「朔太」さんのページ

総レビュー数: 821レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

おどろおどろしい表紙なので、ずっと読むのを避けて
きましたが、結構評判が良さそうなので手に取ってみました。
よく調べると、この先延々と続編があることが分かり
ましたので、途中で挫折を覚悟して、第一の惨劇から
順番を間違えることなく読もうと思っています。

まず、作画を女性作家にして、萌え系の登場人物が
ほとんどという点で違和感を感じました。
コンピュータゲーム用に制作されたためでしょうか。

次に人里離れた雛見沢村の中学生がこんな格好してるの
かという疑問、また、男子学生が登場しないこと、
何年生かわからない違和感がります。
さらに、全体に主人公の主観で語られるので、
どの情報も疑心暗鬼によって、嘘情報にしか
思えません。
結局、本編だけでは十分な情報を与えられていない
段階ですから、単に悲劇が起こったという
プロローグのような気がしています。

本作品だけを読んだ時点でのレビューですので
不満が多いですが、解決編まで読んだところで
できれば大きなサプライズが欲しいところです。

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[投稿:2020-06-16 18:35:00] [修正:2020-06-16 18:35:00] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

主人公の心平は、高校時代に特に実績もないのに、妙にプロ野球選手、投手として自信があって、自身の売り込みでドラフト外で入団します。
本当の実力を隠しているようなんですが、オープン戦も力を発揮できず、開幕戦から出場ってあり得ません。
しかも、抑え投手として出場したとたん、超遅球だとか左右投げとか、だまかしながら14連続セーブという活躍です。
その後はやはり活躍できないのですが、自分の計画の一部であることを匂わせます。
2年目は外野手として活躍するのですが、このままの起用法なら野球をやめると言いながら、その後も首位打者を取るなど投手以上に活躍するのに、ストッパーとしてはルール違反のイカさま投法でゴマかしながら活躍します。
球団職員の手を借りて、飛ばないボールを自分だけ投げるあたりは、少年漫画としては不適切です。今の時代ではあり得ないでしょう。
ここまでは、実は前半までの感想です。

以下は、2/3くらいを過ぎた後、本当の自分の計画という内容が明らかになります。
理想の球団を経営するという夢でした。
ここからプロ野球のとらえ方が変わって、選手集めの話が大半を占めてくるようになります。
ドラフト話や女性選手、ラグビー選手のスカウト、山奥で暮らす世捨て人などです。
球団オーナーが外野手兼投手なのですから,ハチャメチャやりたい放題になりました。
水島先生のこんな球団があったらいいなという思いがベースになったような気がします。

水島作品、特にドカベン、あぶさんは好きな作品ですが、この作品は雑な構成で好きになれませんでした。
水島作品の中でも、面白度ではランクの低い作品だと思いました。
主人公とタイトルの設定に一貫性がないので、共感できないことが原因だと思います。

ということで、至る所にタイトルの違和感を感じるシナリオと共感できない主人公の設定がとても苦い作品でした。

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[投稿:2020-06-01 17:58:54] [修正:2020-06-01 17:58:54] [このレビューのURL]

男尊女卑の世の中の既成概念を打破したい女性
「はいからさん」の奮闘記。
しかし、理解があってしかも権力を持つ男性の
婚約者の後ろ立てがあってのことと、
斜めに見たくなります。
それは、やはりご都合主義の展開だからですが。

難しいことを言わなければ、ただただ楽観的に
生きる手助けにはなりそうです。

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[投稿:2020-05-30 07:28:09] [修正:2020-05-30 07:28:09] [このレビューのURL]

5点 RED

西部開拓時代を終えた米国建国時代における滅亡
インディアンによる壮大なスケールの復讐劇でした。
復讐される側にも主人公を支える側にも多くの
登場人物が配されており、丹念なキャラクタ作りが
印象的でした。

しかし、枝葉を取り除いて考えて見ますと、
当初より主人公の怨念は終始一貫しており、
敵が入れ代わり立ち代わりするだけで、
最後には復讐をどのように果たすのかだけが
関心でした。

19巻もの長さの割には全て予定調和であり、
予見できる物語でした。
そのような意味で読者の期待を裏切る意外性はゼロですし、
ストーリーも平坦過ぎるくらい平坦でした。

見るべきものは、主人公を支える仲間たちの友情と
動機の説明となるサブストーリーにありました。
これも村枝氏の友情に対する考え方が全ての人間
関係に共通しているのですが、兎に角寝食を共にした
人間は友人であり、ひとたび友情が芽生えれば、
命を懸けてもそれに拘り続けるパターンです。
あるいは友情に背いて裏切りをした男の傷心を
終生背中に背負っています。

そんなステレオタイプの登場人物とお話が延々と
繰り返される印象です。
セリフも格好の良いものが多く出てきますが、
何を言っているのか意味不明なものが多く、
少年誌向け作品かと思ってしまいました。

全巻読み通しましたが、銃撃戦や決闘により死んだ
登場人物の主だったところでも50人はいそうです。
端役も入れれば300人程度かなあ。
そんなことで大河ドラマを見るような長編大作になって
いますが、私にはとても単純な数巻でまとめられる
ような内容の薄いドラマを見た感じだけが残りました。

