「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

8点 半蔵の門
小島剛夕は手塚治虫と同じ日に生まれているのはあまり知られていない。
全く異なる劇画の世界での手塚とは異なる意味での先駆者だった。
小池一夫との共作で、多くの名作を世に出したが、本作品はその代表作と言える。
徳川家康を支えた伊賀一の忍者服部半蔵の物語だが、他の忍者ものの代表作品
(白土三平「サスケ」「カムイ」、横山光輝「伊賀の影丸」「飛騨忍者赤影」、
小山ゆう「あずみ」他)とは一線を画する大人のテイストである。
忍者・武将の戦いをベースに、主従の美しさ、男女間の間合いの美しさ、戦国武将の知略
など見どころ満載である。
漫画読者ではなく「週刊現代」という土俵で(一般的に漫画を読まない)サラリーマンを
対象とした読み物を意識したのではないか。
後世に残したい名作の一つである。
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[投稿:2015-08-27 05:20:22] [修正:2015-08-27 05:21:03] [このレビューのURL]
8点 もっけ(勿怪)
妖怪を題材にした漫画は、水木しげる御大の大ヒット作品をはじめ、数多くあれど
人間と対決したり退治したりと、敵対関係にあるのが一般的でした。
見えること、憑きやすい体質で悩み苦しむ(都会の親と一緒に住めない、行動範囲が
限られるなど)姉妹ですが、病気のような感覚で運命と受け流しています。
母親にすら理解されない、親戚には狂人扱いを受ける不遇にも腐らず、運命を享受し
制約の中で懸命に生きようとする姉妹の姿勢が爽やかなのです。
気持ちの良い姉妹の毎日が主題であって、妖怪や霊が主題ではないので要注意です。
今が不幸せと感じている人へのヒントになっているかも。
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[投稿:2015-08-15 11:30:56] [修正:2015-08-15 11:32:14] [このレビューのURL]
8点 LIAR GAME
少数決ゲーム、リストラゲーム、密輸ゲーム、ロシアンルーレット、17ポーカー、回らないルーレット、パンデミックゲーム、椅子取りゲーム等々・・・。
まず、驚くことは、こんな面白いゲームルールを考案すること、それ以上に必勝法と
打開策を考えられる人間がこの世にいるのか?ってこと。
甲斐谷忍は、福本伸行と並んで、私にとって神です。
設定や人物の非現実性には、若干の違和感があっても、コアになるゲームの面白さで
全てが許容されるほど、魅了されました。
同時に、策略渦巻く極限状態でも「参加者全員が欲を捨てれば、全員が救われる」と
言う直のような純粋少女にあくまでも正論を貫かせているところで、漫画としての
バランスが保たれているようです。
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[投稿:2015-06-28 23:30:37] [修正:2015-06-28 23:30:37] [このレビューのURL]
8点 ラブロマ
真っ直ぐな気持ちをストレートに言葉にする星野君。
真っ直ぐさに戸惑いながら、突っ込みを入れまくりながら(作中、恋人である星野を何度も殴っている)
気持ち良いポジションを探る根岸さん。
決して理想の二人とは言い難いけれど、健やかに高校生らしい恋を育む。
高校生の恋って、こうだよね、って思い出させるような温かい気持ちになります。
ここからは、個別の感想を。
・星野君の語る言葉がしっかり吟味されていて、納得性が高い。
・一方根岸さんは、女子らしくムード、情緒的セリフなので、しばしば星野家で家族会議で議論の対象に。
・脇役の陽子、塚原、杉本さんが良い。彼らの温かくも冷静な支援が高校生らしさを生んだ。
・特に塚原、陽子のクールさが存在感があって良い。普通に周りにいそう。
・デビュー作品を週刊連載に切り替えてから数年、無理を重ねて5巻でゴールしたそうです。
毎回全力投球の読み切り型だから、内容的に濃いものに仕上がったようです。
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[投稿:2014-09-21 17:01:33] [修正:2014-09-21 17:01:33] [このレビューのURL]
8点 3×3EYES
文字通り、夢中で読みふけってしまうが、それも単行本で一気読みのせいかな。
不老不死のウー、三つ目族の超能力神話(手塚治虫の三つ目が通ると共通ネタ)、
パイと藤井八雲のあどけない恋心と、設定的には満載で連載を開始した。
描画技術も抜群で、挿絵だけで個展を開催できるほど、上級の画力。
これは間違いなく名作の部類だが、惜しむらくは皆さんご指摘の通り、15年、
40巻の長さが問題です。
この種の長編名作ものは、編集部で配慮して隔週連載にならないものかな。
(富樫氏は自主休載をするが、品質は上級を維持しているように)
連載中は、作者に時間と余裕がないのだよ。それが問題。
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[投稿:2014-08-11 18:23:18] [修正:2014-08-11 18:25:22] [このレビューのURL]
8点 ごくせん
面白い!
