「朔太」さんのページ

総レビュー数: 746レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

独りよがりな主人公には共感できませんが、むしろサブ的に散りばめられた周辺の漫才師たちの
プロフェッショナル魂のストーリこそ本編の神髄ではないかと思います。
デジタルきんぎょの天才金本と相方藤川の敬愛しながらもライバルにある微妙な関係、
ねずみ花火の芸への処し方など人間ドラマの見せ方は、いつもの森田まさのり氏の
ものでした。10巻まで。

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[投稿:2016-01-12 22:26:22] [修正:2016-01-12 22:26:22] [このレビューのURL]

6点 MW

映画かTVドラマ用シナリオを絵コンテ付きで表現したかのような作品。
決してこき下ろしているわけではなく、今どきのシドニィ・シェルダンあるいは
湊かなえ、夏樹静子かのごとくサスペンスドラマ調のテイストである。
実際のところ、2009年に玉木宏、山田孝之主演で映画化された!
現代の我々が読む分には、6点という評価になってしまうほど、漫画文化は進化した。
しかし、1976年という時代背景を考えれば、先鋭的と言わざるを得ず、天才手塚治虫のなせる
技としか言いようがない。

先人たちの功績に合掌。

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[投稿:2016-01-06 20:35:14] [修正:2016-01-06 20:39:04] [このレビューのURL]

成仏できなかった幽霊の姿が見ることができるMAKOTOとのコラボレーションが新しい
設定です。彼のお蔭で推理の根拠が読者には明白になり、シナリオが上手く運べます。
作者郷田マモラには、大阪愛が相当根深く、青木雄二や東風孝広の影響が大きいのかも
知れませんね。しかし、ひかるのウェットさは彼らにない持ち味でもあります。

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[投稿:2015-12-06 12:01:49] [修正:2015-12-06 12:01:49] [このレビューのURL]

6点 BILLY BAT

浦沢直樹作品は、ほぼ読破しましたし、偉大な日本が誇る漫画家の一人と評価しています。
手塚治虫のライフワークであった「火の鳥」を意識した地球時間あるいは宇宙を制御する
神の手をモチーフにしている気がします。
しかし、7年かけてばらまき続ける伏線あるいはプロローグの連続は、読み手を既に
疲弊させているように思います。
全巻読めば分かる、あるいは全巻読んで分かる人だけ評価して欲しい、という姿勢は
浦沢直樹という実績を積んだ作家だけに許される特権です。
これを許すか許さないか、編集部と読者が決めることですが、「火の鳥」のような
未完のまま終焉を狙いにしているなら、「今」の読者は支持しないように思います。

9巻まで読み進めた感想です。完結後(ないかも知れないと想像していますが)
再度レビューさせて頂きます。

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[投稿:2015-11-15 09:44:01] [修正:2015-11-15 09:44:27] [このレビューのURL]

屈折した青春恋愛群像。そんなに難しく考えなくてもヨロシイのでは?が素直な感想です。ハイ。

作者があとがきで「全体は構想していたが、前半を端折って後半だけを描くと、
編集担当から前半を描くよう指示された。端折ったことがばれていた。」とあるように前後半で、前提とする感情の背景の違いを感じる。
ヒロインに振り回される前半の主人公がクールに振る舞えるのに、後半では妙に
傷つきやすくなっている。

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[投稿:2015-09-23 15:02:04] [修正:2015-09-23 15:02:04] [このレビューのURL]

医療分野の問題提議は、ブラックジャック、ブラックジャックによろしく、医龍等々
多数の作品が漫画の素材に取り上げられています。結局、結論は出ず、問題がここにありますよー
で終わるのですが、本作でも同様でした。
弱者である老人が大抵の患者モデルになるので、心をかける主人公あおいが絶対正義かのような
主張をするのですが、対論も誰かに語らせます。
主人公の敵対人物に語らせる部分が、実は現実の病院や医療現場の実情なのですね。
最低レベルの医者も沢山出てきますが、現実にいますもんね。
私もよく似た経験しましたよ、ってあるある事例も出てきます。

シナリオ面では、勧善懲悪ぶりが判りやすく、予定調和的な解決で終わるのがやや不満です。

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[投稿:2015-07-12 18:11:31] [修正:2015-07-12 18:11:31] [このレビューのURL]

漫画家の苦悩を中心に据えた前回シリーズよりは、楽しめた。
漫画家の苦悩は読者としては理解できても、共鳴もしないし自虐的であまり笑えない。
今シリーズでは、本来の「風呂敷を広げた架空の世界」が交えられて、漫画的な
お笑いテイストに仕上がった。

漫画家炎尾燃には島本和彦が投影されているのだろうが、今シリーズで十分書き尽くされたと思う。

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[投稿:2015-06-13 11:09:35] [修正:2015-06-13 11:09:35] [このレビューのURL]

6点 嘘喰い

表題からライアーゲームやカイジの亜流かと想像しましたが、バイオレンスが相当の
比重を占めており、やや異なる作風となっています。

世の中のギャンブルは、運を天に任せて確率通りに配当を受ける、運が良ければ当たり
運が悪けば外れる、そんな公明正大なものは本当は存在しないことを改めて再認識させられますね。
ギャンブルはそんな世界だと知った上で、ルールの範囲内で知力と仕掛けを競うのがギャンブル。
イカサマもネタバレしない内は仕掛けの一つなのです。世の中、単純な運だけではのし上げれない
ようになっていることを教えてくれる教育的指導漫画です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2015-01-04 18:43:33] [修正:2015-01-04 18:43:33] [このレビューのURL]

漫画家りり子の自伝的育児日誌風コメディ漫画です。
この子育ての後で、名作「研修医なな子」や「ごくせん」、「デカワンコ」が世に
出されるわけですが、普通の主婦が子育ての合間に取材もしっかりして、しっかりした
作品を世に出していたのですね。

森本梢子の原点とも言える作品ですし、あるあるものの子育て漫画としては
最初に世に出たものと思われます。

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[投稿:2014-12-16 21:39:01] [修正:2014-12-16 21:39:01] [このレビューのURL]

表題に騙されて、それなりのミステリー要素のある事件ものかと手に取ってみましたが、
全くの思い違いで、大人のギャグマンガでした。

SF要素もあったり、絵が上手いので我が儘ブリ100%のお姉さんも魅力的です。
隠れた上質のギャグマンガと言っても良いでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-22 09:00:17] [修正:2014-11-22 09:01:57] [このレビューのURL]

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