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[投稿:2020-05-06 06:34:52] [修正:2020-05-06 06:34:52] [このレビューのURL]

GTOが代表作品になってしまった感のある藤沢とおる氏
ですが、GTO連載時には突き抜けた面白さがありました。
特に、退廃的なギャグが好きで、これは次々と傑作が
生まれてくるんだろうと期待した作家さんのひとりでした。

しかし、その後は数は出しても、結局GTO以上の
作品は生まれず、鳴かず飛ばずで、ついには50歳以上の
ベテランになってしましました。
本作品は、藤沢氏の最も勢いのあったGTOを下敷きに
若干少し変化球で勝負しましたが、結局中途半端な
テイストになってしまいました。

GTO以上の作品はもう生まれないのでしょうか。
がんばれ!藤沢とおる。

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[投稿:2020-04-04 13:09:59] [修正:2020-04-04 13:09:59] [このレビューのURL]

私自身は、まず絵が合わないので、評価が低くなります。
不自然に動きがオーバーアクションで、可愛い絵柄なん
ですがその割にはヒロインに色気がなく魅力がありません。
釣り自体がうんちくになりがちなので、なかなか興味が
深まらない印象です。

それでも、釣りがスポーツとして認知されだしたのは、
この漫画の功績でしょう。
長期連載を達成したことは、支持されてきた証だと思います。

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[投稿:2020-03-06 02:12:33] [修正:2020-03-06 02:12:33] [このレビューのURL]

画は可愛いし、モラトリアムな世代の心情が
よく描かれていると思います。
でも、何か違うんです。

ジャニーズ系の可愛い男子を中心に描かれても、
それは中学生や高校女子の夢の世界であって、
現実の大多数の汗クサ男子とはかけ離れている。
のでバーチャルなんです。

思春期の悩みは深いのは同じだけれど、
考えている未来が必ずしも明確ではないのも
同じだろうけれど、他人に価値を見出されて
すでに無形財産を持っている人物には
共感できないものです。

具体的に言えば、脇役のくるみに関わる話が、
一番面白く思いました。
ただただ普通男子と普通女子では話は
作れなかったのでしょうか。
そこを掘り下げられるようだと、
志村貴子も本物と認めましょう。

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[投稿:2019-12-24 19:33:08] [修正:2019-12-24 19:33:08] [このレビューのURL]

5点 ARMS

SFバトル系漫画はやや食傷気味になってきた今日この頃
なので、今読むのははっきり言ってシンドイです。
漫画の系譜から言えば、SF系漫画ほど現代科学の進化に
ともなって、とんでも技術では子供でも心配になるし、
当たり前想定では誰も心が湧きません。

連載開始時の1997年頃なら受け入れられた想定背景も、
20年経てば後発作品によって陳腐化されてしまうのが
SF漫画の運命なのでしょうか。
10巻までで断念しました。

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[投稿:2019-12-09 18:54:31] [修正:2019-12-09 18:54:31] [このレビューのURL]

5点 亜人

不死人が存在することが主題です。
何故そこに存在するかは問題ではなく、死なない以上に
IBMを生み出せるなど特異な体質を持っています。
ひっそり静かに生きることを選択する者が多数でしたが、
一部に人類に宣戦布告する集団が現れるという展開です。

固有の体質を使って戦闘を楽しむという者たちと人類の戦いと言えます。
私には話の展開にのめり込めないところを感じました。


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[投稿:2019-08-06 20:49:01] [修正:2019-08-06 20:49:01] [このレビューのURL]

性同一性障害という病気がもたらす本人のみならず、
家族や社会との葛藤をテーマにしました。
ナイーブな問題だけれども、想定できる問題や衝突を
余すことなくタブー視しないで問題提議をします。

皆さんの評価は高いので、口はばったいのですが、
全巻を読んだ正直な感想です。
背景を理解するための1巻と結着の15巻の間の
13巻分のお話は、毎号毎巻同じ繰り返しに感じてしまいました。
プロセスの進展はほとんどありません。
周辺の同じ思いを持つ男女、姉、母、女友達の優しい
共感と彼ら同士の反発の繰り返しです。
やや退屈さを感じるほどの行きつ戻りつを繰り返すのが残念です。

また、画は可愛いのですが、人物の描き分けが苦手な
ようで、十人くらいのサブキャラはほとんど誰だか
わからないまま話しが進んでいった感じでした。
まあ、それでも問題ない展開も困ったものですが。

面白いのは、主人公を取り巻く男友達のほとんどは、
無邪気な攻撃を仕掛けてくる敵ですね。
男社会が絶対敵だと理解できます。
要するにオンナ世界になれば、救われる男も沢山
いることを男は知るべきですね。

つまるところ、本当の自分をさらけ出したい欲求と社会と
どのように折り合いをつけていくかの問題なんですよ。
繊細な心を持つ人間は、獣がいる社会では生きていけません。
繊細な世界を好む人たちに守られた駕籠の中の世界だけが、
彼らの住処という結論かと理解しました。

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[投稿:2019-06-09 14:55:45] [修正:2019-06-09 14:55:45] [このレビューのURL]

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