「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

登場人物は、空気が読めない、事情が察せない人間達と人間事情に介入するのが
大好きな人間達の二つの類型化で構成されています。
前者の代表選手は、健一父さんであり、実在モデルが実父ということなので
驚愕致します。
中年世代だからという理由では説明できないほど自己中心の思考で、思い通り
にならないとブチ切れますので家族は振り回されぱなっしです。
これが漫画ネタの中心というわけですが、私には寛容さが不足していますので、
この種の人間が周りに実在すれば恐らく憎悪の対象でしょうね。
ネタバレになりますが、
・節分豆まきには、小銭を巻いてくれたと誤解して子供が喜ぶだろうと、
鬼の父が豆に碁石を混ぜて子供にぶつけます。
ぶつけられた子供は大人になっても、覚えています。
・中学生の長男が丹精込めて工作したものを、作品が不出来だという理由で
たき火にくべてしまいます。
いよいよ仕上げだと勇んで帰宅する子供の目の前で、鼻歌を歌う父親。
・家族の事情を踏まえず、勝手に沖縄支店転勤を希望してしまう。
その他、話は聞かない、誤解を一人勝手にしてしまう等、
いそうでいない傍若無人ぶりです。
しかし、その他にもトンチンカンなキャラ、独走気味のキャラなど多彩な登場
人物が多く、健一以外は許容範囲内のお笑いで済ませられます。いわばバランス
はとれている感じ。
以上は4巻までの寸評でしたが、5巻から11巻まで読み進めたコメントを
以下に致します。
前半ではストレスのたまる展開が多かったので評価は低かったのですが、
5巻あたりからはしっかりとした人間模様もからんで一気読みができました。
特に恋愛の駆け引き、手練手管は、女性漫画家ならではの裏技を披露されて
おり、興味深い面もあります。
漫画家を目指して上京を果たし、漫画家の卵たちの新たな登場とますます混線
する健一2号との恋愛模様が、前半とは明らかに違った漫画テイストを醸します。
私は5巻以降で健一父さんが登場しなくなったことで読書ストレスが消えました。
これは好みの問題でしょうが、猿渡女史や歯ブラシ近藤くらいのヤンチャぶり、
オタクぶりは可愛く思えるから不思議です。
節子や健一2号には我慢できない人もいるのではないでしょうか。
そういう意味では、自分がどのタイプの人間とは徹底して相性が合わない
なんて、リトマス試験紙のごとく使い方ができる漫画とも言えます。
一度お試しあれ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-09-21 22:41:41] [修正:2016-09-21 22:51:52] [このレビューのURL]
6点 かってに改蔵
毎号ひとつのテーマを捉えて、シニカルに世相なり人の
至らなさを笑い飛ばす久米田康治流のスタイルが、
後続の「さよなら絶望先生」と合わせて確立されました。
ギャグマンガとは言い難いほど、世の中を斜めから
眺める姿勢は、久米田以前にもあったように思いますが、
毎号徹底したパターン化は初めてではないでしょうか。
大いなるマンネリズムが、長期連載の中で、多くの
読者に支持されてきたことは立派でした。
レビューの中に「毎号しっかりとネタを作って
練りこんでくることに感心する。」と多くの声が
ありますが、本当にそう思います。
画が可愛いので、残虐性や偏屈さも薄められて許容される
有利さがあります。表紙絵は次第に簡素化されてきまし
たが、力作も多くファンも多いでしょう。
一方、26巻まで読み進めた私ですが、最後の最終話では
相当がっかりしました。ネタバレになるので詳細は控え
ますが、改蔵の大胆な行動力、発想、羽美の残虐性、
破壊癖(極端に孤独を嫌う割に協調の方法が分からない
癖のせいなのだが。可愛いから読者には悉く許容されて
きたはずだった・・)、地丹の卑屈な人間性、性癖は、
全て一つの個性として解釈し、全ての言動や行動は
読者に笑い飛ばされ許されてきたのに・・・。
あの最終話は、そんな改蔵、羽美、地丹を最後の最後で
否定してしまったように感じたのは私だけでしょうか?
