「朔太」さんのページ

総レビュー数: 821レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

2点 F.COMPO

全巻を大人買いして読破したが、途中から後悔しきりの内容だった。

家族愛をテーマにして始めたはずが、方針変更のラブコメとしても中途半端だった。

結局のところ、性同一症候群の男女が無数に登場してきて、本当は私は男なの女なの?って

そんなてんやわんやで毎回お茶を濁し続ける女性誌的展開。

よくもまあ、長期連載に耐えられたものと思うが、やはり2流誌はこの程度なのか?

絵は上手、文句がない。しかし、マンガはシナリオが命。下手な脚本家も逃げ出す

ほどの企画、構成、展開の意外性が必要である。日本の漫画界のシナリオは相当

レベルが高く、映画の原作に引っ張りだこなのが何よりの証拠だ。

多分、北条司の作品は二度と読まないだろう。

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[投稿:2012-09-30 21:40:36] [修正:2012-09-30 21:45:19] [このレビューのURL]

医療問題を扱ったマンガというより、障害者や精神病患者と社会の関係に

一石を投じたマンガ。これは、一人の医者や一人のジャーナリストでは

どうしようもない問題。政治家やマスコミは、問題の複雑さに目を向けない

から、解決の糸口すらない。

結局、誰がいつ遭遇してもおかしくないような悲劇が、この社会のどこかで

だれかがひっそりと引き受けているということに、皆が気がつくべきなのだ。

アフリカ難民や中東の戦争など遠い悲劇より、身近な人達の悲劇への負担を

軽くしたい。・・・本作品の教訓か。

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[投稿:2012-09-17 19:24:14] [修正:2012-09-17 19:24:14] [このレビューのURL]

6点 おせん

手間を惜しまないのが料理。

食べる人の喜ぶ顔を求めてこさえるのが料理。・・・なんていう

食への拘りが満載で、ちょっと説教臭くて鼻につくか、

やっぱり日本人の繊細な美的感覚は凄いと感心するか、

それぞれの感じ方で結構読めます。

対象の食も、おにぎりやお茶漬け、味噌汁、すき焼き、油揚げ、ハンバーグ

なんてのもあったりして、自分で試したくなるところも気に入りました。

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[投稿:2012-09-16 19:33:00] [修正:2012-09-16 19:33:00] [このレビューのURL]

6点 万祝

万祝ってタイトルの読みと意味、知ってました?読みは、まいわい。

大漁祝いの引き出物として船主や網元が漁師に配った祝い着のようです。

だから、このお話は漁師の夢なんだな。それもとてもスケールが大きい。

主人公フナコや全編通じて、超楽観主義的な冒険活劇なので、スカッとできる

読者と所詮マンガだよなと冷める読者と二通りかな。

残念ながら8巻までしか読めていないので、完読後続きを書きます。


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[投稿:2012-07-21 10:12:00] [修正:2012-09-02 07:18:03] [このレビューのURL]

佐々木倫子ワールド満開です。

女性画特有の動きのない絵柄ながら、吹き出し外の台詞がイチイチがギャグに

なっていますから、1ページごとに堪能できます。

なんといってもオーナー黒須の我侭振りが秀逸で、結果的にこれがレストランの

原動力になっている。

こんなレストランがあれば、ご贔屓にするのに。

ただ、昔「王様のレストラン」ってドラマがあったのだけど、

何かシナリオコンセプトはパクッてないかい??

全巻所有。

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[投稿:2011-01-02 10:10:47] [修正:2012-08-15 10:10:39] [このレビューのURL]

元詐欺師が教師をする設定は面白いが、それだけ。

折角の設定が生きていない。それぞれの生徒側の問題は、どこにでもあるネタ。

これをいかに解決するかだが、原作のひねりが今一歩。解決策に納得感が

生まれないし、キャラが見たまんまの単純型ばかりで、読後感として

「時間つぶし」したなあ、って感じ。

ところで、棚橋なもしろさんって女性なんだね。

単行本では、アシスタントのおまけ漫画がついてるけど、

正体を皆で隠している感じがした。



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[投稿:2012-08-05 18:08:40] [修正:2012-08-05 18:08:40] [このレビューのURL]

小さい詐欺、大きい詐欺、いろいろ取り混ぜてるけれど、つまるところ金を出さなきゃ

被害に会わない。そこを何とか欲に絡めてあるいは周辺の状況を固めて、

攻めてくるわけだ。

むしろ、クロサギが詐欺のプロを騙して、逆に詐欺に掛けるのか、そこが

見どころでしょう。

しかし、知能犯なんだから、もっと別分野で能力を発揮すればあ、と思って

しまいます。そんなに割りの良い詐欺は多くないでしょう。

インターネット広告にある投資広告も詐欺まがいのものもありそうですな。

ほら、この画面下でも・・・。

14巻まで読破。

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[投稿:2012-06-17 13:04:31] [修正:2012-06-17 13:06:05] [このレビューのURL]

少年犯罪、闇金、イジメ、犯罪者の更正、医療ミス、拉致監禁、結婚詐欺、交通事故詐欺。

被害者が実は加害者だったり、弁護士が被害者救済の立場で加害者になっていたり、

法社会の矛盾を鋭く突いてくる。

法律は人が作ったものだから、当然想定外の範疇も存在し、法律の矛盾と理不尽さが

逆に被害を拡大しているケースを具体的に例示してくれており、弁護士に世話に

なったことがない、我が身の平凡さに感謝してしまいました。

裁判や弁護士なんか不要な世の中になれば良いのに、って

スローライフだけじゃ人は生きられないか。

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[投稿:2012-06-10 22:25:24] [修正:2012-06-10 22:25:24] [このレビューのURL]

3つの分野で満足を与える作品。

1番目は、佐々木倫子のギャグを楽しみたい方々への満足。

2番目は、テツの知識てんこ盛りへの満足。

3番目は、本格ミステリーの匂いを漂わせたドラマ性への満足。

原作者のあとがきによれば、佐々木倫子作品に合わせたミステリー脚本を用意した

ので、ノベライズする予定はない趣旨のことが記載されています。

要するに、1番目のテイストを重視した作品なのです。

そのような意味において、佐々木ワールドを堪能したい向きには、十分に満足

させられた作品と言わざるを得ません。

決して、本格ミステリーを期待してはいけません。解決の糸口も漫画風です。

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[投稿:2012-05-13 05:12:17] [修正:2012-05-13 05:14:09] [このレビューのURL]

剣の腕は立つが、武家の次男三男坊に生まれた日には、一生涯は風に吹かれて

生きるしかないという江戸時代の背景です。

退屈を結構楽しんでいるようで、悲哀を漂わす危機之介と柳生三男坊。

平賀源内や田沼意次なんかを絡めた事件は、単純だが展開としては面白い。

画風も美しく、そこそこ楽しめる作品で全3巻を読ませてもらいました。

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[投稿:2012-05-12 05:07:53] [修正:2012-05-12 05:08:33] [このレビューのURL]

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