「朔太」さんのページ

総レビュー数: 821レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

「正論」や「諸君!」の向こうをはって、サブカルチャーによる論陣を張る。作者は、「たかが漫画家が・・」と批判されることを覚悟した”たかが漫画家の思想”で挑戦する。
新ゴーマニズム宣言まで含めた一連の”運動”は、確かに従来の「知識人」のサヨクとポチ親米派の限界を指摘しているし、日本の恥「TVコメンテーター」に代表されるポピュリズムが撒き散らす戦後民主主義のあほらしさに少なくとも私に気づかせてくれた。
「朝日新聞・TV朝日」や「毎日新聞」のサヨク的報道に代表されるマスメディアの偏向報道にさえ気づいていない多くの日本人は、この程度のサブカルチャーから日本の問題点を考えるトレーニングを小林よしのりを教科書に始めてはいかがかなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-27 17:19:11] [修正:2010-06-27 17:19:11] [このレビューのURL]

花魁は、言わば徒花。咲いても実を結ばずに散る花であり、はかなく散る桜花。その運命を知ってか知らずか、心に影を落としながら、郭の脱出を試みたり、体制に反抗する。皮肉にも反骨精神の旺盛な諦めない女が、花魁として大成し、徒花といえども大輪の花を咲かせて見せる。
主人公のキャラ設定でぐいぐい引き込まれる。著者と編集者で随分議論した痕跡が窺える力作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-27 21:35:02] [修正:2010-06-06 06:48:57] [このレビューのURL]

小池一夫と小島剛夕のコンビの代表作は、なんといっても「子連れ狼」だが、それに続く不朽の名作はこれ。サムライの筋の通し方が常にテーマである。本編では、証刑一郎と可憐の愛がベースにあるが、公への身の処し方を優先した愛の姿を表現する。貫きたい自我と、悲壮な自己の抑制の姿のバランスが主人公の周辺ならびに読者の魂を揺さぶる。
日本人が美しいと思う精神を見事に表現してくれている小池一夫と小島剛夕の作品は、世界に類を見ない日本固有の文化であり、後世にわたりこの日本の精神文化を分かり易く世界に紹介できるツールに成り得る。
多くの日本人に共感を呼ぶはずの精神世界。思い出してほしい、日本人のこころ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-06 06:33:21] [修正:2010-06-06 06:33:21] [このレビューのURL]

主人公うたのピアノの才能に魅了される大学生和音をはじめとする周囲の人々が、うたが創造する美しい世界にどんどん引き込まれていく。天才うただから許容される奔放さと何者にも囚われない自由な感覚が、快感である。
無垢な存在とこれに対峙するあるいは魅了される常識の人間社会が、さそう独特の設定だ。
手塚治虫文化賞に相応しい作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-13 17:48:20] [修正:2010-02-13 17:49:16] [このレビューのURL]

喧嘩を机上の空論からリアルな格闘に引き戻した点で、漫画におけるK-1効果とも言える。その昔、空手バカ一代も似たような効果を匂わしたが、実在の人物大山升達を美化し過ぎて、リアルさが消えてしまっていた。
喧嘩はスポーツではないが、オトコの本能を刺激するため、本作品も本能の部分で妄想をかき立てた。
一方、街を舞台にした聖地、居場所が主題になっており、主人公達はこの居場所で存在感を示すことで生きがいを感じるという設定だが、これにはなかなか共感できなかった。しつこい位にここを強調していたけれど、説得力はなかった。
神的に弱い人間は格闘にはもっと弱いというのが、一般的常識のように思うけれど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-07 18:10:52] [修正:2010-02-07 18:12:17] [このレビューのURL]

最初の1年程度は、ジャンプを買ったために読んでいた。面白さがさっぱり理解できないまま月日が経ち、ついに40巻を超えた。日本人の若年層に支持され、ジャンプ編集者が認めた漫画である証拠であるが、残念ながら今もって私には理解できない。というか、申し訳ないが読んでいない。正しくは読もうとしても、受け付けず読めない。日本の漫画は世界に誇れる文化の一つと自負するが、これが日本人に支持される以上、まだまだ成長過程といわざるを得ない。他の高得点の方々の論評を見ても理解できないのが残念。気の毒な私を救うために、誰か確かな論評を。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-06 20:41:27] [修正:2010-02-06 20:41:27] [このレビューのURL]

ビリヤードを題材にした途端、ここまでが限界だろうと思えるくらいの荒業が連発される。野球なら大リーグボール並みの決め技を各プレーヤが披露してくれる。
1987年頃は、まだこの範囲なら読者は支持してくれたのかな?と感想を持った。今なら少年達も目が肥えてきたので、10週目位で打ち切りの予想だけれど。
冷静に考えればビリヤードは漫画にならんわね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 16:30:36] [修正:2010-01-16 16:30:36] [このレビューのURL]

4点 LOVE GOD

結局、主人公は刹那(せつな)ではなく、一愛(ちなり)だったな。うーん、設定に無理があって、リアリティが薄い感じ。
もう一度読みたい感じはないが、少し余韻は残る。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-09 17:43:45] [修正:2010-01-09 17:58:46] [このレビューのURL]

少年時代の一途さを根底に引きずる部分で爽やかさを感じつつ、
何か生々しい男女感情やコンプレックスの組み合わせが、
微妙なアンバランスを醸し出している。

やや不思議な世界があって、漫画通には一読をお勧めする。
一般受けはしないかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-09 17:52:43] [修正:2010-01-09 17:52:43] [このレビューのURL]

こんな苦境に自分を投影せずにはいられない。自分ならどのようにこの状況を打開するかと考え出すとハマッテしまう。設定で10点、絵は下手なので5点、読みふけり度8点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-09 17:38:22] [修正:2010-01-09 17:38:22] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示