「朔太」さんのページ

総レビュー数: 821レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

8点 HOTEL

石森章太郎は、言わずと知れた手塚治虫と並ぶ漫画創生期の天才である。

500巻770作品をこの世に残し、60歳でこの世を去った。

個人的には、サイボーグ009、佐武と市捕物控に出会えた驚愕の思いが

何十年も継続しているので、本作品はこれに準じてしまうけれども、

ホテルという単純は舞台仕掛けで37巻にわたる読みきり物語を創出する

そのポテンシャルの高さに圧倒される。

一つ一つの作品は良く練られ各回完結している。手塚のブラックジャックに

似た凄さを感じる。恐らく、競い合うように作品を毎週世に出していたのだろう。

物語、作品にプロの美しさ、潔さがテーマに頻出するが、自らをそこに

投影していたのではないか。



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[投稿:2011-12-31 18:47:48] [修正:2011-12-31 18:47:48] [このレビューのURL]

相当残念なマンガ。

一人よがりで自己中心的なストーリ仕立てで、読者置いてきぼり。

一流誌での連載は、編集者側のフィルターがかかって、

あるいは読者の支持がなければ、すぐ降板になるはずだが、何故22巻もの

長期連載が叶ったのか不思議。

所詮、ウルトラジャンプとは、そんな漫画誌か?

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[投稿:2011-12-04 08:15:42] [修正:2011-12-04 08:15:42] [このレビューのURL]

10巻まで読みました。

設定良しで、14年前から延々なんとか続いているようですね。

悪くは無いが、新しい展開に入る前に一つ一つ片付けて欲しいよね。

多重人格探偵って、最初の2,3巻で居なくなってしまっているところを

見ると、最終的な始末を考えていたわけではないのが分かります。

いわゆる、行き当たり場当たり的展開なので、部分部分で楽しめても

全体の話には支持できる読者はいません。

勝手にすれば・・です。

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[投稿:2011-11-13 17:12:59] [修正:2011-11-13 17:12:59] [このレビューのURL]

物語は昭和54年の夏から始まる。高度経済成長期の象徴である団地は、

その後日本の経済発展とともに”うさぎ小屋”と揶揄されながらも、

当時は確実に経済発展の証しだった。

団地生活を巡る日本人の家族の有り様は、昭和の時代の一断面でもあった。

日本歴史の中でもたった30年程度の短い期間だが、その時代を表現する

ために不可欠な生活様式である。

そこに焦点を当てて、昭和の家族群像を表現し、同時に今は老朽化した団地を巡って

平成の家族への変化を通じて、普遍的な家族愛を表現してみせた。

柴門ふみ以外の作家では向田邦子にしか描けない、フィールドかな。

「家族の食卓」と違った背景は、やや老齢化日本への変化が織り込まれて

いる感じか。

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[投稿:2011-09-23 16:29:11] [修正:2011-09-23 16:29:11] [このレビューのURL]

3点 THE GOLDEN

本当に柴門が描いたのか、疑わしい作品。

設定もそれらしく、ストーリもそれらしいが、全くひねりがなく、

いつもの恋の切なさが全く表現できていない。

絵も何となく違っていて、アシスタントに描かせてマイナーな雑誌で

こっそり稼いだ感じ。

上述のことが事実と異なるなら、柴門も50歳になってセンスも

老いたと言わざるを得ない。残念。

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[投稿:2011-09-21 21:10:51] [修正:2011-09-21 21:10:51] [このレビューのURL]

子供は時に残酷で、平気で人を傷つけ、傷つけたことを忘れ何事も無かった

かのように大人になっていく。正義の味方であるはずのケンジですら

そうなのであって、凡人の私達はなんと罪深い存在か。

その罪が”ともだち”を生み出したのである。

このように理解すれば、長編ではあるが、どこにも破綻はなく

”ともだち”は彼らである必然性がある。


長編ではあるが、全ての伏線は、最終話に終結してきているではないか。

20世紀少年達のひりりとした悲しみを痛みを21世紀に持ち越して。

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[投稿:2011-09-13 21:08:24] [修正:2011-09-13 21:08:24] [このレビューのURL]

素の遥がキュートだが、タレントはるかがどんどん売れていくあるいは

成長していく原因がやや偶然で、必然性がないので説得力に欠ける。

厳しい芸能界と言いながら、売れる魅力がいまいち表現できていない。

芸能界の裏って、この程度なの?

やくざ屋さんとの関係もあるはずだし、利権を巡る裏工作に迫力もない。

10巻でもう満腹感が出たので、最後まで読んでません。

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[投稿:2011-08-30 22:59:19] [修正:2011-08-30 22:59:19] [このレビューのURL]

1979年デビュー、1981年出世作「PS俊介です」の次に出た柴門ワールドの

原点作品と言えるだろう。東京ラブストーリー他の代表作ほどストーリは

洗練し切れていないが、20代後半の女性に的を絞った世界観を見せる。

若い男と女の揺れ動く心の葛藤と心理が荒削りだが巧みに描かれている。

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[投稿:2011-08-30 22:49:03] [修正:2011-08-30 22:49:03] [このレビューのURL]

中学生にしか見えない童顔の刑事、柴田竹虎、略してシバトラが主人公です。

少年への深い愛情が根底にあるので、どんな不良も最後には仲間になれる

というお話です。

予定調和的なシナリオですので、コミックで読む場合にはやや物足りない面

がありました。

少年誌連載ものとしては、ハラハラドキドキで、まさかの殺人や裏切りが

意外性を出していました。

力を求める少年達を愛情で包んでしまう主人公ですが、剣の達人だから

悪人と立ち向かえるというご都合が、所詮漫画というところで残念です。

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[投稿:2011-08-14 06:55:07] [修正:2011-08-14 06:55:07] [このレビューのURL]

私より家内がはまった漫画。裁判官って職業を世に知らしめた漫画。

判事さんは超多忙で、調査官の助けを得ながら法律と照らしながら処理件数

を消化するしかないのが実態らしい。

桑田判事は、赤字は出さない(処理件数の収支)ほど優秀な判事だが、

一人一人の少年の育成に重きを置いた手入れ(土起し、肥料やり、剪定、追い肥など)

を時間をかけて行う。少年の育成と植物のそれとを重ねて、物語をつむいでいく。

少年の育成に直接効果を与える方法はほとんど皆無、いわば正解がないので、

こんなうまくいかないだろうって、疑問は起こります。

読後感としては、何か消化不良って感じになるのですが、

桑田判事の生き方というか考え方には、一貫性があり重要なメッセージ

として理解できます。

周囲にはいないなあ、こんな人。居ても周辺を巻き込まないから、

影響力は小さいのでしょうね。

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[投稿:2011-08-06 10:36:07] [修正:2011-08-06 10:37:45] [このレビューのURL]

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