「朔太」さんのページ

総レビュー数: 819レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

2021年4月に、11年半にわたる連載が終了となった
ニュースが流れました。6月発売予定の34巻で
最終巻になることも併せて公表されています。

アニメ化と映画化を果たして、鬼滅以前の大ブームと
なった時期がありましたので、少し遅れて読みました。
最初の巨人が出現、急襲は、大変衝撃的だったんですが、
その後の展開では、登場人物の多さ、人間関係の複雑
さで、次第に興味を失います。

残念ながら、展開が遅くちょっと食傷気味になって
いきますね。
アニメで完結編を見ましたが、特段の感慨も湧かずに
終わってしまいました。
私にとっては、初期8点→終盤4点となる典型的な
竜頭蛇尾のパターンの作品でした。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2021-04-16 08:01:21] [修正:2021-04-16 08:01:21] [このレビューのURL]

連載少年誌では第六部を毎週読んでおりましたが、それ以外を順次、
読んでいこうと思います。

第一部 ファントム ブラッド ・・・ ディオとジョジョの誕生と
因縁が語られる。まさに、超絶超能力の応酬。設定と技の考案に
ついては、毎話驚かされる。 4点

第六部 ストーン・オーシャン ・・・ 女性の主人公を登場させて、
新鮮味を出した。独特な絵も相当、上達した。 7点

長期連載ながら、展開はほぼ同じパターンの繰り返し。
ただし、超能力の奇想天外ぶりで、興味を引っ張り、
主人公を窮地に追いやるレベルは高い。
総合的な評価 6点 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-04-15 08:02:50] [修正:2021-04-15 08:02:50] [このレビューのURL]

全14巻の内、3巻だけ読んだ範囲で申し訳ないん
ですが、いつまでたっても野球が始まらないんですよ。

不良学生の投げる球が速いだけで、それだけで
彼に野球をやらせようとする話が延々と続きます。
残念ですが、途中で放り投げさせてもらいました。

中原裕氏の最初の連載作品なんだそうですが、
私は好きにはなれませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-04-08 07:56:42] [修正:2021-04-08 07:56:42] [このレビューのURL]

ゴルフというスポーツは、技量は同じでも戦略性の
違いでスコアは倍半分に変わってくるものです。
副題の通り、草太のスタンスが漫画の主題です。

徹底して強気一辺倒で、全ホールをバーディを狙うと
いうスタンスです。
窮地に陥れば陥るほど、さらにリスクを負っても
起死回生のプレーを狙いますから、常に予選落ちの
憂き目に遭います。
なるほど、清々しいほどの一本気でパワープレイを
押し通すスタンスは、共感するところもありますが、
知能は小学校5年生並と揶揄される草太のスタンスを
なかなか支持できるものではありません。

ということで、爽快さを狙ったはずの豪気なスタンス
も、周囲の仲間だけでなく読者にもストレスを与える
結果になっているようで、あまりスポーツ漫画として
楽しめませんでしたね。

一方で、なかいま氏の独特のギャグというか笑いの
センスは相変わらず健在で愉快です。
せこい不正も必ず入れてきます。
さらに、欠点だらけの人間が集まっても結束すれば
力を発揮するなど痛快な面白さが持ち味です。

12年もの連載を継続できた理由でしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-04-01 08:49:38] [修正:2021-04-01 08:49:38] [このレビューのURL]

男子バレーボールをテーマにした漫画は意外と思い出
さないけれど、これは代表されるものになるかもです。

作者の古舘氏は高校時代にバレー経験があることが、
相当下地になっていて説得力があります。
少年誌にありがちな必殺技は、変人速攻くらいのもので、
あとは努力の積み重ねで得られる得意スキルとなっています。

何と言ってもキャラの立ち方が本作品の魅力です。
主人公の日向ですら、完全無欠には程遠い能力も
人格も未発達な脇役の一人に思えるほどです。
しかし、それぞれの脇役の特徴、得意スキルが読者に
しっかり伝わってきており、烏野高校バレー部の
一員のような感情移入ができます。
プレーそのものや勝ち負けへのこだわり以上に、
チームとしての絆や仲間を嬉しく思う部活の魅力が
上手く表現されています。

難点を言えば、最初から長期連載が保証されていたのか
(そんなことあるのか?)、展開の進め方が異常に遅い。
日常の練習風景や部員勧誘など少し興味を失いがちです。
その結果、ライバル高校ならびにそれに伴う登場人物が
多過ぎて、人物のキャラを理解する気がなくなります。
これは作品の強みを自ら消しています。
連載が長く感じる原因にもなりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-23 20:00:14] [修正:2021-03-23 20:00:14] [このレビューのURL]

可愛い女子高生が45歳の特段魅力のない中年男性に
恋をするという設定に引き込まれてしまいます。

主人公の女子高生も普通の感覚ではありません。
基本、友人は少なく、無表情であることが多く、
人を寄せ付けません。
唯一、単距離走だけは懸命に打ち込めることだった
のに、故障で走れなくなります。
心の傷を持ちながら、中年男性にはまっていく
彼女が何となく理解できてしまう説得力があります。

無表情で愛想のない彼女がなんとも可愛くてよろしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-19 08:43:39] [修正:2021-03-19 08:43:39] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

