「朔太」さんのページ

総レビュー数: 819レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

いや、驚きました。
妖怪を使って、こんな風に面白おかしくコメディが作れるなんて。
絵が可愛いらしく、妖怪が愛らしく見えてしまします。
しかし、妖怪本来の恐ろしさや祟りなどのエッセンスを失わず、
人間との共存を常に志向しています。

妖怪園が本当にあればいいのに、と思えるほど、毎回楽しませて
もらいました。
隠れた秀作でしょう。

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[投稿:2022-08-14 09:43:31] [修正:2022-08-14 09:43:31] [このレビューのURL]

ここでのレビューは酷評の嵐ですね。
一体、どんなものなのか興味本位で読んでみました。
なるほど・・・。

しかし、事前の先入観があったので、それほど驚愕の内容でもなく、
グップラー刃牙、バキと読んできた私としては、少年刃牙が青年へと
成長する過程で一度は触れておきたかったという板垣氏の心情は理解できます。
ただし、娯楽漫画として面白いか、読みたいかという点では不満が残りました。

まあ、大長編作品の中の一ページと考えれば、これもアリかと。

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[投稿:2022-08-10 07:18:40] [修正:2022-08-10 07:18:40] [このレビューのURL]

料理対決漫画の代表作品かもしれません。
扱っている料理は、全て子供でも馴染みのある家庭料理ばかりです。
読者が少年ですから、これは仕方のないことかもしれません。
したがって、普通の家庭料理(ハンバーグ、卵焼き、ピザ、トンカツ、
オムレツ、天丼・・・)を一層独創的にするために、毎回著者が
いろいろな工夫をしてくるのですが、今ならネットに書いてそうな
常識的な一工夫をさも大層に披露したり、本当に美味しくなる
とは思えないようなひねくり回したりの連続です。
本当に試作してみたら、きっと美味しくないと思うのですが、
まあ、第三者に「ああ、これは美味しい」と言わせれば、
決着がつくので、これも仕方なしです。

ということで、特段面白くもなく、料理の知識に役立つわけも
ないのですが、寺沢先生独特の毎回、謎を提供しながら
進展していく上手さがスパイスです。
以後、寺沢先生は料理マンガを描き続けることになるのですが、
自身は料理は得意ではないそうですので、面白いものです。7巻まで。

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[投稿:2022-08-04 05:52:50] [修正:2022-08-04 05:52:50] [このレビューのURL]

土山しげる氏は2000年前後あたりからB級グルメ漫画を得意とされ、多数の作品を発表されました。
しかし、それ以前は極道もので一世を風靡されています。

本作品は1985年連載開始で全147話21巻の長編です。
こてこての昭和やくざのノリが半分ですが、高学歴で富裕層出身の主人公の頭脳と胆力で、極道としてのピンチをいくつも乗り越えていく展開がワクワクします。
なんとなく、どこかで見たようなお話が続きますが、年代から考えると、全ての極道話の原点は、「サンクチュアリ」などの池上遼一氏と並んで、土山氏の作品が出発点だったかもしれません。
土山氏の代表作品であろう本作品は、どなたのレビューもありませんでしたが、これも昭和漫画史の一ページを飾るべき作品と思います。

当初は過剰なこてこてぶりが鼻につきますが、主人公が挫折と成功を繰り返す様は、なかなか目を離せなくなってしまいます。
ただし、山あり谷ありで結局は、全国レベルでの頂点に上り詰めるかと思いきや、そういう結末ではありませんでした。
最後になって振り返ってみますと、子分を多数失ったり、本家を追放されて北陸と東海地方を彷徨ったりと挫折が多かった印象です。
志は高かったのですが、目指す高見には道半ばのまま、最終話となりました。
それはそれで楽しめましたが。

話は変わりますが、気がつけば、最近は極道ものの映画や漫画はいつの間にか衰退し、あっても極道の悲哀をにじませたものやギャグにしたりしたものですね。
時代の変化を感じます。

因みにタイトルのステーキの意味は、英字から見ても肉のステーキを指しているらしいのですが、どこを調べても、何故このタイトルなのか分かりませんでした。
私の推測では、当時から極道の頂点は神戸でしたから、神戸ステーキにひっかけて頂点を目指すという意味かと考えました。
いずれにしても、不思議な表現で似つかわしくない残念なタイトルですね。

