「朔太」さんのページ

総レビュー数: 820レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

中学生以上高校生未満のラブコメの王道とはいえ、
“新鮮な空気を放出し続ける古典的カップル”の
秋吉と郁ちゃんは、万人に支持される学生
カップルの鏡と言えそう。
そこに第一人称で二人の舞台廻しとして、
雑種犬マメタロウがしっかり存在している。
むしろ、マメタロウが主人公なのだが、
彼の目を通した二人の微笑ましい日常が
メインシナリオだ。
 
なるほど古典的ラブコメだが、いつの時代にも
支持されるだろう素地があって、何回読み
返してもほっこりとした気持ちになる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-28 23:24:41] [修正:2016-06-28 23:24:41] [このレビューのURL]

変な外国人との結婚生活を描いた漫画。
異文化との遭遇というよりも、変な拘りを持った異国の人との遭遇という方が
適切な気がします。
井上真央さん主演の映画も見ましたが、原作に比較的忠実に描かれていました。
変な生活習慣も可笑しいなあと笑える毎日も刺激的な人生かもと思えます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-07 21:03:11] [修正:2016-06-07 21:03:11] [このレビューのURL]

学校を卒業して都会の会社勤めを始める頃、要するに就職頃の緊張感、期待感って、
後から思えば人生の転機ですね。最初に入る独身寮も人生の登竜門ですし、社会の縮図です。
独身寮で出会う先輩や友人は、ひょっとすると貴方の人生を決める出会いだったかもしれない。
そんな背景を良く知った作者だと思います。

しかし、独身世代ですから、最大の関心事は、異性であり恋愛となってしまうのは
仕方ないのですが、その基になるのは独身寮で繰り広げられる友情だったはずです。
もっと恋愛や三角関係から距離を置いた独身寮の物語にもなり得た可能性を感じられたのに、
そこは消化不良気味で終わってしまったのは勿体ないと感じました。

ところで、ツルモクはカリモクのオマージュですよね。きっと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-05-09 02:32:08] [修正:2016-05-09 02:33:49] [このレビューのURL]

演劇の世界の異常なまでのストイックさや人間関係の特殊性は、
文学や伝聞でよく伝えられるところです。
演劇世界の特殊性もさることながら、俳優キララの奔放だが、
天才肌の人物像が魅力です。
講談社漫画賞も受賞しており、やや玄人好みのテイストです。
が、私のような平均的読者には、強い感動はありませんでした。
かわぐちかいじの中期作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-05-03 16:24:03] [修正:2016-05-03 16:24:03] [このレビューのURL]

ギャグとしては下ネタのオンパレードで、品格のカケラもない。
アザゼルの最低最悪な性格もあって、結構不愉快になる場面もある。
悪魔だから仕方ないとはいえ、仕事はできないのは勿論、不出来を必ず他人のせいだ
と言い張り、その割に自尊心は高く、いずれは魔界の王になるはずと主張する。
挙句は、「俺をなめていると・・おさな馴染みの彼女が黙ってへんど。」

下品でどうしようもないが、しかし・・・普通に可愛い佐隈や悪魔以上の
悪魔のような芥辺とのからみは、ボケとツッコミが完成されていて、笑える。
ツッコミの際には半端ない制裁(首が飛んだり、クラッシュしたり)で、
これも毎度お約束のパターンで笑える。

読めば読むほど引き込まれていくのも悪魔の呪いのせいか。
子どもには読ませられない文字通り悪魔の書。10巻まで。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-04-17 18:02:08] [修正:2016-04-17 18:02:08] [このレビューのURL]

外国人との結婚生活は、異文化の衝突であり、こんなことで怒るんだとか、
悲しむんだとか、嬉しいのかとか、発見の毎日なのでしょうね。
その感動が漫画やエッセイにしたくなる原動力なのだと想像できます。
本編では、主夫をしている立場としての赤ん坊の子育て奮闘記も加えて、
新鮮な感動として多くのページが割かれています。
さらに、理系女子の嫁との人格差もまた楽しめます。

とても気になる異文化を示すと
・ビズ(キス)は他人と頻繁にするのに、時と場合の空気でする、しないの
 判断をフランス人はしていること。
・フランス人でも、時間を守らない、タクシーひとつ捕まらないパリには
 長く居たくなくなり、東京に帰りたいと思うらしいこと。
ちなみにモンプチは「可愛い私の赤ちゃん」という意味だそうです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-04-07 21:54:56] [修正:2016-04-07 21:54:56] [このレビューのURL]

特段の盛り上がりもない割に、ヒカルに共鳴してしまい、ヒカリの成長を気持ちよく
見守りたくなるお話です。碁漫画というけれど、戦いの展開や一部始終を見せたことは一度も
なく、本当の囲碁ファンにはまったくもって物足りないです。
しかし、サイというファンタジックな存在とリアルなヒカルの成長が風変わりなハーモニなんですね。
一つの社会的なブームを起こした漫画ですが、本当のところ何が世間に受け入れられたか
正しい分析は誰一人してくれなかった全く不思議な作品でした。
今後も的確なレビューを後世に期待する作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-02-25 21:39:37] [修正:2016-02-25 21:39:37] [このレビューのURL]

星里さんの作品が、ラブコメ嫌いの男性誌でも受け入れられるのはただただヒロインの
可愛らしい笑顔でしょう。
1990年代の恋愛事情はもっとバブルな感じだったと思うけど、一方で昭和的なはにかみながら
距離を近づけたり離れたりの繰り返しのじれったい関係構築が一般的だったような。
ラブコメはその時代の背景を映す鏡なんでしょうか?
ほっこりドキドキ昭和感覚を感じたい方は、一読をどうぞ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-01-16 17:57:00] [修正:2016-01-16 17:57:00] [このレビューのURL]

独りよがりな主人公には共感できませんが、むしろサブ的に散りばめられた周辺の漫才師たちの
プロフェッショナル魂のストーリこそ本編の神髄ではないかと思います。
デジタルきんぎょの天才金本と相方藤川の敬愛しながらもライバルにある微妙な関係、
ねずみ花火の芸への処し方など人間ドラマの見せ方は、いつもの森田まさのり氏の
ものでした。10巻まで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-01-12 22:26:22] [修正:2016-01-12 22:26:22] [このレビューのURL]

6点 MW

映画かTVドラマ用シナリオを絵コンテ付きで表現したかのような作品。
決してこき下ろしているわけではなく、今どきのシドニィ・シェルダンあるいは
湊かなえ、夏樹静子かのごとくサスペンスドラマ調のテイストである。
実際のところ、2009年に玉木宏、山田孝之主演で映画化された!
現代の我々が読む分には、6点という評価になってしまうほど、漫画文化は進化した。
しかし、1976年という時代背景を考えれば、先鋭的と言わざるを得ず、天才手塚治虫のなせる
技としか言いようがない。

先人たちの功績に合掌。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-01-06 20:35:14] [修正:2016-01-06 20:39:04] [このレビューのURL]

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