「朔太」さんのページ

総レビュー数: 819レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

学習漫画の先駆け的存在でした。
本作品でなくとも、この種の学習漫画にどなたも一度は
小学生時代にお世話になったはずです。

学習漫画は本作以前は子供向けだったのが、大人向けに日本
の歴史を漫画で精巧に描き、支持を得ました。
シリーズ累計800万部以上の売上をあげ、大成功だったようです。
その後も日本史ブームの火付け役としての価値は
誰もが認めるところとなりました。

石ノ森章太郎は、それ以前に「日本経済入門」でヒット
させており、漫画の文化的役割と可能性について限界は
ないはずとのポリシーを持っていました。

彼の懸命な活動による功績は計り知れないものがあります。


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[投稿:2019-07-21 06:09:20] [修正:2019-07-21 06:09:20] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

第一巻を手にした途端、独特の世界観にどんどん引き込ま
れていきます。
何が主人公に起こったのか、謎を追い続けたくなります。
人類史の根源から人類の未来を託すべき新人類の誕生、
さらに淘汰の闘争へとつながっていく予感が
壮大なスケールで現れてきます。
人類を統べるべきリーダーの誕生のプロセスを追いか
けていく目撃者になるというのが読者の期待でした。

主人公晴は、防衛機能をまず掌握するためだと思われま
すが、防衛大に潜入します。
しかし、そこから突然、ミクロな人間臭い展開が始まり、
人間同士の些細なバトルに展開される始末です。
さらに、晴は起源であるアルファが全く登場しないで
ベータである梶に主役が移ってしまい、何をしたいのか
何が主題だったのか迷走しだします。

ベータと他の種族のアルファとのバトルって、何か
意味がありますか?
それも後半の大半をこのつまらない抗争が延々と続きます。
この辺りは連載中はとても不評で、連載打ち切りが
囁かれるようになってきます。
そのためか14巻で政治家に転身しようと立候補する
梶が主役のまま、終わってしまいます。
迷走としか言いようがないです。

前半は8,9点の評価でしたが、後半が3点くらいの
評価になり、全体としてはその平均を与えたいと思います。


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[投稿:2019-07-05 20:07:48] [修正:2019-07-05 20:07:48] [このレビューのURL]

自虐的私小説風漫画です。
漫画家残酷物語の延長にあります。
ヒット作品の出せない(売れない)漫画家の最大の弱点は
エンターテインメントとなるストーリーテラーになる
才能がないことなんですね。
常日頃から思うのは、漫画家の苦しみの大半はネームの
考案なんだから、ここは分業制で原作者と手を組むべきなんです。
商業ベースの漫画家さんには、なんだかんだ言っても
一定レベルの絵なら描ける人は沢山いますからねえ。
自身の適性、才能の限界を知れば、編集者に頭を
下げるべきなんです。
才能ある原作者もそれほど多くはないのかもしれないですが・・。

さて、本作品の第1巻には引き込まれ魅力がありました。
まさに自身の小規模な生活ぶりが、社会の底辺に落ちるか
どうかの瀬戸際で踏ん張っている活力が伝わってきました。
しかし、多少なりとも連載(定収入)を得ても、
編集者と妻と他のライバル達との関わりどころか嫉妬と
優越感との行きつ戻りつを繰り返すのですね。
これには、さすがに2,3巻読んだところで食傷気味になりました。
おまけにそれほどの自虐ぶりなのに、妙な自信が加わって
くるので鼻につくようになりました。

6巻で休載にしてストーリー漫画に転身されたのは、正解でした。
作者も妻に言ってますが、「いつまでも漫画家でいられる
ことはない。そのことは分かっているのか。」
妻は「その時には私が働くから、心配なさんな。」と返して、
作者は最高の妻だと賞賛します。
かような具合で、まさに小規模な生活というより、
小心者の日記と回顧録を見せつけられるという感じです。
私にはやや重かったです。

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[投稿:2019-06-26 19:58:29] [修正:2019-06-26 19:58:29] [このレビューのURL]

素晴らしいのはタイトル。
確かに心を満たすのはマフラーからまき散らす爆音だけ。
これを日本中にまき散らしたい欲求が上手く表現できている。

簡単に言えば、暴走族物語。
英雄視もしないし、刹那的でもない。
走ってないとただの暇人だからという理由で走る。
未来も大人の先も知らない、考えない。

高橋ツトムの絵が好きだ。
説明できない感情を上手く表情にできる人だ。

惜しいと思うのは、やや冗長なストーリー展開。
雰囲気が最高なので惜しい。


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[投稿:2019-06-05 05:42:36] [修正:2019-06-05 05:42:36] [このレビューのURL]

小学生が主人公ということ、作者が女性ということ
もあって、ストーリーはやや幼稚ですし、
ドタバタした騒動も鼻につく感じです。
しかし、この世に想念を残す霊が中心になるテーマ
ですので、最後は共感を覚える感動が残ります。
特に、5巻番外編の2つの作品は、印象的なお話で締めくくっています。


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[投稿:2019-05-19 13:51:24] [修正:2019-05-19 13:51:24] [このレビューのURL]

異彩を放つ作品を連発していることで知られる松本大洋氏
ですが、恥ずかしながら初めて読ませてもらいました。
帯には「自由なネコと地獄の街の物語」とか「自分の町を
自分の体で生きたくなる。」とか素敵なワードで飾られていました。

なるほど、独特の世界観だし、生きる上で教養とかルール
はそんなに要らないといった価値観を感じさせてくれます。
特にシロをどう感じるかで、この作品の価値は変わります。
私は、シロの雰囲気だけでは、特段の特別視するような
贔屓の気持ちは起こりませんでした。

読後感として文句のつけようもなく、作品としての完成度は
高いものがありますが、でも、あと一つ感動あるいは
共感させるものが足りない感じがするのは私だけでしょうか?

ピンポン他の有名作品も読んでみたいと思います。

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[投稿:2019-04-16 19:16:32] [修正:2019-04-16 19:16:32] [このレビューのURL]

オトナテイストを一段と進めています。
団鬼六を彷彿とさせる師匠と弟子は、リアルであり、
実際こんな関係であることが必須だろうと想像します。
実録レベルになるとやや腰が引ける方ですが、
漫画だと適度なエロに中和されているように思います。


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[投稿:2019-03-10 06:09:21] [修正:2019-03-10 06:09:21] [このレビューのURL]

鉄のアラサー処女の冬子と性に自由奔放な妹夏姫と対照的な姉妹のお話。
その間に入る平田と3人で紡ぐ関係は、テレビドラマ風で面白かったです。
フィナーレにも満足しました。

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[投稿:2019-02-05 02:39:12] [修正:2019-02-05 02:39:12] [このレビューのURL]

最初の2巻までは、個性あふれる人物のオンパレードで
相当強いチームが出来上がる予感がしました。
練習すら楽しめましたから、先々の展開に期待が膨らみました。
しかし、回を重ねると、バレーボールはどうでも良いのですね。
少年漫画風バトルを期待したら、全くの少女漫画でした。

小中学校時代のいじめやトラウマを引きずって、
友情物語を育む、あるいは保護者のような恋人と親友。
ああ、読みたい漫画ではなかったです。


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[投稿:2019-01-05 16:39:37] [修正:2019-01-05 16:39:37] [このレビューのURL]

テーマをSMだけに絞って、雰囲気のある長期連載シリーズ
によく仕上がっています。
これだけ長く続くとは思わなかったので、感心しています。
読者もエロに対して成長を促す作品かと思います。


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[投稿:2018-12-08 06:35:17] [修正:2018-12-08 06:35:17] [このレビューのURL]

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