基本は、任侠道で育った高校女教師物語なんだけれど、コメディなんですよ、これが。
女性誌好みの男前と脇役の差が激しいけど、キャラが程よく立ち、ボケと突っ込みの
バランスもヨロしい。
最終的にはラブコメっぽく終わったけど、男気が優先された展開でこれも程良い終わり方でした。
何度も読み返しそうなので、保管します。
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[投稿:2014-06-01 17:40:38] [修正:2014-06-01 17:40:38] [このレビューのURL]
8点 地雷震
当初、あまり期待せずに読み始めたが、巻が進むにつれて、ぐんぐん作者が成長し始め、
クールな主人公が周囲を巻き込みだす。
高橋ツトムの渾身の一作である。
画風は独特で、上手いと言い難い面もあるが、魅せる。
佐藤秀峰らにも受け継がれた感じ。
もう一度読みたくなる作品。
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[投稿:2012-11-13 03:03:22] [修正:2012-11-13 03:03:22] [このレビューのURL]
医療問題を扱ったマンガというより、障害者や精神病患者と社会の関係に
一石を投じたマンガ。これは、一人の医者や一人のジャーナリストでは
どうしようもない問題。政治家やマスコミは、問題の複雑さに目を向けない
から、解決の糸口すらない。
結局、誰がいつ遭遇してもおかしくないような悲劇が、この社会のどこかで
だれかがひっそりと引き受けているということに、皆が気がつくべきなのだ。
アフリカ難民や中東の戦争など遠い悲劇より、身近な人達の悲劇への負担を
軽くしたい。・・・本作品の教訓か。
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[投稿:2012-09-17 19:24:14] [修正:2012-09-17 19:24:14] [このレビューのURL]
佐々木倫子ワールド満開です。
女性画特有の動きのない絵柄ながら、吹き出し外の台詞がイチイチがギャグに
なっていますから、1ページごとに堪能できます。
なんといってもオーナー黒須の我侭振りが秀逸で、結果的にこれがレストランの
原動力になっている。
こんなレストランがあれば、ご贔屓にするのに。
ただ、昔「王様のレストラン」ってドラマがあったのだけど、
何かシナリオコンセプトはパクッてないかい??
全巻所有。
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[投稿:2011-01-02 10:10:47] [修正:2012-08-15 10:10:39] [このレビューのURL]
8点 HOTEL
石森章太郎は、言わずと知れた手塚治虫と並ぶ漫画創生期の天才である。
500巻770作品をこの世に残し、60歳でこの世を去った。
個人的には、サイボーグ009、佐武と市捕物控に出会えた驚愕の思いが
何十年も継続しているので、本作品はこれに準じてしまうけれども、
ホテルという単純は舞台仕掛けで37巻にわたる読みきり物語を創出する
そのポテンシャルの高さに圧倒される。
一つ一つの作品は良く練られ各回完結している。手塚のブラックジャックに
似た凄さを感じる。恐らく、競い合うように作品を毎週世に出していたのだろう。
物語、作品にプロの美しさ、潔さがテーマに頻出するが、自らをそこに
投影していたのではないか。
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[投稿:2011-12-31 18:47:48] [修正:2011-12-31 18:47:48] [このレビューのURL]
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