まともだと思っている世の中も、ひょっとして狂気と
裏返しであったり、紙一重というギャグなのかもしれ
ませんが、笑えませんでした。
文字通り、画竜点睛を欠く、でしたね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-09-01 19:02:17] [修正:2016-09-01 19:02:17] [このレビューのURL]
6点 ラブやん
カズフサの部屋の押し入れに、チンマリ納まるラブやんは、
カズフサのような人種にとっては、文字通り天使のような
存在ですよね。肝心のカズフサはロリのため、触手が
伸びないことが原因で、幸か不幸か二人の友情を
育むことになるわけですが。
ロリ・オタ・プーの3拍子揃ったカズフサ登場で、
すっかり嫌悪感から始まった連載ですが、主な舞台が
ほとんどカズフサの部屋で終始しながらも、結局15年の
長期連載になった珍しいギャグマンガです。
下劣な人種のオンパレードではありますが、一定の距離を
おきつつ理解と同調の日々で同居生活を送るラブやん。
長期連載の間に、次第に関係性が熟年夫婦のように
明らかに変化していく様がかえって安心させてくれました。
カズフサも途中からはいつの間にか、フサやんと
呼ばれていることに気付きましたか?
下ネタというより、童貞ネタ満載ではありますが、
さらりと受け流すどころか、その上に盛ってくる
普通の女の子の対応が魅力に思えます。
嫌いじゃないっす。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-08-06 15:55:53] [修正:2016-08-06 15:55:53] [このレビューのURL]
6点 烏丸響子の事件簿
画も綺麗で、ストーリーも明快で、サクサク入ってきます。
神代の時代から人を喰らって生きる“鬼”族は、時には
権力者の兵ともなり、時には村を守る神となりながら、
供物として“人”の提供を受けてきました。
鬼の血を継ぎながら、人として生きる響子の葛藤が中心に
あります。鬼対人の対決から、鬼を利用する人対人の対決に
すり替わってきた時点で、やや鬼の哀しみに関する焦点が
ぼけてきたのは残念です。
そんなに簡単に人の思惑にはまる鬼って・・、感じですね。
最大の違和感は、タイトルですね。
事件簿というからには、毎号異なった複数の事件が
展開されないとダメですよ。
最初の数話は確かにそうでしたので、そのまま読み切りで
行くのかと思いきや、2巻あたりから展開が連続的になり、
普通にストーリー化しましたから。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-07-25 22:41:35] [修正:2016-07-25 22:41:35] [このレビューのURL]
6点 エクセル・サーガ
登場する女性は、全て巨乳美女です。
それでも、キャラの違いが際立っており、見分けが
つく描画力は立派なものです。
特にお気に入りは、病弱で吐血と卒倒が日常だけれど
不死身のハイアット譲です。エクセル譲の小市民的な
節約精神や天然ボケぶりも好きです。
これらのお色気たっぷりだけどエッチなシーンは
一切出てきません。巨乳美女たちが、醸し出す
バタバタ劇が独自な世界を提供してくれています。
当初10巻程度は、間違いなくギャグ漫画という
立ち位置でした。ですから読み手も多少の矛盾や
疑問(アクロスという秘密結社の構成員は4名だけ
なのに、イルパラッツォへの異常な忠誠心の根拠、
経緯・・・などなどキリがない)は、ギャグなんだ
からという理由で置き去りにしても平気でした。
しかし、11巻あたりからストーリー臭もさせつつ、
登場人物のインターラクションを絡めてきます。
極めつきはエクセル譲の記憶喪失と偽者を出して
きました。このあたりで、ただのドタバタ劇に成り
下がってしまいました。ここは残念でした。
とはいえ、最初に言いました通り、巨乳美女たちの
作るドタバタはそれはそれで、これまでにない
テイストでしたので、なんだかんだ言いつつ
20巻まで読みました。
ちなみに表題は「エクセル・サーガ」ではなく、
「エクセル(ハート文字)サーガ」が正しいらしいです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-07-24 22:35:03] [修正:2016-07-24 22:37:00] [このレビューのURL]