従来になかったサッカー漫画です。
主人公を中心にしたチームが試合を重ねながら勝ち
上がり、成長していくパターンが王道スポーツ漫画でした。
ドカベンしかり、スラムダンクしかり、サッカー漫画
ではキャプテン翼もジャイアントキリングもそうですね。

この作品では、てっぺいがファンタジスタと呼ばれる
世界トップのプレーヤーとして成長していく
過程を追っていて、チームの成長ではないです。

日本代表候補合宿1週間が最も見ごたえがあるという
のも異色ですが、高校サッカー1年生の都予選で全国
大会出場を決めた時点で、チームを離脱しイタリアに
向かうという展開も驚かされます。

ファンタジスタという称号は、やはり世界レベルの
プレーヤーに与えられるものなのでしょう。
ただし、イタリアでのプリマヴェーラ(二軍)での
生活や試合、練習にさほど期待したほどの驚きはなく、
むしろ人間関係や意思疎通のない監督との確執などが
焦点になってしまって、陳腐な展開になったのは残念でした。

とはいえ、意志あるパス、スペースの作り方などの
個人技と絡めてはじめて、戦術が生まれるという
ことがよく理解できます。
草場氏のサッカーに対する知識の高さを伺うことが
できますね。
素人の私たちは、チームの戦術だとか戦略だとか
日本サッカーを批判しますが、個人プレーヤーの個性や
個人技の高さがあって、戦術が成立するのですね。

ファンタジスタが日本に早く現れることを期待した作品かもです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-12 05:39:37] [修正:2021-03-12 05:39:37] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

プロ野球オタクならば常識的な範囲での裏事情を
ネタにしています。
しかし、これまでになかったタイプの野球漫画です。

プロ野球あるあるですが、表のヒーロー話ではなく、
球界を構成するために必要な裏方の事情、
すなわち2軍と行ったり来たりの1.5流選手、
スカウト、バッテッィング投手、ブルペン捕手、
監督、コーチ、解説者、記者、球団スタッフ、
代理人、高校野球関係者などなど、裏側の人々の
事情がひきこもごもあって興味が尽きません。

基本的には、球団経営というビジネスがプロ野球の
本質ですから、マネーで選手価値が語られるのですね。
この価値で全てを測ることに拘る主人公凡田ほかの
選手たちが作るお話です。

しかし、最後の3巻程度は、底辺の選手たちの
裏事情からメジャーリーグをまつわる裏事情に
一転して変化します。
志の低い主人公のキャラが変わってきた気が
したのは私だけでしょうか。

こんなプロ野球漫画を待っていましたので、
とても面白く読めました。
続編も絶対読みます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-07 16:30:22] [修正:2021-03-07 16:30:22] [このレビューのURL]

間抜けだが強くて弱きを助けるステレオタイプの
ヒーロー像を拒否し、むしろ間抜けで短期で
ダーティーな強さを誇示する孫六です。

とにかく、善悪を超えて常軌を逸した喧嘩っぷりや
行動が魅力です。
いわゆるハチャメチャです。
従来の主人公は、乱暴ものなりに正義のポリシーが
あるとか、友情を最上位において行動するとか、
共感を呼ぶのが普通です。

さだやす圭が描く主人公に共通しているのは、
善悪の判断や情にほだされる前に、優先するのは
自身の目の前の欲求に正直になることなんですね。
そのために長期的な展望が描きにくい話が多いです。

それでも長期連載でなんと81巻完結だそうです。
連載開始時には、学園内の権力闘争から地域
、全国の覇権争いに発展した本宮ひろ志のような
“男一匹ガキ大将”か、あるいは投球をさせれば
超一流の甲子園を目指す高校野球ものなのか、
どちらへも可能性があったはずです。

最後まで読むに至りませんので不明ですが、
おそらくその都度の展開が安定しないものとなり、
第三の道が示されるのではないでしょうか。
他のさだやす圭さんの作品が皆そうであったように。
時間をかけて読んでみましょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-01 17:05:47] [修正:2021-03-01 17:05:47] [このレビューのURL]

素晴らしい!
長期連載ではありますが、30巻で密度濃く時代劇・
活劇を堪能できました。

不死人という設定もさることながら、敵味方の単純
構造ではない設定がよろしい。
逸刀流は当初単純な憎むべき仇役ですが、背景には
共感したくなるポリシーがあって、吐率いる無蓋流と
公儀から追われる弱者にもなってしまいます。
そんな事情に関係なく、双方の対立軸と絡み合う
主人公万次と凛。

登場人物が多いのも特徴です。
15巻で紹介されていましたが、その時点で100人
以上ですから30巻では一体何人出てきたのでしょうか。
しかし、魅力ある剣士や攻撃力がその都度、
ワクワク感を増幅しますね。

天津影久、吐鉤群、六鬼団、偽一らの凄みはそれぞれ
強い個性を持っていますが、なんと言っても乙橘槇絵です。
彼女は生きる希望はすでに捨て去っているという設定
ですが、その表情が設定通りに表現できていることが
素晴らしい。
彼女の顔だけでも描画力10点を差し上げたい。
その雰囲気のまま実力十分で悲劇の剣士が似合います。

最終巻まで魅せてくれます。
最高の舞台で最高の演者たちが最高のドラマを
演じたという感覚でした。

名作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-02-12 06:22:04] [修正:2021-02-12 06:22:04] [このレビューのURL]

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