「朔太」さんのページ

総レビュー数: 820レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

法医学をベースに殺人や事故の背景、特に被害者の声を聞くという推理小説風です。

あとがきの別添作品を見ると、作者は七転八倒しながらネタ出しに苦労している

様子が伺えます。

主人公のひかるを女性にして、被害者の無念さや情念などの背景を解明する度に

自分のことととして涙します。ここが、本編のキモであり、作品の仕上がりを

上品にしています。

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[投稿:2011-07-22 20:03:21] [修正:2011-07-22 20:03:21] [このレビューのURL]

小林まことが出現した1980年代には、とんでもないギャグセンスを持った

新人が現れたと期待しました。その当時、本作品を毎週楽しみにしていました。

ただ、今読み返してみるとそうでも・・。ギャグマンガは時代背景とともにあるのかな。

その後の作品は全て読破しています。

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[投稿:2011-01-03 10:26:18] [修正:2011-01-03 10:26:18] [このレビューのURL]

「編集者」という特殊な分野での”働くこと”なので、共感をなかなか呼びにくそう。

作者である漫画家さんも高々編集者やアシスタントさんくらいの仲間で

チームを作って仕事するくらいの小さな社会で”働くこと”を漫画に投影

しているのであって、その小さな社会で頑張る、頑張らないは、「どーぞお好きに」

と言いたくなる。

その意味では、大銀行を舞台にした”この女に賭けろ”の原島浩美は、自然体で大きな

社会を動かす”働きマン”を表現するので、むしろこちらの方が共感を覚えた。

働くことは、それぞれ個人の与えられた立場、能力によって意義が違って

くるので、本作品はほとんどの人には理解されないでしょうね。

私には、結構男スイッチの入った松方さんは魅力的でした。

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[投稿:2010-12-30 18:42:48] [修正:2010-12-30 19:08:44] [このレビューのURL]

破産した資産家一族を抱えながら、お家再興のために奮闘する婿養子の

孤軍奮闘ぶりをコミカルに表現する。

世間知らずの姑、小姑たちのトラブルメークのお世話で手一杯ながら、

シモジモには窺い知れない世界を当たり前に経験している人達のパワー

や人脈ネットワークは、無形の財産だよな、って変なところで

感心した次第です。

男性誌連載でしたが、主人公視点がやや女性ぽいのが、特に後半で

違和感を感じ出してきました。


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[投稿:2010-12-30 18:56:19] [修正:2010-12-30 18:56:19] [このレビューのURL]

スーパー部長物語。スーパーに大人の感覚を持っているので、オンナにも

すごくもてていらっしゃる。我等会社人は、すべからず見習うべし。

さらりーまんのバイブルとして、うだつの上がらない貴方の書棚にどうぞ。

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[投稿:2010-11-14 09:59:30] [修正:2010-11-14 09:59:30] [このレビューのURL]

巨大企業社主である兄が弟・馬勇(マヨ)と兄の娘の命を狙う非情の血族(ストレイン)。

兄からの仕打ちをきっかけに殺し屋に転じる主人公だが、姪である娘と出会うこと

で人間性を取り戻す・・・。

そんな導入部で、兄弟抗争で終始するのかと思いきや、登場する敵たちとは

ことごとく仲間になって、新たな強大な敵に挑むという展開で、意外性の

連続である。

暴力とオンナ、裏社会と表社会、権力闘争がキーの池上遼一・武論尊の最も標準型作品と言える。

お決まりの設定といえども適度に読者の読みをはずしながら展開が進む。

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[投稿:2010-09-18 16:34:41] [修正:2010-09-18 16:35:12] [このレビューのURL]

あだちワールドは、多くのファンがいますが、ワンパターンなんで

辟易している人も少なからずでは?

でも、本編はやや趣を変えた時代劇設定で、なかなか凝った人間

関係が錯綜します。

基本となる10代の男女の淡い感情を主題に、

さわやかな人間関係の織り成すドラマで読者をホッとさせてくれます。

あだち作品の中では、5指に入るでしょう。

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[投稿:2010-09-13 21:20:27] [修正:2010-09-13 21:20:27] [このレビューのURL]

地味な光画部という地味な設定、事件と言えないようなそれなりに

お騒がせの事態の連続。ストーリ性はないが、キャラが醸し出す

独特の癒し空間が創造されてくる。

このマッタリとした学生時代の中である種の郷愁を誘うのでしょうか?

世相を反映した80年代後半のギャグ漫画の代表作と言えるのかも。

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[投稿:2010-09-11 20:39:51] [修正:2010-09-11 20:40:22] [このレビューのURL]

人が人であるための精神性を文字で追求するために、小説が世に出た。

これを漫画で表現してみよう、そうすれば文字ですら確定し過ぎるような

内面性ももっとリアルに表現できるのではないか?

そんな意図さえ感じる文学的感性の持った作品です。

だから、理解困難な、あるいは自分の感性に合わない部分も感じてしまう

ものも在りますが、総じて人間ってこんなナイーブだったんだなあ、

の感想です。

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[投稿:2010-09-11 20:20:08] [修正:2010-09-11 20:20:08] [このレビューのURL]

6点 HAPPY!

主人公を取り巻くステレオタイプのヒール、悪役が、徹底的にUnhappyな

状況を作り出し、これを数人の善人である友人・家族が見守るという構図

で、一難去ってはまた一難という調子で繰り返す。

22巻まで溜りに溜まったストレスが、最終巻で報われる感じ。

途中は気分良く読めないが、読後感はさわやか。

浦沢作品の中では地味な方か。

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[投稿:2010-08-26 10:04:55] [修正:2010-08-26 10:04:55] [このレビューのURL]

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