6点 まっすぐにいこう。
中学生以上高校生未満のラブコメの王道とはいえ、
“新鮮な空気を放出し続ける古典的カップル”の
秋吉と郁ちゃんは、万人に支持される学生
カップルの鏡と言えそう。
そこに第一人称で二人の舞台廻しとして、
雑種犬マメタロウがしっかり存在している。
むしろ、マメタロウが主人公なのだが、
彼の目を通した二人の微笑ましい日常が
メインシナリオだ。
なるほど古典的ラブコメだが、いつの時代にも
支持されるだろう素地があって、何回読み
返してもほっこりとした気持ちになる。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-06-28 23:24:41] [修正:2016-06-28 23:24:41] [このレビューのURL]
6点 ダーリンは外国人
変な外国人との結婚生活を描いた漫画。
異文化との遭遇というよりも、変な拘りを持った異国の人との遭遇という方が
適切な気がします。
井上真央さん主演の映画も見ましたが、原作に比較的忠実に描かれていました。
変な生活習慣も可笑しいなあと笑える毎日も刺激的な人生かもと思えます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-06-07 21:03:11] [修正:2016-06-07 21:03:11] [このレビューのURL]
6点 ツルモク独身寮
学校を卒業して都会の会社勤めを始める頃、要するに就職頃の緊張感、期待感って、
後から思えば人生の転機ですね。最初に入る独身寮も人生の登竜門ですし、社会の縮図です。
独身寮で出会う先輩や友人は、ひょっとすると貴方の人生を決める出会いだったかもしれない。
そんな背景を良く知った作者だと思います。
しかし、独身世代ですから、最大の関心事は、異性であり恋愛となってしまうのは
仕方ないのですが、その基になるのは独身寮で繰り広げられる友情だったはずです。
もっと恋愛や三角関係から距離を置いた独身寮の物語にもなり得た可能性を感じられたのに、
そこは消化不良気味で終わってしまったのは勿体ないと感じました。
ところで、ツルモクはカリモクのオマージュですよね。きっと。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-09 02:32:08] [修正:2016-05-09 02:33:49] [このレビューのURL]
6点 アクター
演劇の世界の異常なまでのストイックさや人間関係の特殊性は、
文学や伝聞でよく伝えられるところです。
演劇世界の特殊性もさることながら、俳優キララの奔放だが、
天才肌の人物像が魅力です。
講談社漫画賞も受賞しており、やや玄人好みのテイストです。
が、私のような平均的読者には、強い感動はありませんでした。
かわぐちかいじの中期作品。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-03 16:24:03] [修正:2016-05-03 16:24:03] [このレビューのURL]
ギャグとしては下ネタのオンパレードで、品格のカケラもない。
アザゼルの最低最悪な性格もあって、結構不愉快になる場面もある。
悪魔だから仕方ないとはいえ、仕事はできないのは勿論、不出来を必ず他人のせいだ
と言い張り、その割に自尊心は高く、いずれは魔界の王になるはずと主張する。
挙句は、「俺をなめていると・・おさな馴染みの彼女が黙ってへんど。」
下品でどうしようもないが、しかし・・・普通に可愛い佐隈や悪魔以上の
悪魔のような芥辺とのからみは、ボケとツッコミが完成されていて、笑える。
ツッコミの際には半端ない制裁(首が飛んだり、クラッシュしたり)で、
これも毎度お約束のパターンで笑える。
読めば読むほど引き込まれていくのも悪魔の呪いのせいか。
子どもには読ませられない文字通り悪魔の書。10巻まで。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-04-17 18:02:08] [修正:2016-04-17 18:02:08] [このレビューのURL]
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