「朔太」さんのページ

総レビュー数: 820レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

4点 冬物語

大学受験を目指す浪人生が、優柔不断な恋で右往左往している様は、

とても美しいとはいえず、きわめて軟弱。特に、主人公は三流大学でも

学科学部問わずなんでも大学を目指す、完全な見栄張りタイプなので

全く共感できない。

日本人平均的な一般大衆ってこんなものだよ、ってか?

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[投稿:2012-01-09 09:45:33] [修正:2012-01-09 09:45:33] [このレビューのURL]

5年ほど前に全巻一気読みしましたが、未だに記憶に残る作品です。

エログロ描写に目がいきますが、表題通り殺し屋としては一流であって

ゴルゴ13や梅安と同じで、いかにミッションを完遂させライバルを

駆逐するかというシナリオに、どんどん引き込まれていきます。

二重人格的な主人公のキャラからも非現実的なリアルさを感じ、

途中で止められません。

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[投稿:2012-01-09 09:34:20] [修正:2012-01-09 09:34:20] [このレビューのURL]

ご本人は受験テクニックを駆使して難関校を突破したとは思えない学歴ですが、
よく受験の本質を見抜いてらっしゃる。学力を測る物差しは、いかなるものであるのか、

そんなことはどうでもよく、目の前のハードルを越える力量だけが問題との主張です。

・例えば、学校は楽しく無くとも良い、若い人が成長するための原動力は満腹感ではなく

飢餓感なのだから。

・子供は直感的思考から論理的思考に移行する年齢に個人差があり、まだ直感的

思考段階の子供に論理を求めても無駄。

なんて、ところどころでなるほどと思わせてくれます。

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[投稿:2012-01-02 14:56:25] [修正:2012-01-02 14:56:25] [このレビューのURL]

8点 HOTEL

石森章太郎は、言わずと知れた手塚治虫と並ぶ漫画創生期の天才である。

500巻770作品をこの世に残し、60歳でこの世を去った。

個人的には、サイボーグ009、佐武と市捕物控に出会えた驚愕の思いが

何十年も継続しているので、本作品はこれに準じてしまうけれども、

ホテルという単純は舞台仕掛けで37巻にわたる読みきり物語を創出する

そのポテンシャルの高さに圧倒される。

一つ一つの作品は良く練られ各回完結している。手塚のブラックジャックに

似た凄さを感じる。恐らく、競い合うように作品を毎週世に出していたのだろう。

物語、作品にプロの美しさ、潔さがテーマに頻出するが、自らをそこに

投影していたのではないか。



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[投稿:2011-12-31 18:47:48] [修正:2011-12-31 18:47:48] [このレビューのURL]

相当残念なマンガ。

一人よがりで自己中心的なストーリ仕立てで、読者置いてきぼり。

一流誌での連載は、編集者側のフィルターがかかって、

あるいは読者の支持がなければ、すぐ降板になるはずだが、何故22巻もの

長期連載が叶ったのか不思議。

所詮、ウルトラジャンプとは、そんな漫画誌か?

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[投稿:2011-12-04 08:15:42] [修正:2011-12-04 08:15:42] [このレビューのURL]

10巻まで読みました。

設定良しで、14年前から延々なんとか続いているようですね。

悪くは無いが、新しい展開に入る前に一つ一つ片付けて欲しいよね。

多重人格探偵って、最初の2,3巻で居なくなってしまっているところを

見ると、最終的な始末を考えていたわけではないのが分かります。

いわゆる、行き当たり場当たり的展開なので、部分部分で楽しめても

全体の話には支持できる読者はいません。

勝手にすれば・・です。

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[投稿:2011-11-13 17:12:59] [修正:2011-11-13 17:12:59] [このレビューのURL]

カイジの活躍や賭博勝負の在り様も良いけど、何より

賭博を通して社会の構図や人間を俯瞰している点ですごい。

悪党側の会長や利根川は極端な描写ではあるが、社会権力者の代弁であり

資本主義社会の正義を語らせている。

<感銘した台詞>

1.高層綱渡り:死を現実のものと受け止めて命乞いを始める者へ利根川が、

「どんな事態になってもとことん真剣になれない病。いつだって許されると

思っている。借金を踏み倒そうと極論、人を殺したとしても、自分は悪くない

自分は許される、なぜなら今起こったこの事態はあくまでも仮で、本当の自分は

あずかり知らぬこと、そう考えるからだ。・・・ゆえに奴らは30になろうと

40になろうと、自分の人生の本番はまだ先で、本当の俺を使っていないから

今はこの程度なのだといい続け、結局老い死ぬ時に丸ごと本物だったと気づく」

2.カイジの名台詞:「勝たなきゃ、誰かの養分」

3.綱渡りの最中、カイジが、「希望は、・・夢は・・・人間とは別の何か

他のところにあるような気がしていたけどそうじゃない!人間そのものが希望だったんだ」

4.会長が「貧乏人は王にならんと金を求め、逆に現在いる王の存在をより磐石に

する。そういう不毛なパラドックスから出られない。金を欲している以上、

王は倒せぬ。」

並みの社会学者や哲学者、共産主義者では想定できない極限状態だから、

説得力がある。

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[投稿:2011-10-22 18:50:38] [修正:2011-10-26 01:51:56] [このレビューのURL]

物語は昭和54年の夏から始まる。高度経済成長期の象徴である団地は、

その後日本の経済発展とともに”うさぎ小屋”と揶揄されながらも、

当時は確実に経済発展の証しだった。

団地生活を巡る日本人の家族の有り様は、昭和の時代の一断面でもあった。

日本歴史の中でもたった30年程度の短い期間だが、その時代を表現する

ために不可欠な生活様式である。

そこに焦点を当てて、昭和の家族群像を表現し、同時に今は老朽化した団地を巡って

平成の家族への変化を通じて、普遍的な家族愛を表現してみせた。

柴門ふみ以外の作家では向田邦子にしか描けない、フィールドかな。

「家族の食卓」と違った背景は、やや老齢化日本への変化が織り込まれて

いる感じか。

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[投稿:2011-09-23 16:29:11] [修正:2011-09-23 16:29:11] [このレビューのURL]

3点 THE GOLDEN

本当に柴門が描いたのか、疑わしい作品。

設定もそれらしく、ストーリもそれらしいが、全くひねりがなく、

いつもの恋の切なさが全く表現できていない。

絵も何となく違っていて、アシスタントに描かせてマイナーな雑誌で

こっそり稼いだ感じ。

上述のことが事実と異なるなら、柴門も50歳になってセンスも

老いたと言わざるを得ない。残念。

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[投稿:2011-09-21 21:10:51] [修正:2011-09-21 21:10:51] [このレビューのURL]

子供は時に残酷で、平気で人を傷つけ、傷つけたことを忘れ何事も無かった

かのように大人になっていく。正義の味方であるはずのケンジですら

そうなのであって、凡人の私達はなんと罪深い存在か。

その罪が”ともだち”を生み出したのである。

このように理解すれば、長編ではあるが、どこにも破綻はなく

”ともだち”は彼らである必然性がある。


長編ではあるが、全ての伏線は、最終話に終結してきているではないか。

20世紀少年達のひりりとした悲しみを痛みを21世紀に持ち越して。

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[投稿:2011-09-13 21:08:24] [修正:2011-09-13 21:08:24] [このレビューのURL]

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