「朔太」さんのページ

総レビュー数: 839レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

最遊記本編に至る500年前のお話です。
西遊記で語られる悟空が岩から生まれ、天界から
放逐され、五行山に封印されるまでの大騒動が、
中国ほか東南アジアでは面白おかしく語り継がれているそうです。
日本人がよく知る西遊記の三蔵法師との旅は、
後半のお話ですが、前半は全くと言ってよいほど
日本人には馴染みがありません。

とはいえ、本作品でもタイトルから微妙に変えている
ことから分かるように、本家西遊記から相当乖離した
独自のストーリー展開です。
確かにオリジナリティはありますが、3名の悟空の
庇護者たちの命を懸けて拘る意地の理由が、
終始一貫して理解不能でしたので、入り込めません。
ここが最も大切なところですが、全く説明不足でしかありません。

女性作家の重視する感情最優先ストーリーとなって
しまっており、根底にはBLすら感じてしまいます。
個人的には、BLはそんなに美しいことですか?
と思いますので、共感できません。

絵は美しく、格好の良い人物しか出てきませんので、
女性向けには一定の評価は与えられるかもです。

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[投稿:2020-11-27 06:09:42] [修正:2020-11-27 06:09:42] [このレビューのURL]

小学校低学年向け少年漫画です。
少し学年が上がると読めないというか離れて
いきそうなギャグ漫画でした。
ある時代を駆け抜けた作品ですが、
多くのギャグ漫画と同じ運命をたどりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-09-10 07:27:33] [修正:2020-09-10 07:27:33] [このレビューのURL]

大人気テレビドラマになったということで、試し読みを致しました。
中学生と中学女教師の間の言わば、よろめきドラマです。
内容的にはどこかで見たような既視感があるので、
それほどときめき感はありませんが、
主人公の中学生は思春期病の典型美男子ですし、
女教師はいわば天然のはかない美しさがありますので、
少し条件が揃い過ぎの特別な美男美女の物語にも見えて、引きます。
高校生になった2巻で撤退します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-06-29 11:43:33] [修正:2020-06-29 11:43:33] [このレビューのURL]

絵は見やすく上手いと思いますが、普通の女子高校生の
恋愛模様でした。
第一話の両親がバングラディッシュに転勤という意外な
設定から始まったので、期待して読み始めましたが、
やっぱりな・・展開でした。
タイトルに惹かれて関心を引きましたが、起伏がなく、
事件も起こりません。
ごめんなさい、2巻まで読み進めて撤退です。

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[投稿:2020-05-09 08:44:02] [修正:2020-05-09 08:44:02] [このレビューのURL]

3点 BIBLE

村枝氏が高校時代に読み切りを描き(未掲載)、
1980年前後に一度初単行本作品としてまとめ、
それを原型とした「RED」を1999年に連載開始との
経緯が、単行本あとがきに書かれています。
読めばまさに「RED」の雛形そのものでした。

村枝氏の描きたい未開拓地、ここではアフリカ
統一戦線での戦場でのならず者同士の小競り合いを
背景に、仲間の友情を基軸にしたお話しです。

画はそこそこ上手いのですが、残念ながら
セリフ回しやストーリー展開は大人の鑑賞には耐えず、
少年誌向けの範囲は超えられない印象です。

「RED」に対して評価が高い人にはお勧めですが、
そうでない人には同じ話を読まされている印象が
拭えないでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-03-02 18:53:38] [修正:2020-03-02 18:53:38] [このレビューのURL]

3点 セルフ

すみません。
主人公の世界に感情移入どころか思考も理解できませんでした。
人間の内なる嗜好や癖に他人は入れないものですから、
当然理解できない範疇はあるのですが、
私には別世界でした。
別世界という想像もできない新しい世界を提示した
作者のチャレンジだけは評価しましょう。

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[投稿:2019-09-12 03:27:15] [修正:2019-09-12 03:27:15] [このレビューのURL]

私たちの知らない種の起源、地球の創造、宇宙の起こりなどに
繋がっていく創造主たる海の物語です。
その世界観はダイナミックで神秘的です。

しかし、残念ながらあまりに観念的で、非論理的なので、
仮説の可能性について提言されているようで、
その世界観に共感はできませんでした。
一種の新興宗教的な説明の仕方に共通した感じがします。

娯楽としてもSFとしても物語としても、どの切り口で
評価しても、私には喰い足りず、低い評価になってしまいました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-08-07 17:13:53] [修正:2018-08-07 17:13:53] [このレビューのURL]

エセ自伝的作品だそうです。
何か朝倉さんの持つ感性に共感なり共振なりが必要なのでしょうね。

明らかに知恵の足らないマリエ以外には男性的振る舞いの
多い女性が多数登場するのですが、
残念ながらつまるところ「私は恋愛したいんだ。」としか
叫んでいないように見えます。
深い渇望とは、結局はエロスなのでしょうか?

どうでもよい、どうとでもしてくれという感想が残ります。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-09-24 15:50:47] [修正:2017-09-24 15:50:47] [このレビューのURL]

雰囲気のある描画、雰囲気のある設定、これだけでスタートさせて、描いている間に何かが加わるだろうという、行き当たりばったりの作品でしたね。

泣ける話を作りたいけれども、何も思いつかない。
その挙句ひねり出したのが、猿の親子の絆の話だったり
(これで1巻を使った)、妹の復讐のために演奏会に
嫌がらせに来るやくざの兄貴との対決(これで2巻を使った)
だったりするわけです。
主人公たちのドジや誤解がどんどん事態を悪化させる様は、
もうドタバタ劇になってしまっており、感動も何も起こりようがないわけです。

素晴らしい設定、背景に期待が大きかっただけに、失望が大きい作品でした。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-09-17 06:55:14] [修正:2017-09-17 06:55:14] [このレビューのURL]

3点 軒猿

戦国時代の上杉方忍者群軒猿、武田方三つ者、北条方
風魔の三つ巴戦を中心に、戦記を柱に据えた展開。
ではありますが、戦記物ではたとえば「センゴク」と
比較しますと、命のやり取りの厳しさの点では、
雲泥の差ですね。

妙に現代のヒューマニズムを正しい価値観として
混ぜ込むもんですから、非情な時代背景に現代劇を
持ち込む無茶苦茶なお話になってしまっています。
例えば、戦火にあって敵の忍者が襲ってくるかも
しれない状態で、人の良い主君景虎が部下である
忍者たちに酒を振る舞う場面があったり、主人公
未熟者忍者が主君を呼び捨てにして、それを嗜めも
しない周囲だったり。
いつまでたっても半人前の主人公でも周囲が温かく見守ったり。

「ギミック」でも感じた漫画だから許される感の
違和感は、この作者ならではのものらしく、
私には合いませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-08-05 06:02:02] [修正:2017-08-05 06:12:39] [このレビューのURL]

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