「朔太」さんのページ

総レビュー数: 839レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

八重山諸島の実在のいくつかの島をモデルにした羽照那島は、
都会疲れした人間たちには、天国のような島です。
ここで繰り広がれる人間ドラマは、・・・と期待しましたが、
ヒュウマンな要素は少なく、シナリオ展開の面白さはほとんどありません。

うめ氏の大東京トイボックスでも共通する感想ですが、
今どきのドライな人間描写が多く、ドラマ性に欠ける面が残念です。
しかし、絵はしっかりとした描画力の上、作者の体験を含めた
きっちりとした取材の跡が感じられます。
作者うめ氏の南国愛に溢れた作品でした。

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[投稿:2022-02-05 09:29:32] [修正:2022-02-05 09:29:32] [このレビューのURL]

設定の面白さに引き込まれて、読んでみました。
ですが、魅力的な設定がいつまでも生きてこないんですね。
最終話まで読んでみて分かるのですが、アナーキズムの
讃美あるいは日本的革命の渇望を裏側に秘めて、
笑い飛ばそうと試みたようです。

しかし、途中ではその意図は図りかね、資本主義の
究極の見苦しさを描きたいのか、
滑稽コメディをやりたいのか。
絵柄からはシリアス路線とは思えず、ギャグが
出てくることを期待するのですが、笑える場面が
全く出てきません。

企画倒れの尻すぼみ感たっぷりの残念な漫画でした。

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[投稿:2022-01-18 09:03:24] [修正:2022-01-18 09:03:24] [このレビューのURL]

恋を科学すると言いながら、登場するドラマはいずれも
ステレオタイプのありきたりのものばかりで、興味を誘うものはありません。

しかし、7巻の最終巻までついに完読させられました。
最大の魅力は絵の画力でしょうか。
女性の美しさ、可愛らしさをいかんなく表現されていると思います。

7巻という丁度よい長さで終えることができたと思います。

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[投稿:2022-01-13 10:44:18] [修正:2022-01-13 10:44:18] [このレビューのURL]

陰陽師を主題にした以上は、呪文や呪符と霊能力で穢れを
祓うべきだと思うのですが、ここでは呪力というものを
持ち出して、戦闘バトルゲームのごとく、パワー、
エネルギー勝負の力技のバトルで勝ち負けを決めてしまいます。

出て来る題材は、全てどこかで見たり読んだりの既視感がたっぷりです。
オリジナリティと言えば、男女のペアで戦う陰陽師コンビが
十代の許婚夫婦であるということぐらいでしょうか。
7巻まで読みましたが、撤退致します。

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[投稿:2021-12-28 08:38:16] [修正:2021-12-28 08:38:16] [このレビューのURL]

怪しと同居する古本屋ののんびりとした日常の描写を
当初は目指したものと思われます。
というのもタイトルに日記がついていますからね。
なるほど最初の内は、そんなスローな日常だったように
思うのですが、次第に怪しを取り締まる側の役人との
攻防になってくると、少し内容に変化が現れて、つまらなくなってきました。
少年誌じゃないんだから、そこは要らない感じがしましたね。

主人公の生い立ちに関する謎も、もう一つの切り口では
ありましたが、それも底が浅いというか、想定範囲内で
興味をそそりません。
絵は可愛く読みやすいのですが、典型的な竜頭蛇尾の作品でした。
7巻まで。

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[投稿:2021-12-25 08:54:26] [修正:2021-12-25 08:54:26] [このレビューのURL]

漫画家として内なる悩みに焦点を合わせて、自虐的に
読者に共感を求める姿勢は、私小説を売りにする
明治の文豪を連想させます。

読者がエンターテイメントを求めているのに、
知ってか知らずか、テーマを最も自身に近い内面に
求めるなど、今日では商業作家ではあり得ません。
でも、読者が永島氏の時代背景や個性を理解し、
許容するなら、本作品は輝いて見えるはずです。

漫画黎明期の作品ですので、物語に古臭さを感じて
しまうのは止むをえません。
しかし、永島慎二という名前は、手塚治虫と並んで
漫画史のレジェンドだそうです。
現代の世界に冠たる日本のアニメ、漫画という
サブカルチャの礎に貢献頂いた先達たちに感謝です。

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[投稿:2021-12-21 08:29:09] [修正:2021-12-21 08:29:09] [このレビューのURL]

仕事を中心に考える二人の女性は、柴門ふみ版の
バージョンであって、こんな奴は現実にいない。
柴門ふみの作る女性像は、結局恋愛したがり症候群に
かかっている。
ミキという女性は、最初から仕事なんかするつもりはなく、
これを主人公の対極の女性にしているつもりなのだが、
対極になっていない。
主人公の太田夏子も野島ことりも、男性から見れば
同類の女性ではないか。

本当のビジネスパーソンは、こんな恋愛したがりでは通用しない。
男性依存を女性が自ら認知し、しかも周囲に優しく自分を
見守る男で固めておく。
そんな便利な男など、柴門ふみの妄想が作る幻想でしかない。
男も身勝手であるが、柴門ふみの作る妄想世界に出てくる
女性は、それ以上に身勝手に振る舞い、都合よく幸せになっていく。
女性の現実はもっと厳しく、もっと多くの敵と戦っているのに。

柴門さんが若い頃の作品では、もっと女性が傷つき
勇ましく葛藤していたような気がする。
劣化を感じる。残念である。

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[投稿:2021-12-12 08:45:40] [修正:2021-12-12 08:45:40] [このレビューのURL]

4点 ULTRAMAN

40年ぶりに現れたウルトラマンというファンには
堪らない垂涎の設定にも関わらず、一向に盛り
上がってきません。
宇宙からの異星人もいろいろな役割で登場しますが、
どれが味方か敵なのか謎を含みつつ展開が進みます。

しかし、ネタが小さい。
SNSでウルトラマンを支持するアイドルの悪口を
言った連中を狙って連続殺人が起こるって、
ウルトラマンの出番かよって感じです。
小さな小さな謎と事件を宇宙から来た異星人たちと
ウルトラマンが小競り合いを起こすお話と理解できた
5巻で撤退を致します。
累計300万部発行された人気漫画らしいのですが、
私には合いませんでした。

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[投稿:2021-10-23 10:33:34] [修正:2021-10-23 10:33:34] [このレビューのURL]

吃音で苦しむ人の悩みは深い。
その苦しみを女子高校生を主人公に11話にまとめたが、
切り口が浅い感じがした。
最終話は安易にまとめられているが、こんなことでは
ないような気がした。
弱者の心情に入り込むなら、もう少し深堀してほしい。

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[投稿:2021-09-24 04:44:54] [修正:2021-09-24 04:44:54] [このレビューのURL]

長飛丸が歴史の至るところに出現する、長寿の化け物
という設定がよく活きていました。
うしおととらのファンしたら、高い評価になるのは
当然だと思います。
しかし、残念ながら本編以上に、特によくできた話は
なかったように思いました。

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[投稿:2021-07-11 09:04:08] [修正:2021-07-11 09:04:08] [このレビューのURL]

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