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[投稿:2022-07-30 05:21:47] [修正:2022-07-30 05:21:47] [このレビューのURL]

核戦争によって人類が死滅した後の世界を映画「猿の惑星」が
最初に描きました。
その結末は極めてセンセーショナルなものでした。
本作品は、これに少なからず影響を受けたものと考えられますが、
飢餓状態になった人類の有様から始まる冒頭は相当ショッキングです。
やがて、思わぬ展開になりますが、他に登場人物がいなければ、
必然的な展開かと。

小島剛夕氏がこんな作品を残していたたとは、という感慨も
あって楽しめました。
一方どこまでも小島剛夕だなと思わせる設定(4話あたり)も
あって愉快でした。

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[投稿:2022-07-25 07:39:23] [修正:2022-07-25 07:39:23] [このレビューのURL]

世にも奇妙な物語風のストーリーを集めた短編集でした。

妖怪ごとく、異界ごとくなど原因に言及はされずとも、
風説を作品にしたかのような味わいです。
恐ろしいとか気持ち悪いとかいうレベルではないので、
許容される範囲です。
内容の割に絵が可愛らしく、好感が持てます。
気持ちよく読めました。

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[投稿:2022-07-24 09:27:39] [修正:2022-07-24 09:27:39] [このレビューのURL]

自然発火の火災というより、放火による火災事故(赤猫)を
中心に事件が起こる物語です。
炎使いと呼ばれる謎の人物は、火災に関する造詣が深く、
主人公ナナセをバックアップしているような敵対して
いるような、それこそ謎めいており、ここのところが
読者の関心を引っ張り続けます。

火災に関する薀蓄は、多分ですが、ほとんどの読者は
スルーしている気がします。
一見、理屈で説得しているように見せかけて、大事な
ところは漫画だからと言ってあやふやにしている気がしますね。
まあ、読者もそこは突っ込むほど熱意も持てないでしょうが。

面白いか問われれば、褒めるほどでもないけど、暇潰し程度にはなるかと。

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[投稿:2022-07-20 07:48:49] [修正:2022-07-20 07:48:49] [このレビューのURL]

最近、活躍の目覚ましい鈴木マサカズ氏の初期の頃の連載作品です。
能力者vs非能力者の世界を賭けた戦いです。
厳然たるSFでは従来からよくあるパターンですが、
コンパクトにまとめることが意図されたのか、駆け足で結論を
急いだような展開でした。
素材は良いので、料理、加工次第でもっと美味しくなったのに、残念でした。

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[投稿:2022-07-16 07:46:52] [修正:2022-07-16 07:46:52] [このレビューのURL]

他の作品からこの作者さんを知って読んだのですが、
いつも本質をついているというか読んでよかったと
思える作品です。
こののぞき屋はいわゆるのぞきというより真実を
のぞいているという感じがしてすごく面白かったです。
新のぞき屋に続いていく原点の作品でした。
おすすめします。

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[投稿:2022-07-12 05:58:10] [修正:2022-07-12 05:58:10] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

タイトルに興味が湧いて読んでみました。
想像とは異なる内容でしたが、知ってそうで知らない
アメリカ社会の病巣を紹介してくれています。

私はアメリカに家族とともに2年間の滞在経験がありますが、
見聞きした内容が懐かしく思い出されます。
例えば、アーミッシュ、全米ライフル協会による銃規制
反対運動、カラードに対する声なき人種差別、などなど。
しかし、銃所有が権利だと考えても、実際には銃を見たこと
もない人が大多数であることは、意外と知られていない
ことなど、一歩踏み込んだところまで作品内で紹介され
ていれば、なお良かったですけれどもね。

全編を通じて、恋人を探す旅なんですが、ゴールはあっけ
なく、双六のような駆け足なので、感動はないですね。
途中、人の飼い馬を助けるためにカジノで数万ドルと
自身を賭けるというのは、ナンセンスを通り越しました。
この幼稚な場面は必要だったのかな。
これで作品価値をぐっと下げました。

全体を通して、従来にない別の視点での作風でしたので、
少し目先が変わって面白いなとは思いましたが、
二度読みすることはないでしょう。

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[投稿:2022-07-09 05:02:43] [修正:2022-07-09 05:02:43] [このレビューのURL]

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