。
ヒロインに振り回される前半の主人公がクールに振る舞えるのに、後半では妙に
傷つきやすくなっている。

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[投稿:2015-09-23 15:02:04] [修正:2015-09-23 15:02:04] [このレビューのURL]

医療分野の問題提議は、ブラックジャック、ブラックジャックによろしく、医龍等々
多数の作品が漫画の素材に取り上げられています。結局、結論は出ず、問題がここにありますよー
で終わるのですが、本作でも同様でした。
弱者である老人が大抵の患者モデルになるので、心をかける主人公あおいが絶対正義かのような
主張をするのですが、対論も誰かに語らせます。
主人公の敵対人物に語らせる部分が、実は現実の病院や医療現場の実情なのですね。
最低レベルの医者も沢山出てきますが、現実にいますもんね。
私もよく似た経験しましたよ、ってあるある事例も出てきます。

シナリオ面では、勧善懲悪ぶりが判りやすく、予定調和的な解決で終わるのがやや不満です。

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[投稿:2015-07-12 18:11:31] [修正:2015-07-12 18:11:31] [このレビューのURL]

漫画家の苦悩を中心に据えた前回シリーズよりは、楽しめた。
漫画家の苦悩は読者としては理解できても、共鳴もしないし自虐的であまり笑えない。
今シリーズでは、本来の「風呂敷を広げた架空の世界」が交えられて、漫画的な
お笑いテイストに仕上がった。

漫画家炎尾燃には島本和彦が投影されているのだろうが、今シリーズで十分書き尽くされたと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-06-13 11:09:35] [修正:2015-06-13 11:09:35] [このレビューのURL]

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